2022.10.7
南房小湊沖のシマアジ
2022.7.25
犬吠埼沖のアカムツが好調との報を受け3月14日波崎港ひろの丸さんにお邪魔してきました。
波崎港は関東でも最もアカムツ釣りの盛んな港の一つ。狙うポイントは大まかに二つあり、今回の犬吠埼沖は水深210~350メートルと深めでオモリも200号となる。数、型とも大いに期待が出来るポイントのため期待が膨らむ。
港には朝4時に集合。準備が出来次第出船となる。20マイル以上のはるか沖のポイントに向かう。やや南西の風もあるので、たっぷり2時間の航程となった。ポイントに到着するとすでにアカムツ船団が形成されており、胸が高鳴る。
それ程強い風ではないが、さすがにここまで沖にでると中々の波とウネリがある。アカムツ釣りでは海上の波や潮の流れが釣りに影響をする場合が多いので要注意だ。
今回のタックル
ロッド:極鋭中深場H-205AGS
リール:シーボーグLTD500J
ロッドはオモリは200号なので迷わず極鋭中深場のHをセレクト。225もタナを探ったりウネリをかわすには向いているので迷うところだが、今回は手持ちスタイルでも負担の少ない205を選んだ。
私は、いつも細めのPE3号を使用するためリールは300番を使う事が多い。しかし、大人気の犬吠埼沖のアカムツ釣りゆえ満船になるのは必至。さらに潮の流れも速いことも多いのでオマツリ多発は覚悟の上。そこで高切れのリスクを減らすため、今回はPE4号を使用した。 そのためリールも500番をチョイス。この3月にデビューしたシーボーグLTD500Jは500Jをベースにジョグレバー周りがリファインされ、より操作性が向上。ハイパワーと太いトルク、新世代ドラグシステムのATDなどアカムツ釣りでもその性能は存分に感じて頂けるはずだ。特に犬吠埼沖のポイントではハードな条件での釣りになる場合も多いので信頼に足る電動リールは必須アイテム。
そして6時40分に投入の合図がアナウンスされた。カウンター表示で215メートルで着底。犬吠埼沖では浅めの水深でのスタートとなった。幸いなことに糸がまっすぐ立っている。周りの釣り人のラインも同様に立っているのを見てまずは一安心。このポイントでは一たび二枚潮となると水深が深い事もあり、非常に釣り難くなる。潮が素直に流れていれば釣りに集中できるだけでなく、アカムツの食いも良い場合が多い。
そして間もなく極鋭中深場のスーパーメタルトップが叩かれた。明確なアタリに大きくゆっくり合わせを入れるとハッキリとした重量感を感じた。さらに魚が首を振る様子が手に取るように分かる。アカムツと確信して巻き上げに掛かる。やや元気のあり過ぎる引きに途中でやや心配になったが、上がってきたのはなんと40センチクラスの良型アカムツのダブル。。
さらに次の投入でも本命アカムツ。さらに次の投入では惜しくも高いウネリのためか途中でフックアウトしてしっまったがアカムツだったようだ。
このポイントは比較的狭いので潮の流れが速い時は一流し一投となる場合もある。この日は3投前後出来るので潮の流れはゆっくりなようだ。その一方でアカムツはしっかり口を使ってくれるので好条件を確信。揺れる船上でも集中力を切らさないよう気合を入れる。
アカムツ釣りと言えば誘いが肝心とはよく聞く話だ。私も誘いが功を奏する場面を何度も経験してきた。竿をゆっくり大きく誘い上げてストップ。今度はゆっくりと誘い下げて再びストップしてアカムツにエサを食わせる間を入れる。このエサを動かす誘いとアカムツにエサを食わせる間をその日の状況に応じて調整しパターンを探ってゆく。だが、なかなかど真ん中のパターンがつかめない。それでも、高活性に助けられスローペースながらポツリポツリとアカムツを追加することができた。
日が高くなるにつれ45センチのジャンボサイズもポツポツと顔を見せだした。アカムツ独特のガクガクの引きが大型だとふり幅が大きくなり実にスリリングだ。
お隣の方もジャンボサイズを手にされてニッコリ。
これの程の好条件にかかわらず、いまだにこの日のパターンが掴めず今一つ納得が行かない。すこし頭をクールダウンすべく腹ごしらえをすることに。置き竿にしてオニギリを頬張ろうとすると、すかさずアタリが竿先を叩く。慌てて竿を手に取ってアワセを入れるもフッキングには至らず。再び置き竿にしてオニギリを頬張ると再びアタリが竿先を叩く。アワセには成功したものの巻き上げ途中でフックアウト。
ものは試しと今度は置き竿スタイルを試してみる。すると面白いようにアタリが連発!しかし、掛け損じやバラシも多く再びフラストレーションが溜まっていく。手持ちスタイルで誘っている時にここまでバラシが多い事は記憶に無いほどだ。まぁ、高活性ゆえに一匹掛ってから一荷を意識し過ぎて待ちすぎてしまっているためバラシが多い事も否めないのだが。
この日のようにウネリが高い時や潮の速い時などは、セオリーに反した置き竿に好反応を示すことも確かにあるもの。私なりの考えでは、アカムツの誘いはあくまでもエサをフワフワと動かすための手段。アカムツは誘って動かしたエサを積極的に追いかけて食うとは思えないからだ。誘いの後の食わせの間でフワフワとゆっくり漂うエサにアカムツは反応している気がするのだ。それゆえ、この日のようにウネリのある日は何もしなくても、仕掛けはある程度動いている。ここにさらに誘いのアクションを加えてしまうと動かしすぎになってしまっていたのかもしれない。
そこで、置き竿スタイルはそのまま、アワセのタイミングを微調整していく。細かいアタリは数回見送ってアカムツが強く引き込んだアタリを竿にじっくり乗せるような心持でアワセを入れてみる。すると見違えるようにハリ掛かりが良くなった。極鋭中深場の高い感度と操作性が緻密な微調整を可能にしてくれた。
また、大型と判断しても弱気にならず強気に巻き上げた方がバラシが少ない事を再認識した。この日に使用したシーボーグLTD500Jとスーパーリチウム11000WPの組み合わせは頼もしいほどの余裕の巻き上げを見せつけてくれる。シーボーグのATDと極鋭中深場の絶妙な調子が大きなウネリをかわしてくれる。ようはタックルを信頼してガンガン強気に攻めるべきだったのだ。
朝とは見違えるペースで樽のアカムツが増えていく。私の樽を見て船長さんが笑い声をあげるほどスゴイ光景になってしまった。
そして、クライマックスが訪れた。鋭いアタリにアワセを入れると、ひと際大きいガクガクの首振りと重量感。それでも強気に巻き上げる。のこり50メートル付近から妙に重くなる。朝から手持ちの巻き上げで腕がかなり疲れており、支えているのがかなり辛くなるほどの重量感だ。アカムツと確信してはいるものの頭の中で???が膨らんでいく。やがて現れたのは後の検量で1.6キロと1.2キロのジャンボサイズアカムツのダブル!! 道理で重いはず。
この日は、もう十分と船長さんも11時の早上がりをアナウンス。犬吠埼沖のこのポイントでは頭がツ抜けした場合は資源保護のため早上がりをする申し合わせになっているとの事。それ程、凄まじいポテンシャルを秘めたポイントである証左だ。
本日デビューとなったシーボーグLTD500J.特大のアカムツ達に囲まれてなんとも誇らしげ!?
いや~バラシも多かったけど、終わってみれば大団円。釣りをしていた時間は4時間半弱でしたが、中身の濃い釣行となりました。燃え尽きました。