アングラー:小野 信昭


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小野 信昭さんの記事
2016.1.27

平塚沖のアカムツ

厳寒の中、平塚沖へマイボートで繰り出し、アカムツを狙いました。

‘赤いダイヤ’ともいわれるこの魚は、一部では幻の魚とも言われている滅多にお目にかかれない高級魚。

でも、全国的に見れば魚影が濃い海域もあり、”ノドグロ”という愛称で庶民の食卓にも並ぶこともある魚です。

テニス界の錦織圭選手が全米オープンにて準優勝した際に「ノドグロ食べてぇ!」とインタビューで発言し、
その美味しさが一躍知れ渡った魚であることは記憶の新しいところです。

160123-c
そんなアカムツを釣りたい、食べたい・・・でも、そう簡単に釣れないことからここ数年は敬遠していました。
でも、狙わないと釣れないのも事実であり、それは買わないと決して当たることのない宝くじと一緒です。
という訳で、幻の魚を求め、1月23日(土)に愛艇・友恵丸を車に積んで平塚フィッシャリーナへ向かいました。

160123-i

でも桟橋で出会った仲間にはターゲットがアカムツであることを打ち明けることができませんでした。
そう、オデコになる可能性が高かったので、プライドが邪魔をして、アカムツ狙いであることが
言えなかったのです・・・(^_^;)

出航後、真っ先に向かったのは平塚と茅ヶ崎のほぼ中間の沖合、水深280メートル付近で、過去に
アカムツを釣った実績ポイント付近。(・・・といっても、今から10年ちかく前のことですが・・・)

胴付2本バリのアカムツ用市販仕掛けにサバの切り身を付け、仕掛けを降下させます。

160123-n

さすがに300メートル近い水深なので仕掛けが着底するのに数分間掛かります。
ボート上で魚群探知機を観ながら、ここぞ!というポイントを見つけても、仕掛けが着底するまでの間に
ボートが流れ、ポイントを外れてしまったり、逆にボートが流れずに済んでも降下する仕掛けが潮流の
影響で流れてしまったり・・・で、なかなか思い通りのポイントへは仕掛けを降ろすことができません。
そんなこともあって、結局はボートを少しずつ流しながら、広範囲を探ることになります。

アタリがないまま時間だけが経過し、次第に北東からの風が強まってきました。
これ以上強く吹いたら、安全を考慮して沖上がりしなくては・・・なんて自分に言い聞かせましたが、
本音を言うとあまりの寒さに心が折れそうになっていただけ。
とにかく、この冬一番の寒さを身をもって感じていました。

11時過ぎ、エサに動きを与えるためにロッドを起こすアクションを加えたところ、その直後にコツンという
明確なアタリが届きました。大きくロッドをあおってアワセを入れてみると、大した重量感はないものの、
何かがフッキングしたようで、竿先にグングン引きが伝わってきました。
すかさずJOGパワーレバーにより巻き上げをスタート。
水深が深いので巻き上げに時間がかかりますが、その間、何がヒットしたのか?様々な想像を巡らせるのも
深場釣りの楽しいところ。

途中、引きが弱くなったものの、残り40メートルくらいになったところで再び暴れはじめた。
「これって、もしかして・・・」と、慌ててタモ網を準備し、何が浮上してくるのか? 水面下を覗き込んだ。
やがて水面下にメタリックレッドに輝くアカムツが見えてきました。ヤッター! 嬉しい~!
無事、タモに収まり、1人海上にて雄叫びを上げていました。

160123-j
待望のアカムツ(32センチ)が釣れ、顔の筋肉が緩んでしまっています(^_^;)

その後、付近を繰り返し流し続けたことでクロムツも追加でき、気分は上々!
正午過ぎには風が止み、海もベタ凪になり、ますます釣り易い状況になりました。
 

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しかしながら、魚からのアタリまで静まってしまい、典型的な’凪倒れ’になってしまいました。
 
160123-e
結局、今回キープさせて頂いた釣果はこの3尾。左からクロムツ、アカムツ、ユメカサゴです。
アカムツとユメカサゴは喉が黒く、どちらも通称「ノドグロ」と呼ばれている魚です。

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アカムツとクロムツは皮部分をバーナーで炙り、刺身で食べました。
どちらのムツも香ばしい皮の旨味と脂がのった身が絶妙な美味しさでした。
また、幻を求めて出掛けたくなってしまいました(^_^)

◆今回、アカムツを狙った際に撮影した動画がありますのでよかったらご覧ください。
 ちなみにヒットした魚はアカムツではなくオキギスです(^_^;)

画面右下の歯車マークを左クリックして「HD」を選ぶと高画質でご覧いただけます(^o^)/

 

◆今回、使用したアカムツ狙いのタックル&仕掛け類は以下のとおりです。

ロッド:リーディング 82 H-190

リール: シーボーグ300MJ-L

バッテリー: コードレス・スーパーリチウム BM2600

ライン: 棚センサーブライト+Si 3号 400メートル

仕掛け: 市販のアカムツ用胴付仕掛け2本バリ

オモリ: 100号

エサ: サバの切り身

 

なお、ボートフィッシングにおける深場のポイント探しについては以下のサイトにて紹介しています。

魚探メーカー・古野電気 Furuno Style   「深場」 宜しかったらご覧ください。

 

平塚フィッシャリーナの利用方法につきましては、当方のホームページ内のコンテンツ「平塚フィッシャリーナ」に記載してありますのでご覧ください。

 

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ライフジャケットを着用し、安全で楽しい釣りを (^o^)/

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