外房大原のイワシ泳がせマハタ
新しいリーディングLG(ライトゲーム)を携えて大原の春日丸さんにお邪魔した。狙いはイワシ泳がせのマハタだ。
今回野タックル
リール:シーボーグG200J-L
初代リーディング64 73で一世を風靡したオレンジコパーのイメージカラーを受け継いだ今回のリーディング LG。エアセンサーシートの採用でより軽量かつ高感度でスタイリッシュなロッドに仕上がっている。その一方で見た目ではわからない違いとして『新バランス理論』の採用がある。
近年DAIWAの船竿で多く採用されている『新バランス理論』。このリーディングLGでも大いに恩恵を感じることが出来る。しなやかな穂先はよりしなやかにアタリやモタレを表現しつつバット部はより力強さを与えられた印象だ。ロッドを操作したときやアタリを取るまではより緻密で繊細。それが魚とのファイトとなると途端に力がみなぎって思い通りのヤリトリが出来る楽しいロッドになっていると感じる。今回はより感度にこだわったⅯTモデルを使ってみることにした。
船は真沖に航程40分。水深は30メートル前後とマハタ狙いでは浅いポイントに到着。大原のマハタポイントとしてはやや高低差のあるポイント。海藻のカジメも生えておりタナ取りが勝負の分かれ目になるであろう。
シーボーグG200J-Lのカウンターと底からタナ取りモードにしてタナ取りの目安とする。
巻き上げ速度を3～5にしてデッドスローの誘いをかけつつタナを取っていく。オモリが着底してから根掛かりしない程度に底からタナを切ってさらに底から3メートル前後タナを上げていく。この間にアタリをだすイメージ。タナを上げてアタリが無ければ再びオモリを着底させてデッドスローでタナを取る繰り返しだ。
朝の一投目、イワシを泳がせいるオケの位置を調整すべくよそ見をしていると船長さんが私を呼んでいる。ロッドに目を移すとたわわに曲がっている。すかさずアワセを入れると確かな手応え。マハタはアタリを出した直後が最も引きが強い。始めは根に潜られないよう巻き上げは強気にトルクを掛けて。底から離れてからは丁寧に巻き上げる。感覚的に巻き上げを調整できるジョグパワーレバーの巻き上げが楽しい。
上がって来たのは本命マハタ。一キロ強と言ったところだが、とりあえず一安心と言ったところだ。
朝の時合を逃すまいとエサのイワシを確実に付けて再び投入する。今度はタナを上げ切る前に強い引き込み。途中も鋭い抵抗を見せて上がって来たのはやはりマハタ。
一キロちょうどくらいであろうか。
まだ、朝の一流しめだがチャンスは続く。今度のアタリもやはり一気にリーディング LGが絞り込まれる。
この位の型になると引きもなかなかのもの。見た目は華奢なリーディング LGだがバットパワーがあるのでヤリトリに不安は全くないどころか、さらなる大物にチャレンジしたくなる。
朝の一流しで3匹と望外の展開に浮かれてしまったが、この後長い沈黙が続く。船中ではポツリポツリと本命マハタに加えて型の良いヒラメも取り込まれており、チャンスは続いている。
この後の流しで再び強い引き込みのアタリがあったがハリ掛かりせず。このあとも時間ばかりが過ぎる一方だ。
この日の条件としては潮の流れに乏しくやや厳しい。釣友の事前情報から低目のタナが良いとの事であったのでデッドスローの巻き上げ速度を遅めにしてタナも2から3メートルと低目を重点的に攻めていたが中盤から結果が出ない。
そこで巻き上げ速度をアップしてより高めのタナまで探るようにしてみる。すると途端にリーディング LGの穂先にモタレが。デッドスロー巻き上げをストップして様子を見ると次第にクンクンと生体反応が大きくなっていく。一際アタリが大きくなったところでアワセを入れるとフッキングに成功。上がって来たのは良型のヒラメ。
通常マハタよりもヒラメの方がタナが低い傾向があるものだが、この一枚はかなりの高タナで喰って来た。驚きと共に嬉しさもひとしおだ。
さらに高いタナを早い誘いで攻める。すると今度は一気にロッドを絞り込むマハタらしいアタリ。
しっかり本命を追加することが出来た。条件で活性が大きく変化する魚ゆえ攻め方を変えて上手く対応できたのかもしれない。
本来、型を見れれば良い釣りであったマハタ釣り。近年は条件さえよければさらなる釣果も珍しくない。澄んだ潮を好むマハタゆえ春の濁りは悪条件だが、イワシやヤリイカ、ネンブツダイやハダカイワシなどのベイトの回遊が増えるのもこの時期。ベイトの回遊はマハタ釣りにとっても起爆剤となりうるゆえ非常に面白い時期でもある。今回出会えなかった大物を狙って再びチャレンジするつもりだ。
