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2022.4.26

極鋭エギタコS-176 INDOOR IMPRESSIONS

2022年4月、ついに「極鋭エギタコS-176」が発売となりました。

5月に入ると明石船タコ釣りも開幕となりますが、この場をお借りして「極鋭エギタコS-176」に関するご説明や他シリーズとの比較などのお話をさせていただきます。

現在、S調子としてダイワから発売しているエギタコシリーズとして、

極鋭エギタコS-176

メタリアS-178

アナリスターS-185

上記三種類のロッドがラインナップされています。

「極鋭エギタコS-176」が登場するまでハイエンドモデルとして君臨をしていた「メタリアエギタコS-178」。

穂先素材が「スーパーメタルトップ(以降SMT)」と「メタルトップ」の差こそあれ、両ロッドの調子としてあまり変わり映えがしないのではないかとイメージされる方が多いのではないかと思います。

デビュー当時「メタリアS-178」は、究極のボトム追従性能を謳って発売をされました。50号錘を使用する兵庫県明石エリアでは、新子が登場する20メートル以浅の7月以降のポイントが主戦場。関東では、30号錘を使用する船宿さんが多くシーズンを通して扱いやすいロッドとして高評価をいただいています。

今回発売となった「極鋭エギタコS-176」は、「メタリアエギタコS-178」を多少硬調に寄せた仕様とし、更なる操作性とレスポンスアップを図りました。

参考例となりますが、実釣でキャストをして誘いを入れる場合、下の画像のようなロッド角度になる場合が多い時思われます。

画像から両ロッドの曲がりを比較すると、「極鋭エギタコS-176」の支点の方がトップ寄りとなっています。

しなやかに動く「SMT穂先」と穂持ちからベリー中心部までの調子を強め、コントロール支点をトップ寄りとすることで、タイムラグのない理想的な仕掛けの操作感を実現する事が出来ました。

ダイワホームページ「極鋭エギタコS-176」テスターインプレッションで私が述べている「人の感性とロッド操作のイメージを合致させ、釣り手の操作に対するリニアティを高い次元で求める」という言う言葉。

イメージを含めた私見となるのですが、「極鋭エギタコS-176」、「メタリアエギタコS-178」、「アナリスターエギタコS-185」の順にコントロール支点はバット寄りとなり、仕掛け操作時の稼働幅はコントロール支点を中心に同順で広くなっていると感じます。

この特性は、素材特性と調子セッティングに大きく影響をされます。下項での穂先素材比較項目をご参照ください。

※下記画像は、「初代アナリスターエギタコ」

仕掛けを意のままにコントロールするためには、コントロール支点をなるべくトップ寄りとし、狭い稼働幅で仕掛けを動かさなくてはなりません。

私が、船タコ釣りで「極鋭カワハギレンジマスター」を長年使い続けていた理由の一端がここにあります。

※現在船タコ専用ロッドが発売されており、他魚種専用ロッドは破断の恐れがあるためご使用はおやめください。

関西船タコ釣りには二つの流れがあり、一つはソルト系の方々を起源とするアオリイカ用エギ使用しタコを狙うもの。そしてもう一つが、明石船タコ釣りで主流であったタコテンヤでタコを釣る手法。

テンヤを用いた釣りを主体としていた私が、高釣果をあげるために必要としたのは、誘いに対するレスポンス性能の高さとタコの触りを瞬時に感じる事が出来る高感度穂先を有したロッドでした。

画像の通りテンヤの釣りでは、集寄リボンを付けテンヤを操るのが一般的です。

テンヤ本体と集寄リボンの潮流抵抗は想像以上に大きく、高釣果をあげるためにはテンヤを如何に意のままに操れるかということが大きな課題となります。

その課題を当時唯一クリア出来たロッドが「極鋭カワハギレンジマスター」でした。

そして、その延長線上に開発されたロッド(広義における方向性として)が、今回発売となった「極鋭エギタコS-176」となります。

穂先の素材には、カーボン、グラスなど多様な素材がありますが、コントロール支点を軸に狭い振幅稼働域で仕掛けを操作する独特の操作感を実現出来る素材は唯一「SMT」のみでした。

言葉を変えるなら、ある範囲の面(区間)で仕掛けを動かすのではなく、点で仕掛けをコントロールするようなリニアな仕掛け操作イメージを具現化する事が出来ました。

次に「SMT穂先」採用による感度の向上についてのお話しをします。

船タコ釣りにおける感度とは、どのようなものを指すのでしょうか?

一つは、「SMT穂先」の最も得意な分野となりますが、海底の状況を正確に読み取り伝える能力。

この能力は、障害物による根がかりの防御という面だけではなく、タコが潜みそうな障害物を察知して、その場所で仕掛けを留め置き乗りを待つなど使い方として多くの利点を持っています。

そして、タコの乗りを瞬時に察知する能力。

タコは、魚の様にアタリを取って合わせるのではなく、乗り(触り)の違和感を感じた後合わせに移行をします。

触りの違和感を素早く察知するには、しなやかな穂先が必要不可欠であり超柔軟な「SMT穂先」の恩恵は、微細なタコの触りの違和感ですら感じる事を可能としました。

トップからコントロール支点までの距離を短く設定する事を可能とする超柔軟「SMT穂先」の採用は、未だかつてないタコの触りに対する伝達速度の向上を実現することが出来ました。

上図は二種類のロッドの比較となりますが、仕掛け操作はトップからコントロール支点までの振幅稼働域で動きをコントロールをします。

当然ですが、触りの違和感は穂先にテンションが入って初めて察知されるものであり、トップからコントロール支点までの距離が短いほど伝達スピードは早くなります。

「極鋭エギタコS-176」の強みは、第一にリニアなコントロール性。そして、微細な触りすら感じ取れる超高感度が他のロッドを寄せつけない大きな武器となっています。

ダイワホームページテスターインプレッションに記載されている「SMTでしか創り出せない調子がある」という言葉。長年明石船タコ釣りで、「SMT穂先」を有した他魚種用ロッドを使い続けてきたからこそ伝えられることがあります。

幾多のテストを経て「極鋭エギタコS-176」を理想の調子に仕上げました。

また、この「極鋭エギタコS-176」は、「S調子」を冠してますが、調子的にはど真ん中の調子に近くどなたでも扱い易い仕様としています。

あくまで私見となりますが、船釣りというものは乗船料を支払い船に乗せてもらいます。ある意味、場所と時間を買うようなものだと思っています。

ここまで高価なロッドを勧めておきながらこんな事を書くと語弊がありますが、別に安価なロッドでも問題なくタコを釣ることは可能です。

しかし、せっかく対価を支払い限られた貴重な時間を過ごすのであれば、なるべくストレスを感じず楽しい時間を私は過ごしたい。

「極鋭エギタコS-176」を持つ事により自分が思ったように仕掛けが動いて、小さな違和感を感じ取る事が出来るようになる。そこから「どうやってタコを掛けにいこうか?」と考えを巡らせるようなったり。

いろんな楽しみ方や多くの気付きを「極鋭エギタコS-176」は、あなたに与えてくれるはずです。バージョンアップをしてこのロッドを手にした方は、それ以上に多くの気付きと感動を与えてくれるでしょう。

プロトテスト前夜、「はたしてこんな高価なロッドが市場で受け入れられるのか?」と疑問を呈した私でしたが、テストを終える頃には「このロッドが、船タコ釣りの新しい基準となる」と心の底から思えるほど最高の出来栄えのロッドとなりました。

しかし、このロッドの本当の価値を評価するのは、「極鋭エギタコS-176」を手にする一人ひとりのユーザーの皆さまなのです。

価値を共有し感動を分かち合うことが、モノづくりの世界では大切な要素となります。更なる真価を引き出す原動力となるのはユーザーの皆さま一人ひとりの気持ちなのです。

私の今シーズンメインロッドは、

極鋭エギタコS-176

アナリスターエギタコS-185

おそらくこの二本になると思います。

ここで、何故「アナリスターエギタコS-185」なの?と思われるでしょうが、このロッド不思議と良い仕事をしてくれます。

攻め調子のロッドで攻めに攻めているのに、自分だけタコが乗ってこない時ってないでしょうか?

こんな時「アナリスターエギタコS-185」にロッドチェンジすると、同じ誘いなのに勝手にタコが乗ってきたりします。

おそらく、良い意味で余計な仕掛けの動きをセーブしてくれているような気がします。

また、ダイワでは、便利グッズなどのタコ用品がいろいろと発売されますので、こちらも宜しくお願い致します。

抱き魂タコ15/20

タコエギケース255

MADAQ

明石エリア船タコ釣りも、今週末が開幕です。既に「極鋭エギタコS-176」をご購入いただきました皆さま、ありがとうございます。今シーズン、タコのご機嫌はどうなんでしょうか?

熱い夏を皆さまと一緒に過ごせることを期待しています。


 

S-sense Report (対談記事:魚種マーク赤地)

2022年6月    渕上拓矢:広島エリアひとつテンヤ真鯛釣り

2022年5月    清水恭仁:エギタコSタイプ

製品インプレッション (魚種マーク白地)

2022年4月 極鋭エギタコS-176

2022年1月 極鋭エギタコS-176

2021年2月 アナリスターエギタコMH-175

2020年7月 アナリスターエギタコS-185(広島)

2016年5月 タコX アナリスターエギタコ

フィールド

【船タコ】

2022年7月    明石丸松乗合船

2019年8月 広島遊漁船Credo 明石丸松乗合船

2019年7月 明石丸松乗合船

2018年5月 明石魚英

2017年8月 明石丸松乗合船 明石東田丸

2017年7月 明石丸松乗合船 明石丸松乗合船 明石東田丸

2017年6月 明石丸松乗合船

2016年8月 明石丸松乗合船

2016年7月 明石丸松乗合船

2016年6月 明石丸松乗合船 明石丸松乗合船

2016年5月 明石丸松乗合船 明石魚英

【ひとつテンヤ真鯛】

2021年12月 広島愛裕南丸   広島愛裕南丸 広島愛裕南丸

2021年11月 広島愛裕南丸 広島愛裕南丸

2021年7月   広島愛裕南丸

2021年2月  広島慶丸

2019年10月 岡山テンリュウ

2019年6月  広島慶丸

【カワハギ】

2021年12月 広島慶丸

2020年12月 広島倉橋島

2019年12月    徳島阿南極鋭西日本例会(極鋭四国)

2019年11月  和歌山三邦丸第二回ダイワカワハギパーティー

2018年9月   高知フィッシング今井ロマン号

和歌山三邦丸第一回ダイワカワハギパーティ

2018年6月   和歌山加太カワハギクラブ

2017年12月 和歌山加太カワハギクラブ

2017年10月 2016KANSAI PRIDE FINAL

2017年5月   和歌山加太カワハギクラブ

徳島阿南カワハギ大会

2017年3月 和歌山栖原おいしんぼCUP

2016年10月 2015KANSAI PRIDE FINAL 

2016年9月   和歌山三邦丸 和歌山加太カワハギクラブ

2016年7月   2015KANSAI PRIDE

2016年5月   加太KAWAHAGI FESTA 和歌山かるも丸

【その他魚種】

2020年3月    広島Credヒラメ

2019年7月        島根浜田莉恭丸イカメタル

2018年8月  島根浜田莉恭丸イカメタル

2017年9月         明石丸松乗合船のませ釣り

2016年8月         兵庫みなみ淡路海伸丸落とし込み

イベント

2019年2月          フィッシングショー大阪

2018年2月          フィッシングショー大阪