アングラー:小野 信昭


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小野 信昭さんの記事
2018.7.13

観音崎沖のタチ&マダイ

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タチウオって魚を知ったのは30年ほど前のこと。シロギス釣りで湘南・平塚の釣り船を利用した際に船宿が帰り際にお土産として渡してくれたのが最初の出会いでした。でもそのタチウオは既に短冊に切って冷凍してあり、魚体がこのように細長い姿の魚だとは想像できませんでした。タチウオの名前が太いカタナの”太刀(タチ)”に由来することを知ったのはその直後で、同時にその姿を知り、えらく感動したことを今でもしっかり憶えています。

そんなタチウオにあいたくて、現在釣れ盛っている東京湾へマイボートを積んだ車を走らせました。

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観音崎近くの浜辺で、同乗する友人とともに汗だくになりながら準備を整え、午前7時頃に出航。
魚群探知機を見ながら、タチウオの反応を探しつつゆっくりボートを湾奥方面へ進めました。
途中、数箇所でそれらしい魚群反応が見つかりましたが、ジギングでは不発。我々二人のテクニックが足りないからヒットしないのか? それとも、魚群反応がタチウオではなかったのか?
「どっちが原因なのか?」「いや、両方が原因かも・・・」「だったら、釣れる訳ないじゃん!!」
なんてバカげた会話をしつつ、出航から1時間ほど宝探しが続きました。

そんな中、均衡を破ったのは友人でした。

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「これはデカイかも・・・」といって、慎重にヤリトリして取り込んだのは、いきなりの指4.5本サイズ。

さっそく天狗になって、ヒットパターンを語り始める友人。もうウルサイのなんの、すこし黙っていて欲しいよ・・・ブツブツ。

やかましい友人を黙らせるには私が釣る以外に方法はない・・・でも次にヒットしたのもその友人で、2本目を釣り上げたことでますますウンチクを熱く語る友人。正直、うざい。

遅れること1時間、待望の1本目が私のロッドを曲げました。

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ホッと胸を撫で下ろし、バラさぬようにゆっくりリールを巻きましたが、釣れ上がったのは指3本サイズ。それでも本命はやはり嬉しい。

その後は互いにヒットも増えたが、それにも増してバラシが多くなってしまいました。

一方、途中で出あったプレジャーボートは我々の2~3倍のペースで釣っていました。
何が違うのだろうか??? よ~く観察するとルアーのサイズがずいぶん小さいみたい・・・じゃあ、我々の大きめのルアーだったらどうすれば喰わせられるのであろうか? そんなことをあれこれ考え、試しながら、正午まで楽しくタチウオと戯れました。

それ以降は、タチウオねらいと同じくらい楽しみにしていたマダイねらいに変更することにしました。釣法はタイラバです。

タチウオねらいのジギングタックルでもタイラバに流用できますが、友人も私もタイラバは小型電動リールを用いる別タックルにて挑むことにしました。

シーボーグやレオブリッツの200番サイズの小型電動リールはタイラバ釣法にとても使いやすく、特に実釣時も操船(ボートコントロール)を求められるマイボートフィッシングにはとても大きなアドバンテージとなります。そうは言っても、簡単には釣果に結び付かないのが東京湾のマダイ釣りです。

開始から2時間半は本命マダイはもとより他の魚からのアタリすら届かない沈黙の海でした。そんな状況下でも心折れることなく続けられるのが電動リールを使ったタイラバのいいところです。

「今日の潮回りは”長潮”だから厳しいのかなぁ~」私

「いやいや、小野さんは”釣ってやろう!”というオーラを出し過ぎなんですよ!! 僕みたいに平常心で挑まないと!!」友人

「今日は、タチウオとマダイを並べた写真を撮りたいんだけどね~」私

「その欲深さがいけないのですよ! タチウオだけ並べた写真で十分じゃないですか~!! 」友人

「まぁそうなんだけど、せっかく両魚種をねらうのだから、撮りたいよね~」私

そんな両者の釣欲の違いが原因なのか定かではないのですが、またしてもアタリが届いたのは友人のロッドでした。

「これはデカイかも・・・」と、朝方、タチウオのファーストヒットの際に聞いたのと同じ言葉を発する友人。

ロッドの曲がり具合と、ラインの出具合から見ても、あながちウソではなさそうです。

固唾を飲んで見守っていると、最後はポッカリと良型マダイが浮かび上がりました。

その際に撮影した動画がありますので、宜しかったらご覧ください。

デジタルスケールで重量を測ったところボートの揺れがあったので、重量表示が3.1kgから2.9kgあたりを行ったり来たり。中間を採るとジャスト3kg。優しい顔立ちと美しい魚体からして間違いなく♀のマダイです。

「どうして、僕のジグを喰わず、友人の方に食い付いたの・・・」なんて小声で独り言をブツブツ言う私。

一方、友人は「このサイズのマダイは久々だなぁ~」「青森遠征した時以来かも」「よく引いたなぁ~」「楽しかったなぁ~」と、しゃべる、しゃべる。そして、その声の大きいこと・・・。こんなに大声でしゃべり続けられたら、海中のマダイも警戒して口を使わなくなると思い、もう私は諦め、沖上がりを決意しました。

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浜辺にて、念願のタチウオとマダイを並べた画像は撮ることができましたが、欲を言えば自分が釣ったマダイを並べたかった・・・

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僕の釣果はタチウオのみなので、料理の方もタチウオのみ・・・

細いタチウオが釣れた時におススメな料理が、竹串に巻いた塩焼き。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

もともと身の旨味が強いタチウオなので、絶品です。 精がついて夏バテ防止になるかも・・・

そして、シンプルなバター焼き。コチラも手軽にできる料理でオススメです。

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どちらの料理もあまりにも美味しいので、再びタチウオをねらいに行きたくなってしまいました。

あっ、その前にマダイにも再挑戦しないとなぁ~

あぁ~釣りたい魚がたくさんあるこの時期、最高だぁ~\(^o^)/

 

◆今回、使用したタックル&仕掛け類は以下のとおりです。

ロッド: リーディング 73 MH-185 MT

リール: ミリオネア バサラ 100SH

ライン: メガセンサー 12ブレイド 1号 200メートル

リーダー: ディーフロン 船ハリス 4号 3.5メートル

ルアー: 鏡牙ジグ ベーシック CHパープル&グロー80g

フック: 鏡牙フックSS ツインアシスト 2/0

フック: 鏡牙フックSS バラシレス クワトロ 2/0

 

◆ボートフィッシングにおけるマダイのポイント探しについては以下のサイトにて紹介しています。
魚探メーカー・古野電気 Furuno Style 「魚に逢いたくて」
「マダイを追うVOL.6」 「マダイを追うVOL.7」 「マダイを追うVOL.8」
宜しかったらご覧ください。

 

【ちょっと、お耳を貸してください】(過去記事の流用です)
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以前から感じていたことですが・・・

タチウオ船団の密集度とその危険性について触れたいと思います。

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今回も遊漁船の間に入り込んで釣っているプレジャーボートを数多く
見掛けました。接触事故が起こっても不思議ではない船間距離でした。

遊漁船とプレジャーボートでは流れ方が異なるので、狭いエリアに
両者が混在すると接触事故にも発展しかねません。
スパンカーやスラスターを装備する遊漁船とそれらを装備しない
プレジャーボートでは流れ方が異なるのは当然といえば当然です。

タチウオ狙いではそれぞれの船長が良い魚群反応の上に船を乗せようと
魚群探知機の画面を凝視している状況であり、本来やらなければならない
” 見張りの励行 ” がおろそかになりがちで、とても危険な状況です。

ただでさえ、大型の遊漁船には死角が多くあり、小さなボートが死角に
入り込んでしまうとその存在に気付くことができません。170716-g

このままでは衝突事故や様々なトラブルに発展しかねないと思います。

とにかく、ボートアングラーの皆さんは以下の項目を守るようにしませんか?

■ 遊漁船には近づき過ぎない
■ 自艇の存在に気付いてもらえるように工夫する(例: 旗棒を高く掲げる)
■ 見張りの励行

海は誰のものでもなく、誰もが自然を享受できるかけがえのない場所です。

遊漁船とプレジャーボートが共存していくためには、互いが相手を思いやり
ながら、最低限のルールやマナーを守っていく必要があると思っています。

実は私、相模湾にてボートアングラーの友人を衝突事故によって失っています。
タチウオが釣れ盛っている東京湾の一級ポイントにてそのような事故は決して
発生して欲しくはありません。

釣ることだけに夢中になり、竿先や魚探画面を凝視し、見張りを怠ることが
ないよう心掛けて頂けたらと思います。

釣行レポートとは関係ない説教じみた内容をズラズラ書いてしまいましたが、
少しでも多くのボートアングラーに伝えたく、アクセス数の多い当ブログで
活字にしました。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

小野 信昭

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ライフジャケットを着用し、安全で楽しい釣りを (^o^)/

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2018年02月 城ヶ島ヤリイカ  東京湾タイラバ  城ヶ島アマダイ
2018年01月 東京湾タイラバ  江の島アマ・オニ  葉山アマダイ  ヒラメ初釣り不発
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