勝浦沖のタイラバ
姿よし、釣ってよし、食べてよし・・・と3拍子揃ったマダイ。
この魚に魅せられて早30年近くの月日が流れました。
最近のマダイの釣果は、3月下旬に釣ってからというもの、以降3回の釣行ではいずれも不発。
そろそろこの長いトンネルを抜け出したい・・・と、マイボートを積んだ車を外房へ向け走らせました。
気象予報では昼頃には南西からの風が強まるとのことでしたが、外房に到着した頃(10時半)にはもう既に風が強まっておりマイボートでの出航は困難な状況となっていました。
実はもしかしたら予報が外れるかも・・・という微かな期待を胸にダメ元でも行ってみよう!と決意しての出発でしたが、予報は見事に的中してしまいました。残念。
せっかく来たのだから・・・という無理は禁物なので、久しぶりに釣り船に乗ろうと思い立ち、勝浦川津港へ。
ちょうど午前船が釣りを終えて戻ってきている状況で、何度か利用したことのある良幸丸に午後船の空き状況を確認し、乗船を決意しました。
温厚でいつも優しい勝浦川津港 良幸丸 高寺 由雄 船長
「最近は一つテンヤよりもタイラバの方が釣果が出ているよ」と。
12時半頃、私を含めた乗客5名にて岸払い。
航程40分ほどで到着したポイントにて船長がシーアンカー(パラシュートアンカー)を投入し、実釣スタートの合図が出されました。
水深80メートルから根の頂点では60メートルまでカケ上がる水深変化のある魅力的なポイントです。
西から東へと真潮が流れ、さらに南西からのやや強い風が吹いているのでシーアンカーによるブレーキ効果もむなしく、船は3ノット近い速さで真潮に乗って流されていきます。
開始早々にコツコツコツというアタリが届きましたが食い込まず、フッキングに持ち込むことができませんでした。
しかしながら、一投目からのアタリの到来に期待感がMAXに。
右舷ミヨシの乗客がマハタを釣り上げ、続いて胴の間では鯛めしサイズの本命が上がったので、魚の活性も悪くなさそうです。
しかしながら、潮が早過ぎて釣りづらい状況が続きます。
水深の割には重たい120グラムのラバージグをチォイスしたのにリトリーブとフォールを5回ほど繰り返すと、あっという間に120メートルほどラインが出されてしまう状況です。
水深に対して斜めに引っ張る方がマダイの遊泳層を時間を掛けてアピールできるので好都合となるはずなのですが、左舷に陣取った私の場合、ラインが船下に入り込んでしまってとても釣りにくい状況です。
PEラインが船底に擦るとすぐに切れてしまうので、そうならないためにもリトリーブ&フォールを5セットほど繰り返したら一旦タイラバを回収し、潮上の方へアンダースローにて投入し直し、ラインの立て直しを行ないます。
今回、リールは手巻きではなく、小型電動(シーボーグ200J DH)を使いましたが、このジグの打ち直しに際し、そのメリットを痛感しました。
本命こそなかなか釣れないものの、ポツリポツリとアヤメカサゴやウッカリカサゴ、さらにホウボウ、ハナダイなど様々な魚種が釣れ上がっていて、皆さんそれなりに楽しんでいる様子です。
一方、最初にアタリが届いて以降、アタリがパッタリ途絶えてしまった私はその理由をあれこれ考え、試行錯誤の連続でした。
リトリーブのスピードを変えてみたり、探る範囲を変えてみたり、またジグヘッドの色やネクタイ本数の変更などいろいろ手を尽くしました。
しかしながら、無情にも時間がどんどん流れていきます。
17時半過ぎ、「最後の流しにします!」という船長からのアナウンスがあり、少しでも効率よくフォール&リトリーブを行なうために150グラムのジグに変更し、最後の望み託すことにしました。
セオリーどおりにジグ着底と同時にリトリーブへ移行すると、コツコツコツという前アタリが・・・このチャンスを逃すわけにはいきません。
その後の本アタリで十分過ぎるほど竿先が引き込まれたところでロッドをゆっくり、そして力強く起こして確実にフッキングしました。
それなりに重量感もあり、マダイ特有の縦に長いストロークの引きが伝わってきます。
この動画は高寺船長が撮影してくれたものです。
ヤリトリの最中は3キロ近い良型がヒットしたものだと思いましたが、潮流の抵抗により重たかっただけで、船長が差し出すタモに収まったのは1.4キロのマダイでした。
それでもこの1枚による喜びは大きく、最後まで心折れることなく頑張って本当に良かったと思っています。
常日頃から”釣りって釣果が全てではない”と思っていますが、1尾の魚との出あいで幸せな気分になれるのも事実であり、本当に嬉しかったです。
18時半にはストップフィッシングで沖揚がりとなりましたが、心地よい疲労感とともに達成感も得られました。
釣れない私に同情して掛かってくれた心優しいマダイは3日間にわたってきっちり余すところなく料理しました。
刺し身、握り寿司、塩焼き、ポワレ・・・どれで食べても美味しいのがマダイです。
アフターフィッシングでも私を幸せな世界へ導いてくれました。
あぁ~早くも再びマダイ釣りに行きたくなってしまいました。
◆今回、使用したタックル&仕掛け類は以下のとおりです。
ロッド: リーディング 73 MH-185 MT
リール: シーボーグ200J -DH
バッテリー: コードレス・スーパーリチウム BM2600
ライン: メガセンサー 12ブレイド 1号 200メートル
リーダー: ディーフロン船ハリス 4号 2メートル
ルアー: 紅牙 ベイラバー オレンジ 150g
◆ボートフィッシングにおけるマダイのポイント探しについては以下のサイトにて紹介しています。
魚探メーカー・古野電気 Furuno Style 「魚に逢いたくて」
「マダイを追う vol;.8」 「マダイを追う vol;.7」 「同左 vol;.6」 宜しかったらご覧ください。
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ライフジャケットを着用し、安全で楽しい釣りを (^o^)/
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2018年05月 勝浦タイラバ 館山オニ&アカムツ
2018年03月 城ヶ島アマダイ五目 三浦沖ヤリ&五目
2018年02月 城ヶ島ヤリイカ 東京湾タイラバ 城ヶ島アマダイ
2018年01月 東京湾タイラバ 江の島アマ・オニ 葉山アマダイ ヒラメ初釣り不発
2017年12月 東京湾マダイ 駿河湾アマダイ 相模湾アマオニ 平塚マダイアマダイ
2017年11月 ハギマスター2017 紅牙タイラバカップin東京湾
2017年10月 岩井アオリイカ 三浦カワハギ
2017年09月 外房・南房カンパチ 館山ライト深場
2017年08月 佐渡島シロギス
2017年07月 三浦アジ 葉山ライトコマセ 富津タチウオ 三浦欲張り釣行 平塚中深場五目
2017年06月 三浦沖のヒラメ
2017年05月 館山キス・マゴチ
2017年04月 三浦沖のムギイカ 西伊豆タイラバ
2017年03月 西伊豆コマセダイ 葉山タイラバ 外房ヒラメ 大磯キンメ 南房総五目 金谷金アジ 女子会 葉山沖
2017年02月 平塚中深場五目 芦名アマ・オニ 剣崎アジ 館山中深場五目
2017年01月 佐島アマ・オニ 館山オニカサゴ 平塚シロギス・アマダイ
2016年12月 駿河湾アマダイ 外房マダイ 東京湾マダイ 平塚沖のアマダイ 葉山アマダイ
2016年11月 外房ヒラマサ 三浦アラ 三浦アオリ ハギマスター 東京湾マダイ 剣崎カワハギ 駿河湾シロアマ
2016年10月 東京湾マダイ 剣崎カワハギ 外房ヤリ・スルメ・鯛
2016年09月 南房・館山の五目 南房総のイサキ 城ヶ島アジ 東京湾マダイ 外房泳がせ釣り 富浦・水中カワハギ
2016年08月 秋田男鹿マダイ 剣崎・水中カワハギ
2016年07月 城ヶ島夏スルメ 東京湾タチウオ 茅ヶ崎沖深場五目
2016年06月 南房イサキ 城ヶ島サビキ釣り 外房マダイ 北陸五目釣り
2016年05月 木更津シロギス 外房ヒラマサ 大磯深場五目 館山キス&ヒラメ 大磯深場五目
2016年04月 南房クロムツ・ヒラメ 平塚~茅ヶ崎シロギス 西伊豆桜鯛
2016年03月 葉山シロギス 西伊豆マダイ
2016年02月 館山クロムツ 外房タイラバ 西伊豆マダイ→イサキ 南房イサキ
2016年01月 外房(小)アラ 平塚アカムツ 外房マダイ→ヒラメ 館山クロムツ 久里浜マダイ
2015年12月 駿河湾白アマ 外房ヒラメ 葉山アマダイ・マダイ 平塚アマダイ 平塚アマダイ 勝浦マダイ→ブリ
2015年11月 富山湾五目 ハギマスター 富津イイダコ 城ヶ島マダイ 茅ヶ崎アマダイ 小名浜アイナメ
2015年10月 外房ヒラメ 平塚アマダイ 外房カマス
2015年09月 北海道 室蘭 根魚 館山カワハギ 館山オニカサゴ 南房総イサキ 北海道(カレイ&ブリ)
2015年08月 青森ワラサ 十三湖ワラサ&マダイ 平舘沖マダイ
2015年07月 城ヶ島スルメ 茅ヶ崎スルメ 四国マダイ
2015年06月 剣崎アジ 外房イサキ 茅ヶ崎シロギス 明石タイ&タコ
2015年05月 館山マゴチ 剣崎カタクチイワシ 西伊豆コマセ五目 平塚キス&ギス
2015年04月 剣崎アジ 西伊豆マダイ 外房ヤリイカ Boat Show 西伊豆マダイ 西伊豆タイラバ 平塚シロギス
2015年03月 桜鯛を求めて 城ヶ島メバル 初めまして