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2023.6.23

2023 SELECT YOUR EGITAKOROD WITH CONFIDENCE

2023年兵庫県明石エリアの船タコシーズンも開幕から二ヶ月弱が経過し、中盤戦を迎えようとしています。

今回は、これから船タコ釣りを始めてみようと考えている方、また新たなロッド購入の検討や今年発売の「極鋭エギタコMH-172」を購入いただいた皆さまに参考になるようなお話をさせていただきたいと思います。

先ずは、ダイワ船タコロッドの発売系譜からご紹介致します。*赤字製廃品

2015年                                                 タコX(150cm/140g)

2016年                                                                 アナリスターエギタコ(175cm/134g)

2017年                           メタリアエギタコ(170cm/111g)

2018年                      エギタコX(180cm/122g)

2020年                                                                   エギタコX H-180(180cm/137g)                             アナリスターエギタコS-185(185cm/111g)                  メタリアエギタコS -178(178cm/109g)

2021年                                                                 エギタコX M-180(180cm/122g)                           アナリスターエギタコMH-175(175cm/122g)

2022年                                                                 極鋭エギタコS-176(176cm/96g)

2023年                                                                 極鋭エギタコMH-172(172cm/98g)

2018年発売のエギタコXから次期新製品発売までのニ年間。この空白期間に起きた周辺環境の変化が、その後のラインナップ編成に大きな影響を与えます。

一つは、関東における船タコ釣りの変化。当時東京湾の船タコ釣りは、以前の明石エリア同様『テンヤを使った手釣り』が主流でした。そこに『明石エギタコスタイル』を持ち込み、普及に尽力されたのがダイワフィールドテスター林良一氏です。

2017年から『エギタコ釣り教室』を主催するなど、東京湾船タコ釣りの変革に多大なる影響を与えました。

そして、30数年ぶりの当たり年と言われる2019年東京湾でのマダコフィーバーは、ロッドとエギで攻める『明石エギタコスタイル』を一気にメジャーな存在へと押し上げます。

そして、この新たな市場の拡がりを契機としてダイワはエギタコロッドの拡充に舵を切っていきます。

エギタコロッドに関する2018年モデルまでのダイワの考え方は、『ワングレードワンモデル』。2016年に発売された「アナリスターエギタコ」は、『ど真ん中の調子』を狙ったスタンダード仕様とし、それに続く「メタリアエギタコ」は、硬調攻め調子のハイエンドモデルとして登場しました。翌年には「エギタコX」が発売となりロッドラインナップとしてひとつの形態が完成します。

そして、その後二年のブランク(開発期)を経て関東エリア船タコ釣りの盛り上がりを追い風に新たな『S調子モデル』の開発が始まります。これ以降、ダイワエギタコロッドは『ワングレードツーアイテム』体制に移行をします。

さてここからは、明石エリアロッド選択の話に話題を戻しましょう。                     専用ロッドの購入を初めて検討されている方    1️⃣釣行回数が少なくコスト重視である        ◉エギタコX M-180                リーズナブルな価格設定でありながらも、エギタコ釣りに必要な基本性能を満たす「エギタコXシリーズ」は、入門者の心強い味方となります。ローエンドモデルでありながらも上位モデル同規格のロッド強度等の基本性能は上位モデル同規格としており、ロッド破断に対しても高い安心感が得られます。 2️⃣コストを抑えつつ性能も重視したい        ◉アナリスターエギタコS-185                                さまざまなシチュエーションに対する適応力が高く、特に直下に仕掛けを落として誘いを行うバーチカルの釣りでの扱いやすさに特化をしています。その卓越したボトムトレース能力は、入門者のみならず上級者の方のサブロッドとしてもお勧めのロッドです。※ロッドに関する詳細は、こちらの『S-sense Report 1』をご覧ください。 3️⃣コストにはこだわらず、性能重視で汎用性の高いロッドを選定したい                   ◉極鋭エギタコS-176                                          エギタコ釣りに必要な要素を高次元で融合し、扱いやすさも兼ね備えたハイパフォーマンスモデル。カテゴリーは「S調子」であるが、明石エリアでの船タコ釣りに幅広く対応出来るスペックとして開発をしています。※ロッドに関する詳細は、こちらの『極鋭エギタコS-176 INDOOR IMPRESSIONS 』,『S-sense Report 3』,『S-sense Report 4』をご覧ください。

極鋭エギタコシリーズについて                    2023年4月、『MH調子』が追加され二機種のラインナップとなった「極鋭エギタコシリーズ」。今回発売となった「極鋭エギタコMH-172」は、『意のままに仕掛けを操る喜びを提供し、このロッドを手にした皆さまに比類なきプレゼンスを提供する』というコンセプトを基に開発を進めました。

穂先に採用した「MH仕様スーパーメタルトップ(以下SMT)」は、レスポンスアップを図る目的で全長を「S仕様SMT」より15mm短い設定とし、芯部を0.4mm太軸としています。ローテーパーショート化された「MH仕様SMT」により得られた研ぎ澄まれた操作性とロッドレスポンスは、専用チューニングされたベリーバット部と相まりアグレッシブでありながらも釣り人の意思に的確に応える追従性を示します。

この「極鋭エギタコMH-172」は、キャストを中心に定点でエギを踊らせターゲットを誘引するような仕掛けを積極的にコントロールする釣法に最適な仕様としています。また、ここ数年新しく開発された50メートル以深のディープゾーンポイントへの対応にも優れた性能を発揮します。

ここで、「極鋭エギタコシリーズ(S-176含む)」に共通した特性についてお話しを致します。ダイワロッドラインナップの中で「極鋭」を冠するフラッグシップモデルには、必ず各魚種専用の「SMT」が搭載されています。フラッグシップモデルに「SMT」を採用する理由は、「DAIWA TECHNOLOGY 」にも記述されている通り『ターゲットからのシグナルを増幅して伝達することに最も優れた素材である』ということが最大の理由ではないでしょうか。2004年の「極鋭カワハギ1342/1455」の発売から20年。「SMT」がもたらす異次元の高感度は、年々進化を遂げながら他魚種に幅を広げ多大なるご支持をユーザーの皆さまからいただいております。

ここで、私が長年『船タコ釣り』で「極鋭カワハギ レンジマスター」を使い続けてきた理由をお話しします。私が『船タコロッド』に求めたものは、鋭敏な感度と意のままにエギをコントロールし、自分が思い描くイメージとズレなくフッキングに持ち込めるコントロール性能でした。

ロッドワークを通して伝わるリニアなエギの動きと海底の情報や微細なタコの触りを的確に伝える鋭敏な感度。仕掛け操作における高次元のリニアティを求める私の要求に応えられた唯一のロッドが「極鋭カワハギ レンジマスター」だったのです。ダイワより船タコ専用ロッドが発売される以前の話です。

その理由の一端が垣間見れる内容が「DAIWA TECHNOLOGY 」に記載されています。       ◆グラス素材                    素材としてとてもしなやかで柔軟性がある。      〓 コントロール支点が、バット寄りとなりリニアな操作性を実現出来ない。                 ◆カーボン素材                   素材として固くしなやかさに欠ける。         〓 穂先の復元力が強く、仕掛け操作時の初動、制動時のつっぱるような感覚が違和感として残る。また、しなやかな調子を作り出したとしても、極端な先調子とすることは困難で、グラストップ同様コントロール支点がバット寄りになってしまう。

一般的に「グラス素材」、「カーボン素材」を穂先に採用したロッドは、綺麗な円弧を描いてロッド全体が曲がり込みます。それゆえ良い意味で仕掛け操作時に穂先部のみ歪な曲がり方をする「SMT穂先」採用ロッドと比較すると、他素材穂先を採用したロッドはコントロール支点がバット方向に寄る傾向があります※穂先素材による調子比較は、『極鋭エギタコS-176 INDOOR IMPRESSIONS』を参照ください。

専用ロッドが未だ無い時代、ずば抜けた性能と可能性を秘めた禁断のロッド「極鋭カワハギ レンジマスター」。

そのノウハウをとことん注ぎ込んだ「極鋭エギタコシリーズ」は、他素材穂先では実現出来ない抜きん出た仕掛けコントロール性能とハイレスポンスを実現しました。そして、「S調子」、「MH調子」の『ワングレードツーアイテム化』により、乗船する船の流し方や刻々と変化するシチュエーションに対して釣り人自らロッドを選定し、攻め込める仕様としています。

そして、この「極鋭エギタコシリーズ」を使いこなすには、大きなキーポイントがあります。西村豪太氏を含め開発に携わったスタッフは、船の直下に仕掛けを落とすバーチカルの釣りを基本としていないという事実です。このロッドは、キャストをする(潮が手前から払い出す場合は、短い距離で)ことで、攻撃的ロッドとして生まれたの本来の姿を現します。

極鋭エギタコS-176                                      キャストを行い意図的に仕掛けを引くことにより、広範囲にターゲットをリサーチすることに特化した仕様としています。引き釣りを得意とし、他に類を見ない海底トレース能力を発揮します。釣法は、仕掛けが海底に着底後、1メートル弱の距離を三回程度に分けて節をつけて手前に引いくことを基本とします。一回引くたびに穂先を少し下げ、ラインに弛みを出し1秒程度のショートステイを加えます。この誘い(三回の誘い引き)の後、3秒程度のステイを組み込みこれをワンクールの誘いとします。誘いの基準は、誘い引き2秒(引き1秒+ショートステイ1秒)×三回+ステイ3秒とし、ステイタイムを加算するとワンクール9秒程度。この誘い操作を適度な距離まで繰り返し、仕掛けを引いてきてください。また、この誘い操作においては、ロッドの角度が非常に重要となります。基本は、キャストをして海面から約30度のロッド角度から誘いを始め、約70度近くまで三回に分けて誘いを入れます。「SMT穂先」の性能を最大限にい活かすため、誘い最中はロッドを立て気味とし、穂先が自在に動く状態(マイナステンションからプラステンションをコントロール出来る状態)を意図的に作り出してください。

※キャスト距離が伸びると同時にラインスラックも大きくなり、誘い時のロッド角度も広がります。

極鋭エギタコMH-172                                     キャストを行い定点でエギを積極的に踊らることにより、近くに潜むターゲットを誘引することを目的として開発を行った超攻撃的ロッドです。仕掛けが海底に着底後、カワハギ釣りでいうところのタタキ釣りに似た誘いを入れ、エギを派手に動かします。基本的には、錘を海底に付けた状態で錘を立ててたり寝かしたりしながらエギにアクションを加えます。ターゲットからのアプローチが遠い場合、基本操作に加え海底から錘を切り仕掛けを魅せる操作を誘いに組み込みます。それでもアタリが無い場合には、ターゲットが潜みそうな次の海底地形を探り当て、誘いを行うことを繰り返していきます。明石小型遊漁船での釣りや潮止まり、船下に向かって潮流が入り込み引き釣りが難しい場面での定点誘いに特化しています。また、「極鋭エギタコMH-172」は、分類的には硬調ロッドの位置付けですが「SMT穂先」を採用することにより海底トレース能力にも優れた能力を発揮します。ピンポイントスナイパーとしてのイメージが強いロッドですが、「極鋭エギタコS-176」同様の引き釣りにも対応可能です。

◉極鋭エギタコMH-172を使用した引き釣りの様子  ① 一回目の誘い引き テンションを抜きショートステイ  ③ニ回目の誘い引き  ④二回目のショートステイ ⑤三回目の誘い引き 

ダイワ初の船タコ専用ロッド、「タコX」の開発から九年。この「極鋭エギタコMH-172」の発売をもって、一つの区切りが打たれました。

ダイワが持つ技術とリニアティを求めるテスター陣の知識と経験の融合。人の感性を通して細部にまでこだわり抜いた私たちが「極鋭エギタコシリーズ」に込めた数値では表し切れない確信犯的なメッセージ。

新たなステージを目指す、総てのアングラーの皆さまにこのロッドをお届けを致します。

⭐︎ STAFF ⭐︎                     ◉ロッド企画 : 西村豪太               ◉ロッド設計 : 中間走                ◉フィールドテスト : 林良一、西村豪太、清水恭仁

⭐︎ SPECIAL THANKS ⭐︎                                 ◉GLOBERIDE Inc                                    ◉KYOKUEI WEST JAPAN                             ◉KYOKUEI KANSAI WORKS                              ◉兵庫県明石港 丸松乗合船             茨城県日立久慈港 日正丸


DOCUMENTS

⭐︎S-sense Report (対談記事:魚種マーク赤地)

2023年1月 西村豪太:極鋭エギタコMH-172 DEBUT
2022年8月 西村豪太:2022エギタコパーフェクトセミナー

2022年7月    西村豪太:極鋭エギタコS-176開発秘話

2022年6月    渕上拓矢:広島エリアひとつテンヤ真鯛釣り

2022年5月    清水恭仁:エギタコSタイプ

⭐︎製品インプレッション (魚種マーク白地)

2023年1月     カワハギX、アナリスターカワハギ

2022年4月 極鋭エギタコS-176

2022年1月 極鋭エギタコS-176

2021年2月 アナリスターエギタコMH-175

2020年7月 アナリスターエギタコS-185(広島)

2016年5月 タコX アナリスターエギタコ

⭐︎フィールド

【船タコ】

2022年7月    明石丸松乗合船

2019年8月 広島遊漁船Credo 明石丸松乗合船

2019年7月 明石丸松乗合船

2018年5月 明石魚英

2017年8月 明石丸松乗合船 明石東田丸

2017年7月 明石丸松乗合船 明石丸松乗合船 明石東田丸

2017年6月 明石丸松乗合船

2016年8月 明石丸松乗合船

2016年7月 明石丸松乗合船

2016年6月 明石丸松乗合船 明石丸松乗合船

2016年5月 明石丸松乗合船 明石魚英

【ひとつテンヤ真鯛】

2021年12月 広島愛裕南丸   広島愛裕南丸 広島愛裕南丸

2021年11月 広島愛裕南丸 広島愛裕南丸

2021年7月   広島愛裕南丸

2021年2月  広島慶丸

2019年10月 岡山テンリュウ

2019年6月  広島慶丸

【カワハギ】

2022年12月 広島慶丸 和歌山三邦丸

2022年11月 和歌山かるも丸

2021年12月 広島慶丸

2020年12月 広島倉橋島

2019年12月    徳島阿南極鋭西日本例会(極鋭四国)

2019年11月  和歌山三邦丸第二回ダイワカワハギパーティー

2018年9月   高知フィッシング今井ロマン号

和歌山三邦丸第一回ダイワカワハギパーティ

2018年6月   和歌山加太カワハギクラブ

2017年12月 和歌山加太カワハギクラブ

2017年10月 2016KANSAI PRIDE FINAL

2017年5月   和歌山加太カワハギクラブ

徳島阿南カワハギ大会

2017年3月 和歌山栖原おいしんぼCUP

2016年10月 2015KANSAI PRIDE FINAL 

2016年9月   和歌山三邦丸 和歌山加太カワハギクラブ

2016年7月   2015KANSAI PRIDE

2016年5月   加太KAWAHAGI FESTA 和歌山かるも丸

【その他魚種】

2020年3月    広島Credヒラメ

2019年7月        島根浜田莉恭丸イカメタル

2018年8月  島根浜田莉恭丸イカメタル

2017年9月         明石丸松乗合船のませ釣り

2016年8月         兵庫みなみ淡路海伸丸落とし込み

⭐︎イベント

2019年2月          フィッシングショー大阪

2018年2月          フィッシングショー大阪