東京湾のタイラバ「桜鯛を求めて」

アングラー：小野信昭

小野信昭さんの記事

2020.8.5

東京湾のタイラバ「桜鯛を求めて」

この釣行レポートは新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発せられる前に釣行したものなので情報としては古いものですが、来年以降の参考になれば・・・ということで投稿いたします。

春の桜が咲く時期に釣れるマダイのことを ” 桜鯛 ” と呼ぶことがあります。
3月中旬、「レンタルボートでタイラバに行こう!!」と盛り上がったメンバー3名で桜鯛を求めて東京湾へ繰り出しました。
今回はサニーサイドマリーナウラガで23フィートのボートを借りました。

出航前の記念撮影。晴山由梨ちゃん、小野瀬みらいちゃんは釣る気満々を体現していますが、後ろのオジサンは「釣らせてあげなきゃ」というプレッシャーから作り笑顔をしています。

全員がボート免許を持っているので交代しながら釣り場へ向かいました。プライベート釣行ということで二人ともリラックスしていて楽しそう

観音崎を回り込み、猿島寄りの実績ポイント付近に到着したら船速を減速して魚群探知機にてマダイらしき反応を探します。海底付近にそれらしい反応が見つかったところで、ボートの流し方を考えます。幸いにも無風で潮流も緩やかなのでボートは”ドテラ流し”とすることにして、再び反応の上にボートを停めたところで仕掛け投入の合図。

各自、自分が信じたカラーのタイラバヘッドとネクタイに期待を込め、ゆっくりサミングしながら沈めていきます。着底したら、間髪入れずにリトリーブへ移行させるいわゆる”タッチ&ゴー”を繰り返していきます。

開始早々にアタリを捉えたのは私の竿。

700グラム級の本命マダイが釣れ上がり、オジサンは鼻高々・・・

マダイが居ることがわかったし、その活性も高そうなので、皆のモチベーションも一気にアップしたのはいうまでもありません。

続いてアタリが届いたのは由梨ちゃんの竿で、みらいちゃんが差し出すタモ網に無事マダイが収まり、二人で大はしゃぎ。

早々のマダイのお目見えに「嬉し～」と大喜びする由梨ちゃん

由梨ちゃんのドヤ顔に対し、羨まし～と指を咥えるみらいちゃん

紅牙ベイラバーフリー α 色は紅牙オレンジにヒットしました

それにしても、天候、海況、本命ゲットという素晴らしい展開に何か落とし穴が待っているのではないか・・・と心配になるような状況です。

あとはみらいちゃんに本命が来てくれれば申し分なし・・・そんなことを気にしながら目を向けると、ひとり蚊帳の外という状況でありながら、なんだか楽しそうに釣っている様子のみらいちゃん・・・

もしかして、自信があるので焦っていないのか?
それとも平静を装っているだけなのか?

何とかマダイを釣らせてあげなければ・・・と真剣に考え、先のマダイ2尾がヒットしたポイント上をボートが再び流れるように一旦ボートを遡上させ、釣り再開。

この作戦が良かったのか? たまたまなのか?
すぐにみらいちゃんが「来ました～!!」という声を高らかに上げました。
そして、ヤリトリの最中にも「同じくらいのサイズかも、由梨ちゃんが釣ったものと・・・」と余裕の発言。
その予告通り、みらいちゃんは由梨ちゃんが釣ったものと同サイズのマダイを釣り上げました。

待望の1尾をGETでき、大喜びするみらいちゃん

互いに釣ったマダイを手に持ち記念撮影。

満面の笑みのふたり。私自身、肩の荷が下りた瞬間でした

開始から1時間半ほどで全員が本命GETという出来すぎの展開で、船上は一気にピクニックモードへ。

おやつを食べたり、お茶を飲んだり、世間話したり、空撮したり・・・

気の向くままにマイペースで釣り糸を垂らせるのも気心知れた仲間とのレンタルボート釣行のいいところ。

途中、アタリが途絶える時間帯もありましたが、タイラバヘッドやネクタイの色や形を変えてみたり、アレコレ工夫しながら楽しみました。

驚いたのはみらいちゃんが釣り上げたサメを由梨ちゃんが素手でむんずと掴んでハリを外してあげたこと・・・

釣りガールの意外な一面を垣間見ることができ、これはこれで僕にとっては今回の大きな収穫の一つでした

14時過ぎ、風がやや強くなり始めたのでドテラ流しの船速が速くなり、ラインがかなり斜めに入るようになってきました。
そろそろ終わりかなぁ～なんて思いながら、リトリーブを続けているとコツコツという前アタリが届き、そのまま巻き続けていたら本アタリに変わりました。
今日一番の重さに大ダイを期待し、慎重にヤリトリしましたが、釣れ上がったのは1.2キロ(後計量)のマダイでした。ボートが流れていたことによって潮の抵抗を受けていたので重たかったようです。

それでも食べごろサイズのマダイは嬉しいものです