アングラー:小野 信昭


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小野 信昭さんの記事
2016.2.10

南房沖のイサキ

イサキは産卵期を迎える初夏が最も浅場で狙えるので釣りやすい時期となりますが、産卵を終えたものだと
身が細り、脂の乗りも落ちてしまうので食味という点では魅力が半減してしまうと私自身は思っています。

160206-g

水深がやや深く、多少釣り辛い時期ではありますが、食味という点では
脂が乗った寒い時期の方がいいはず・・・という訳で、寒イサキを求めて
マイボートを車に積み南房総(千葉県)へ出掛けました。

2月上旬ではありますが、房総フラワーラインには菜の花が咲き、
春の訪れを感じることができました。

160206-a

でも陸上に比べて季節の移り変わりが遅くなることが知られている海の中、
どうなることでしょうか?

今回のイサキ狙いは、片テンビン+ビシカゴ+クッションゴム+イサキ用仕掛けという
ごく一般的なコマセ釣法にて挑みました。
ビシカゴに詰めるコマセも、ハリへの付けエサもオキアミです。

160206-b

ボートフィッシングの場合、釣りのテクニックよりも先に必要となるのは狙う魚が生息する
ポイントを見つけるテクニックとなります。そこで必要となるのが魚群探知機であり、
この使いこなしが釣果を大きく左右します。
イサキが集まるポイントの目安は、潮流が激しくぶつかる高根付近であり、まずは高根を
見つけることから始めます。
イサキらしき魚群反応を探索し、ここだ!という場所を見定め、仕掛けを降下させるのですが、
釣れ上がる魚が本命でないことは日常茶飯事。
まぁ、想定外の魚がお目見えするのも楽しみの一つではありますが・・・

今回も1投目からイサキとは思えない重量感たっぷりの魚がヒットしました。

160206-d

掛けた当初は、もしかしたら太った居着きの良型イサキなのでは?と、期待しましたが引きが
ちょっと違います。やがて水面下に見えてきたのは灰色の魚、そうウマヅラハギでした。
本命ではないものの美味しい魚なのでとりあえずイケスにキープします。
続いてヒットしたのも同様に重量感のある引きだったのでウマヅラを確信、水面下をよく見ると
ビシカゴからこぼれ出るコマセを追ってたくさんのウマヅラが浮上してくるのが見えました。

160206-j

次の投入でも、またその次の投入でも・・・ウマヅラハギがヒット、しまいにはタナ取り直後に
ハリスが切られるようになり、イサキ釣りどころではなくなってしまいました。

イサキだと推測した魚群反応がウマヅラハギだと判明したので次なる魚群反応を求めてボートを
移動させますが、その時判明したのは20メートル以上移動してもウマヅラの魚群反応が続いていたこと。
仕掛けを降ろすたびに入れががりになる状況を納得せざるを得ないほど大きな魚群反応でした。
ウマヅラは他のポイントにも多く分布し、何度ポイント移動を繰り返したことか・・・

160206-e
使用したタックルです。ロッドは6:4調子で長さ2.35mのロッド、アナリスター64 (30-235)
リールはシーボーグ200JにリチウムのコードレスバッテリーBM2600をセット

実釣開始から2時間が経った正午過ぎ、ようやく本命のイサキに出逢うことができました。
まぁ、こんな苦労も自身が舵を握るボートフィッシングならではの醍醐味の1つですが・・・

イサキを効率よく仕留めるためには海底からタナ取りするよりも、海面からタナ取りした方が、
海底付近にいる他の魚を浮かせなくて済むので有効です。また、コマセを撒き過ぎるのも厳禁。
他の魚まで寄せてしまうことがないように注意し、イサキを上へ誘導するような釣り方にて、
他の魚から大きく離してしまうのが上手な釣り方です。

釣れ上がるイサキは20センチ前後のものが多く、ポイントを何度も変えましたが30センチを超える
良型には巡り合えませんでした。それでもいい群れが見つかると、イサキの入れ掛かりを堪能でき、
見る見るうちにイケスがイサキだらけになっていきました。
但し、1箇所のポイントにて20分間以上コマセを撒き続けるとウマヅラが来襲する傾向があり
終日、ウマヅラと追いかけっこを行なっていたような気がします。

160206-c
釣果は家族で食べられる分のみを持ち帰りました

160206-h
イサキ、ウマヅラ、メジナの刺身ではメジナが一番脂が乗っており、目から鱗が落ちる美味さでした

160206-i
イサキの塩焼きは定番の美味しさでした

 

◆今回、イサキを狙った際に撮影した動画がありますのでよかったらご覧ください。

画面右下の歯車マークを左クリックして「HD」を選ぶと高画質でご覧いただけます(^o^)/

 

◆今回、使用したタックル&仕掛け類は以下のとおりです。

ロッド: アナリスター64 30-235

リール: シーボーグ200J

バッテリー: コードレス・スーパーリチウム BM2600

ライン: 棚センサーブライト+Si 2号 300メートル

テンビン: リーディングアーム 1.3-450

ビシカゴ: シャベルビシ速攻III Mサイズ 60号

仕掛け: 市販のイサキ用仕掛け

エサ: コマセ、付けエサ共にオキアミ

 

なお、ボートフィッシングにおけるイサキのポイント探しについては以下のサイトにて紹介しています。

魚探メーカー・古野電気 Furuno Style
「イサキを追う vol;.1」  「同 vol;.2」  「同 vol;.3」 宜しかったらご覧ください。

 

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ライフジャケットを着用し、安全で楽しい釣りを (^o^)/

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