広島発 ひとつテンヤ真鯛REPORT/広島県丹那港 慶丸
冬の真鯛釣り。
数は出ないが、食べれば最高のこの季節。
上品な脂の乗った美味しい真鯛を釣りに、広島県丹那港/慶丸さんを訪問しました。
この釣行に合わせ、実はロッドを購入しました。
ひとつテンヤ真鯛釣りでは、スピニングリールが主流ですが、このロッドはメタルトップ搭載のベイトリール用となります。
メタルトップにエアセンサーシート、感度ビンビンの予感満載ですね。
そして、このエアセンサーシート。
カーボン強化樹脂によって、強度が上がり軽量化と剛性アップに貢献しているそうです。
そして、このロッドに合わせるリールは、スパルタンTW 100HLとスパルタンRTTW100XH-L。
100HLは、ライン号数を変えるだけでタコ釣りやイカメタル、ヒラメ釣りに使うなど私自身多用途に使用しているリールです。
スパルタンシリーズに共通する特筆すべき性能は、そのボディ剛性の高さ。
その剛性の高さからフネXT150HLが発売されるまで、船タコリールのメインリールとして使用していました。
メインリールをフネXTとしたのも性能的にスパルタンTWが劣っている訳ではなく、船タコ釣りにおけるリールに対する私の考え方の規範によるものでした。
船タコ釣りでは、リールに掛かる負荷は相当なものとなります。必要なボディ剛性を有しているのであれば、なるべく安価なリールをお薦めしたいという気持ちからの選択です。
軽量コンパクト、高剛性ボディのスパルタンシリーズは、ひとつテンヤ真鯛釣りにもベストマッチ。強い味方になること間違いなしです。
そして、案外見落とされがちなパーツが、リールを留めつけるメタルナット。
カタログには「剛性の高さは感度の良さに直結」というフレーズが記載されています。
製品設計上ボディ剛性値は重要な要素となりますが、釣り人が実釣において必要とするのは剛性感なのです。
留めつけナットをメタル化することで、誘い時や大型魚の取り込み時にリール本体のブレを少なくすることができます。
この小さなパーツはファッション的要素だけでなく、タックル全体の剛性感を上げ、リニアな釣りを提供するための重要な役割を持ってます。
この時期、広島エリアのひとつテンヤ真鯛釣りは、60メートルから100メートルとかなり深い水深を攻めます。
それに合わせ使用するテンヤ号数は、15号。
当日は、二枚潮も加わり、かなり釣りづらい状況でした。
そのような場面では、底取りやリフト時のテンヤコントロールなどの点においてHタイプのロッドの調子が非常に扱いやすいと感じました。
70メートルラインでリフトアンドフォール。小さなアタリから無事一枚ゲットしました。
しかし、ゲキ渋の当日。
ロッド特性は、かなり理解出来たのですが性能を引き出すまでは行き着きませんでした。
エサも取られず、当日はこの一枚で打ち止めです…
実釣インプレは、また次回釣行でご報告致します。
すいません。
そして、一つ気づいた事があります。
コストの面で躊躇していたのですが、TG(タングステン)テンヤは持っていた方が良いと感じました。
画像からも判るように、序盤は鉛テンヤを使用していました。
しかし水深と潮流の抵抗で、勢いよくリフトをしても海底でテンヤが動いてないような印象を受けました。
ここでTGテンヤに変えたのですが、実際鉛テンヤと比較して水切れ良さに格段の差がありました。
テンヤの表面と水が擦れる事で生じる摩擦抵抗は、テンヤの表面積に応じて大きくなります。テンヤを取り巻く水の粘性から生ずる粘性圧力抵抗もありますが、摩擦抵抗がテンヤの動きに与える影響の大きさを考えると、TGテンヤを使い表面積を落とすのが一番の対策となります。
ひとつテンヤ真鯛釣りは、誘ってナンボの釣りです。ヒットチャンスを増やすには、ここぞの時にはTGテンヤが必要だと感じました。
また鉛テンヤを使用した場合、誘っている時は良いのですが、巻き上げ時に他の方のラインに絡む事も多々ありました。
船上では、テンヤ、タイラバが混在しており深場の釣りでは、なるべく表面積の小さいテンヤを使用した方がトラブル減少につながります。
高価なモノですし、全てをTGテンヤに変える必要はありません。予備含めて二個ほどタックルボックスに忍ばせておくと良いでしょう。
自分用に残した小さな柵は炙りに。
家族には、刺身用柵と鯛のアラを酒と水、少しの塩で四時間炊き出して作ったスープを鯛しゃぶ用に送りました。
一枚だけ味見…
噂に違わず、最高の真鯛でした❗️