アングラー:小野 信昭


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小野 信昭さんの記事
2020.8.8

東京湾のアカムツ

“赤いダイヤ”と称されることもあるアカムツを求め、愛艇・友恵丸で東京湾に浮かびました。

砂浜からの出航だったので、ボートやエンジン、釣り具一式などを駐車スペースから波打ち際まで運んでセッティングするので、朝から汗だくです。テレワークで体力が落ちていることを身をもって感じつつ、クタクタになりながら頑張りました。

準備が整ったのが8時半過ぎですが、平日ということもあって浜辺はガラガラ。

せっかくなので、ドローンを飛ばして空撮を試みました・・・


こんなことをやっているから出航時刻がどんどん遅れてしまうのですが・・・

ということで9時過ぎに、ようやく出航。

赤いダイヤが待つであろうポイントへ向け、ベタ凪の海を疾走しました。

最初に到着したポイントにて仕掛けを準備していると近くで何やら大型の魚が跳ねる音がしました。ボラかシイラだろうと、思ってあまり気にせずに、準備を進めていると、跳ねる頻度がどんどん増え、それが1メートル近いサワラであることが判明し、アカムツ用のタックルしか積み込んでこなかったことを後悔しました。

気を取り直して、アカムツ狙いに集中することに。


普段は自作仕掛けを使うことの多い私ですが、今回は市販仕掛けを使い、ハリにはホタルイカをセットし降下させます。

幸いにも風がなく、ボートが流されなくて済むと思いきや、潮が思いのほか速く、ラインがどんどん斜めになってしまいます。

ラインが真っ直ぐになるようにボートの位置を補正すると仕掛けが着底する位置が、目指していた場所から大きくズレてしまう状況です。

海底付近を攻めるアカムツ釣りなので、こんな状況下ではこまめな底ダチの取り直しが大切で、併せて誘いも繰り返します。

今回使用したタックル類は以下のとおりです。
ロッド: アナリスター アカムツ S-195
リール: シーボーグ300MJ
ロッドも150グラムと軽量で、リールも300番サイズを使用したので、置き竿ではなく、手持ちで積極的に底ダチの取り直しと誘いを繰り返しました。

開始から20分ほど経った頃、竿先がひったくられるような強烈なアタリが届きました。
少し送り込むような形でワンクッションおいてから、合わせると強烈な引きで竿が叩かれました。
なんか深海サメでもヒットしたのかなぁ~なんて思いながら、リールを巻き上げはじめるとサメほどエゲツナイ引きではなく、やや上品な引きに変わりました。それでも残り100メートルを切ったあたりで再び暴れたので、”もしや、まさか、本命アカムツなのでは?”と思い始めました。

魚が姿を見せるまでのワクワク感がたまらなく楽しいのが中深海釣り・・・念のため、タモ網をスタンバイして魚が上がってくるのを待ちました。

電動リールの巻き上げが終わり、ドウツキ仕掛けを手繰り揚げると一番下のハリに良型アカムツが掛かっていて、大喜び。


体長よりも体高に驚く丸々太ったアカムツでした。嬉しい・・・

そんな私の釣果を祝福するかのように、ボートの周囲では依然としてサワラがバンバン跳ねています。

エサを付け直して再投入しようと思ったら、先程のアカムツがヒットした場所から既に数百メートルもボートが流されており、大きく遡上してから再投入。

オモリ着底後は先ほどと同じような積極的な誘いと底ダチの取り直しを繰り返すと、今度はコツンコツンという小さなアタリが届き、二回りほど小さいアカムツが釣れ上がりました。


といっても30センチ近いのでレギュラーサイズなのですが、どうしても先ほどの大物の印象が強すぎて2尾目のアカムツが小さく思えてしまいます

同様に遡上し、再び流しながら誘っていると、またしてもコツコツという小さなアタリ。

3尾目のアカムツがヒットしたかな・・・なんて、思いながらジョグパワーレバーをスイッチオン。

しかしながら、釣れ上がったのはドンコ(標準和名チゴダラ)で、これがいつものパターンだとふと我に返りました。


その後もドンコと戯れながら、アカムツを狙い続けていると正午ごろ、再びコツコツというアタリの後にやや強い引きが・・・

そしてこの日 3尾目となるアカムツが浮上しました。


後計量0.9キロのでした。普段ならこのクラスでも大喜びするのですが、1尾目の印象が強すぎて・・・

粘り続ければまだ釣れそうな感じがしましたが、我が家での消費量を考えると3尾釣れればもう十分だし、実は2日後にも今度はジギングにて仲間たちとアカムツを狙いに来る予定だったので資源保護を意識し、納竿とし、浜辺に向けてボートを走らせました。

着岸するとウインドサーフィンのお姉さんが近づいてきて「釣れましたか?」と。

釣果を見せてあげると「すごい!! 金目鯛ですよね~美味しそ~」と。


「あの~これ、アカムツです。まぁキンメダイと似たような深い海で釣れる魚ですけど・・・」私

「そんなに深いところにまで行ってきたのですか?」姉さん

「今日は海が穏やかだったので(深いところまで)行くことができました・・・」私

「ウインドサーフィンにとっては今日は無風なので全然楽しめません・・・」姉さん

「なるほど~マリンスポーツでも片や風を求め、片や凪を求め・・・面白いですね」私

私が三脚を立てて、釣果写真を撮ろうとしていたら、
「私がシャッターを押しましょうか?」姉さん


これがそのお姉さんに撮ってもらった写真です

さらにボートの運搬まで手伝ってくれ・・・惚れてまうやろ~(^_^;)

趣味は異なれど、海を愛する者同士、良いものだなぁ~と感じた瞬間でした。

でも、そのお礼に「アカムツ1尾いかがですか?」と言えなかった自分の器の小ささに少々自己嫌悪を抱きながら、家路を急ぎました・・・。

 

以下、釣果料理です。


アカムツの炙り刺し身丼と、ドンコで作ったさつま揚げとチクワ(竹輪)

どちらも釣行疲れが吹っ飛ぶ美味しさです。


家族から大好評のアカムツの炙りの握り寿司


アカムツの炙り刺し身と焼きもの

結局、どんな食べ方でも美味しいアカムツ・・・食べきった後に煮物分を残しておかなかったことを後悔しました。

また釣りに行かなければ・・・

 

◆当日の様子を2分弱の映像にまとめました。宜しかったらご覧ください。

◆今回、使用したタックル類は以下のとおりです。

ロッド: アナリスター アカムツ S-195
リール: シーボーグ300MJ
バッテリー: スーパーリチウム 11000WP-C
ライン: メガセンサー 12ブレイド 3号 400メートル
オモリ: 120号
仕掛け: 市販のアカムツ3本バリ胴付き仕掛け
エサ: ホタルイカ

 

◆ボートフィッシングにおけるアカムツのポイント探しについては以下のサイトにて紹介しています。

魚探メーカー・古野電気 Furuno Style 「魚種ごとの反応」

「アカムツを追う vol;.2」  「同左 vol;.1」  宜しかったらご覧ください。

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ライフジャケットを着用し、安全で楽しい釣りを (^o^)/

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2020年07月 東京湾アカムツ
2020年03月 東京湾マダイ
2020年02月 城ヶ島アマダイ 駿河アカムツ
2020年01月 湾シーバス 相模深場五目 外房ヤリ 浦賀タイラバ
2019年12月 駿河アカムツ五目 荒崎沖SLJ 駿河湾中深場五目 平塚アラ 浦賀タイラバ
2019年11月 浦安タチジギ 清水白アマ 館山アマ 葉山アマ大会 芦名アマ五目 館山アオリカンパ 清水白アマ 小網代ハギマス
2019年10月 小網代アマダイ五目
2019年09月 城ヶ島アマダイ五目 久里浜アカムツ
2019年08月 平塚中深場五目  東京湾LTアジ  テントウ虫ヘッド  タチ3大釣法  東京湾タイラバ
2019年07月 東京湾タチタイ  東京湾タチタイ
2019年06月 東京湾タチタイ  相模湾SLJ  外房ヒラマサ
2019年05月 館山タイラバ  キスマスター2019  東京湾タイラバ  東京湾タイラバ  江の島深場五目
2019年04月 剣崎マアジ  剣崎クロダイ  桜ダイ
2019年03月 小網代アマ  城ヶ島深場五目
2019年02月 芦名オニ  小網代~コマセ  逗子オニアマ
2019年01月 芦名深場五目  東京LTアジ  東京湾タイラバ  外房タイラバ
2018年12月 駿河アマ  東京タイラバ  芦名アマ  小網代アマオニ  葉山アマ  芦名アマ  逗子アマ
2018年11月 小網代アマ
2018年09月 東京湾タイラバ  新山下LTアジ  館山中深場~深場五目
2018年08月 城ヶ島キハダ・マダイ  八景LTアジ  浦賀アカムツ  磯子LTアジ
2018年07月 観音崎タチ&タイ
2018年06月 木更津キス  南房イサキ  八景マアジ
2018年05月 勝浦タイラバ  館山オニ&アカムツ
2018年03月 城ヶ島アマダイ五目  三浦沖ヤリ&五目
2018年02月 城ヶ島ヤリイカ  東京湾タイラバ  城ヶ島アマダイ
2018年01月 東京湾タイラバ  江の島アマ・オニ  葉山アマダイ  ヒラメ初釣り不発
2017年12月 東京湾マダイ  駿河湾アマダイ 相模湾アマオニ 平塚マダイアマダイ
2017年11月 ハギマスター2017 紅牙タイラバカップin東京湾
2017年10月 岩井アオリイカ 三浦カワハギ
2017年09月 外房・南房カンパチ 館山ライト深場
2017年08月 佐渡島シロギス
2017年07月 三浦アジ 葉山ライトコマセ 富津タチウオ 三浦欲張り釣行 平塚中深場五目
2017年06月 三浦沖のヒラメ
2017年05月 館山キス・マゴチ
2017年04月 三浦沖のムギイカ 西伊豆タイラバ
2017年03月 西伊豆コマセダイ 葉山タイラバ 外房ヒラメ 大磯キンメ 南房総五目 金谷金アジ 女子会 葉山沖
2017年02月 平塚中深場五目 芦名アマ・オニ 剣崎アジ 館山中深場五目
2017年01月 佐島アマ・オニ 館山オニカサゴ 平塚シロギス・アマダイ
2016年12月 駿河湾アマダイ 外房マダイ 東京湾マダイ 平塚沖のアマダイ 葉山アマダイ
2016年11月 外房ヒラマサ 三浦アラ 三浦アオリ ハギマスター 東京湾マダイ 剣崎カワハギ 駿河湾シロアマ
2016年10月 東京湾マダイ  剣崎カワハギ  外房ヤリ・スルメ・鯛
2016年09月 南房・館山の五目 南房総のイサキ 城ヶ島アジ 東京湾マダイ 外房泳がせ釣り 富浦・水中カワハギ
2016年08月 秋田男鹿マダイ 剣崎・水中カワハギ
2016年07月 城ヶ島夏スルメ 東京湾タチウオ 茅ヶ崎沖深場五目
2016年06月 南房イサキ 城ヶ島サビキ釣り 外房マダイ 北陸五目釣り
2016年05月 木更津シロギス 外房ヒラマサ 大磯深場五目 館山キス&ヒラメ 大磯深場五目
2016年04月 南房クロムツ・ヒラメ 平塚~茅ヶ崎シロギス 西伊豆桜鯛
2016年03月 葉山シロギス 西伊豆マダイ
2016年02月 館山クロムツ 外房タイラバ 西伊豆マダイ→イサキ 南房イサキ
2016年01月 外房(小)アラ 平塚アカムツ 外房マダイ→ヒラメ 館山クロムツ 久里浜マダイ
2015年12月 駿河湾白アマ 外房ヒラメ 葉山アマダイ・マダイ 平塚アマダイ 平塚アマダイ 勝浦マダイ→ブリ
2015年11月 富山湾五目 ハギマスター 富津イイダコ 城ヶ島マダイ 茅ヶ崎アマダイ 小名浜アイナメ
2015年10月 外房ヒラメ 平塚アマダイ 外房カマス
2015年09月 北海道 室蘭 根魚  館山カワハギ 館山オニカサゴ 南房総イサキ 北海道(カレイ&ブリ)
2015年08月 青森ワラサ 十三湖ワラサ&マダイ  平舘沖マダイ
2015年07月 城ヶ島スルメ 茅ヶ崎スルメ 四国マダイ
2015年06月 剣崎アジ 外房イサキ 茅ヶ崎シロギス 明石タイ&タコ
2015年05月 館山マゴチ 剣崎カタクチイワシ 西伊豆コマセ五目 平塚キス&ギス
2015年04月 剣崎アジ 西伊豆マダイ 外房ヤリイカ Boat Show 西伊豆マダイ 西伊豆タイラバ 平塚シロギス
2015年03月 桜鯛を求めて 城ヶ島メバル 初めまして