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2022.8.14

SSR-4 2022エギタコパーフェクトレクチャー / 西村豪太 X 清水恭仁

第4回目の「S-sense Report 」は、前回に引き続き西村豪太さんをゲストに迎え、船タコ釣りを始めてみたい方から上級者向けの個々のレベルに合わせたお勧めタックルの紹介、常磐から天草におけるエリア特性に応じた釣り方などをお聞きします。

西村豪太 / 幼い頃より釣りを始め、カワハギ、タチウオ、船タコ、鮎などテクニカルな釣りを得意とし、各種大会で好成績を残している。グローブライド(ダイワ)フィッシング営業本部所属 東京都在住 1985年生

– – 先ずは、これから船タコ釣りを始めようとする方向けのお勧めロッドをお教えください。

西村: これは、間違いなく「エギタコX」ですね。柔軟なグラスソリッド穂先とパワーを持たせたバットセクションは、初心者の方が使用しても扱いやすい調子としています。また、リーズナブルな価格設定も選定していただく上で大きな要素になるのではないでしょうか。エリア特性としてドテラ流しで60号〜80号の重めの錘を使用する常磐エリアでは、「エギタコX H-180」がお勧めです。その他エリアは、50号までの錘を使用する事が多いので「エギタコX M-180」がお勧めです。

エギタコX

エギタコ釣りに必要な性能を盛り込みながらもリーズナブルな価格設定は、これから船タコ釣りを始めようという方にお勧めのロッドです。

◆エギタコX グラスソリッド穂先

しなやかで高感度なグラスソリッド素材を採用し、エントリーモデルでありながらも抜群のボトムトレース能力を有します。

◆BRAIDING X 採用のバットセクション

針をしっかりとタコに掛けるフッキング力と、大型タコのリフトにも余裕で対応するパワーを兼ね備えています。

◆ダブルアルマイト金属ナット+別体フード

リールをしっかり固定し、キャスト時も安心のトリガーシート仕様となっています。

– – 安価なロッドだと、強度に不安があるという声を稀に聞きますが、ダイワのロッドは大丈夫でしょうか?

西村: 胸を張って大丈夫です。ダイワの総てのロッドには、対象魚種においてこれ以上の強度を有さなくてはならないというガイトラインがあります。このガイドラインは、エントリーモデルからフラッグシップモデルまで同じ規格の中で設計を行っており、値段による強度差はありません。私の中で最大重量のとなる4.7キログラムのタコを釣り上げたロッドは、「エギタコX」です。安心してお買い求めください。

– – 専用ロッドを使うことでいろんな不安要素が減少し、ストレスなく楽しく釣りをすることが出来ます。釣果が伸びたり新しい発見があったり、専用ロッドを持つメリットは私も大きい感じます。次に中級者の方にお勧めのロッドをお教えください。

西村: 中級者になると「アナリスターエギタコ」や「メタリアエギタコ」シリーズのような、状況に応じて調子を使い分けるようなステップに入ってきます。浅場では、「S調子」のような穂先がしなやかで錘を持ち上げないようなロッドがお勧めです。また、深場や荒い海底のポイントなどでは、「MH調子」のような硬めのロッドが扱いやすいのではないでしょうか。

アナリスターエギタコ

ボトムトレース性能に特化した「S調子」と、積極的な誘いを可能にする「MH調子」をご用意しています。

◆高感度グラスソリッド穂先

柔軟な専用穂先を採用することにより「S調子」は、抜群のボトムトレース能力を実現することが出来ました。「MH調子」は、手感度に優れ、釣り手の誘いを意のままに表現します。

X45 採用のバットセクション

X45でバットパワーを強化し、大型タコにも負けない強靭なパワーを与えました。

◆エアセンサーシート

感度とパーミング性能に優れたエアセンサーシートを搭載しています。

メタリアエギタコ

調子として一番攻め込んでいるのは、今でもこの「メタリアエギタコ」シリーズだと思っています。ある意味その狭いレンジが、釣り手を選んでしまう。しかしこのロッドを理解しコントロールをすることが出来るなら、これほどの最強ロッドはありません。「超柔軟メタルトップ穂先」採用の「S調子」と、調子記載はありませんが硬調の「170」の二種類をご用意しています。

◆超弾性チタン合金穂先「メタルトップ」

タコが触れた小さなシグナルさえ逃さないメタルトップならではの超高感度穂先は、あなたを新たな世界に引き込みます。

AGS(エアガイドシステム)

穂先セクションの「AGS」は、ロッドトップの持ち重り感を軽減し、更なる高感度にも貢献しています

– 私自身、この釣りを始めた頃より調子の違う二本のロッドを使い分けていました。潮が緩い時は硬調ロッドを使用し、潮が速い時は軟調ロッドを使用していました。これは、現在のロッド選択にも応用することが出来ます。釣果を安定させる上で、調子の違うロッドを使い分けるということは非常に有効な手段となり得ます。そして、その上を目指すエキスパートにお勧めのロッドとはどのようなものでしょうか?

西村: 行き着くところは、「極鋭エギタコ」しかないと思います。どなたが使っても納得いただける軽さと感度を兼ね備え、見た目からは想像出来ないようならパワーを秘めています。

極鋭エギタコS-176

エギタコ釣りに求められる性能を高次元で融合させました。感度、コントロール性、フッキングパワー、軽量性。その全てが、異次元。このロッドを手にした瞬間、「今まで最高だと信じていたロッドを一気に過去に追いやってしまう」。それほどの強い衝撃を受けた完成度の高い仕上がりです。

スーパーメタルトップ(SMT)

超絶感度に目がいきがちな「SMT」だが特筆すべきは、その扱いやすさ。扱いやすさがあるからこそ、カワハギトーナメントで常勝ロッドとなり得たのです。

AGS(エアガイドシステム)

「極鋭エギタコS-176」は、全てのガイドに「AGS」を設置し、軽量化と飽くなき感度の向上を追求しました。

◆ZERO_SEAT

ダイワエギタコロッドとして、初めて設定された「ZERO_SEAT」。軽量化だけでなく、一日中誘い続けても負担が少ない最高のパーミング性能を有しています。

◉船最前線ブログ

極鋭エギタコS-176 DEBUT

極鋭エギタコS-176 INDOOR IMPRESSIONS 

– – この「極鋭エギタコS-176」は、エキスパート向けではあるけれど、どのレベルの方が使っても扱いやすい調子ですね。

西村: 今回の「極鋭エギタコS-176」は、わりとしなやかめの王道調子としました。とはいえ、同じ「S調子」を冠している「メタリアエギタコS-178」とはかなり違う調子としています。コントロール支点も「メタリアエギタコS-178」よりトップ寄りとなっておりコントロール性が向上しています。

– – 明石のドテラで流す大型乗合船では、最高の武器になりますよ。特に30メートルより以浅のポイントでは、無敵だと思います。エギを踊らせての誘いや、速潮時のステイタイムの確保。どれをとっても釣り手の意思を高次元で表現してくれます。では、続いて全国各地の船タコ釣りの状況を教えていただけますか。

西村: 私自身、取材やテストなどで全国各地を訪れるのですが、エリアが違うと求められるロッドも違ってきます。明石と東京湾を比較してもユーザーの皆さまが求めるものが全然違います。東京湾は、使用する錘が25号や30号でロックエリア中心のハードボトムをポイントとし、時には20号まで錘重量を落とすことがあります。このようなエリアですので、人それぞれで考え方が違い軽い錘だから軟調ロッドを選ぶ方と張り付かれた時のために硬調ロッドを選ぶ方がおられます。メーカーラインナップとしても「S調子」と「MH調子」両方を揃える必要がありました。このエリアでは、「メタリアエギタコS-178」も人気があります。

– – 常磐エリアは、どんな感じでしょうか?

西村: 常磐エリアは、水深が30メートルくらいですが使用する錘は80号です。

– – 水深30メートルで80号錘を使うなんて、山口県岩国エリアのヒラメ釣りみたいですね。潮の流れが、かなり速いんですか?

西村: 潮も速いのですが、船体が大きくドテラ流しでどんどん流すので遥か彼方にラインが出ていきます。船下にラインが入っていく舷だとロッドの調子をかなり硬くしないと釣りになりません。そこで「エギタコX」のラインナップに「Hタイプ」を加え、常磐エリアの対策としました。

– – 九州天草エリアは、どんな感じでしょうか?

西村: 天草エリアは、案外明石に近いかもしれません。水深は、深くても30メートルから50メートルの間で、釣り方とか釣りのクセみたいなものは明石と同じような感じです。

– – シーズン初期の明石のような感じですか?

西村: 根がかりするほどではありませんが、海底にはごろた石があってガチャガチャしてます。基本的には、明石エリアの釣り方やタックルそのままで大丈夫です。

– – サンパチ冷害で明石のタコが壊滅した時に放流したのが「天草牛深タコ」でしたので、乗りや誘いに共通項があっても不思議ではないですよね。

では最後になりますが、なかなか釣果を上げられないという方向けにレクチャーをお願いします。

西村: 先ずは、船タコ釣りの基本を押さえることだと思います。エギが海底をしっかりとトレースしていること。タコの触りがわかり、タイミングを見計らいフッキングができること。バラさずに巻き上げ、取り込むこと。この三つの要件を満たすことが出来れば、平均的な釣果を出すことは可能だと思っています。釣れない一番の原因として、海底を上手く小突けていない場合が多いのではないでしょうか。清水さんは、どう思われますか?

– – 釣法技術論としては、西村さんと全く同意見です。あとありがちなのが、アタリが遠い時に手が動いていない方が多いように感じます。気持ちは分かるのですが、このタイミングに何が出来るかでかなり釣果に差が出てきます。この「何が出来るか?」ということを考えることが、次のステップへ進むためのキーポイントとなります。

西村: 船タコ釣りは、人より釣果を上げようとすると、どんどん難しくなっていきますよね。言葉を変えるなら、この釣りの奥行きはかなり深い。船釣りですから当然釣座による優劣はあるし、いろんなファクターが入ってきます。釣果を伸ばすためには、状況に合わせて誘いをアジャストすることが必要です。

– – 今日、西村さんに「清水さん、何で極鋭使ってないの?」と船上で聞かれましたが、これも私なりのアジャストです。

今日の状況として、タコの個体数が少なくアタリも多くありませんでした。乗船した船は大型船ですので、かなりの人数を乗せています。キャストをして人が釣らない場所を攻めるのはもちろんですが、定点でエギを踊らせタコへのアピールを強めるために硬調の「アナリスターエギタコMH-175」を選定しました。画像をよく見ていただくと分かるのですが、エギも3号にサイズダウンしてより動きをより良くしようとしています(アカエビカラーは、3号の手持ちが無かったので3.5号を使用)。

西村: 釣果を安定させる上で、調子の違うロッドを使い分けるということは非常に有効な手段となり得ます。そういう意味において、私どもにはまだ課題が残っているのかもしれません。

– – 明石エリアでは、大型乗合船と小型船が混在しています。船の大きさや船長の考え方によって流し方も違いますので、乗船する船にマッチするロッド調子を選択することも大切だと思います。

西村: 技術論を含めて手に入れられる情報が多いはありがたいのですが、フィールドに出てご自身の感覚で得られる情報を精査していただきたいですね。メディアに溢れる短くわかりやすい言葉は、わかりやすくするために大切なものを多くそぎ落としています。確かなものは、やっぱり自分の手で確かめるしかないんですよ。

– – ここで、参考として明石エリアでの清水的ロッド選択術をご紹介します。潮が緩いシチュエーションや一定のポイントに船を留めるような流し(小型船に多い)をする場合は、エギを踊らせる事に有利な「MH調子」を選択します。流しのスピードが速い船(大型乗合船に多い)や潮が速く仕掛けが安定しない場合は、「S調子」を選択し、穂先のしなやかさを活かしてタコが仕掛けに追いつけるステイのタイミング作り出します。

西村: 先ずは、基本をしっかりと押さえてレベルアップをしていただきたいと思っています。ダイワの大きな強みは、選択肢が多いということです。「タコX」から「極鋭エギタコ」まで、8種類の調子の違う船タコ用ロッドを幅広くご用意しています。安価なロッドでも間違いなくタコは釣れますが、高価なロッドになればなるほど自分自身で釣りを組み立てる楽しみが増えていきます。ロッドビルドの先にある「形で表せない価値」を創り出すことも私どもに与えられた大きな使命です。

– – 昨年春、「極鋭エギタコテストロッド」を初めて手にした時のような感動を今後も与え続けてください。

2017年3月1日:新大阪にて

西村さんが、大阪営業所から本社開発部門に異動する事となり二人で壮行会。出会って二年半、初対面の画像と違い二人とも自然な表情になってます。


 

S-sense Report (対談記事:魚種マーク赤地)

2023年1月 西村豪太:極鋭エギタコMH-172 DEBUT
2022年8月 西村豪太:2022エギタコパーフェクトセミナー

2022年7月    西村豪太:極鋭エギタコS-176開発秘話

2022年6月    渕上拓矢:広島エリアひとつテンヤ真鯛釣り

2022年5月    清水恭仁:エギタコSタイプ

製品インプレッション (魚種マーク白地)

2023年1月     カワハギX、アナリスターカワハギ

2022年4月 極鋭エギタコS-176

2022年1月 極鋭エギタコS-176

2021年2月 アナリスターエギタコMH-175

2020年7月 アナリスターエギタコS-185(広島)

2016年5月 タコX アナリスターエギタコ

フィールド

【船タコ】

2022年7月    明石丸松乗合船

2019年8月 広島遊漁船Credo 明石丸松乗合船

2019年7月 明石丸松乗合船

2018年5月 明石魚英

2017年8月 明石丸松乗合船 明石東田丸

2017年7月 明石丸松乗合船 明石丸松乗合船 明石東田丸

2017年6月 明石丸松乗合船

2016年8月 明石丸松乗合船

2016年7月 明石丸松乗合船

2016年6月 明石丸松乗合船 明石丸松乗合船

2016年5月 明石丸松乗合船 明石魚英

【ひとつテンヤ真鯛】

2021年12月 広島愛裕南丸   広島愛裕南丸 広島愛裕南丸

2021年11月 広島愛裕南丸 広島愛裕南丸

2021年7月   広島愛裕南丸

2021年2月  広島慶丸

2019年10月 岡山テンリュウ

2019年6月  広島慶丸

【カワハギ】

2022年12月 広島慶丸 和歌山三邦丸

2022年11月 和歌山かるも丸

2021年12月 広島慶丸

2020年12月 広島倉橋島

2019年12月    徳島阿南極鋭西日本例会(極鋭四国)

2019年11月  和歌山三邦丸第二回ダイワカワハギパーティー

2018年9月   高知フィッシング今井ロマン号

和歌山三邦丸第一回ダイワカワハギパーティ

2018年6月   和歌山加太カワハギクラブ

2017年12月 和歌山加太カワハギクラブ

2017年10月 2016KANSAI PRIDE FINAL

2017年5月   和歌山加太カワハギクラブ

徳島阿南カワハギ大会

2017年3月 和歌山栖原おいしんぼCUP

2016年10月 2015KANSAI PRIDE FINAL 

2016年9月   和歌山三邦丸 和歌山加太カワハギクラブ

2016年7月   2015KANSAI PRIDE

2016年5月   加太KAWAHAGI FESTA 和歌山かるも丸

【その他魚種】

2020年3月    広島Credヒラメ

2019年7月        島根浜田莉恭丸イカメタル

2018年8月  島根浜田莉恭丸イカメタル

2017年9月         明石丸松乗合船のませ釣り

2016年8月         兵庫みなみ淡路海伸丸落とし込み

イベント

2019年2月          フィッシングショー大阪

2018年2月          フィッシングショー大阪