アングラー:福田 豊起


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2022.12.11

布良相浜港シマアジ激アツ

12月6日南房布良相浜港の安田丸さんからここ最近急に模様が良くなったシマアジにチャレンジしてきました。

今回のタックル

ロッド:リーディングスリルゲーム64Ⅿー225

リール;バサラIC-150L

PE:UVFPE デュラセンサー×8+Si² 2号

ビシ:MDビシⅡ L 60号

 

今回はハリス6号の仕掛けをメインとした。普段はもっと細ハリスでフィネスに攻める時に使用しているライト仕様のタックルでどこまで通用するか試してみることとした。

この日はあいにくの雨と強風で出船を少し遅らせてのスタートとなった。ポイントは航程15分程度。水深は25メートル前後。船長さんからは底から約10メートルの範囲を探るように指示が出た。

通常、布良沖では朝一薄暗い時間が勝負とあって気合を入れたがそれらしいアタリは無い。後から船長さんに聞いた話だが、現在のポイントは朝一にアタることは少ない代わりに一日中チャンスがあるとのこと。

底から5メートルの範囲では小型のイサキやウマヅラやキュウセンなどエサ取りのアタリが多い。そこでタナが低いうちはエサ取りをかわす意味でテンポよくシャクリを入れてタナが上がってからポーズを長めに入れて様子を見る。

すると速いテンポでシャクリを入れたカウンタ―でシマアジらしい大きなモタレから入る気持ちの良いアタリが。

ハリス6号でカジメ場のポイントと言う事できつめのドラグ設定。スリルゲームでも最もしなやかな64Ⅿー225とあって根元から曲がって非常に面白い。それでいてまだ積極的なコントロールを受け入れる懐の深さはスリルゲームらしい美点だ。

カジメ場とあってドラグをなるべく出さないヤリトリ。細ハリスでドラグを滑らせてのヤリトリも面白いが、強めのドラグでガチでのヤリトリは興奮度が違う。

シマアジは始めの引きは半端ではないが、弱るのも速い事を念頭に入れて集中したヤリトリを心がけたいもの。

ロッドを立て気味にしすぎるとシマアジは余計に暴れるように感じる。ロッドは水平からやや立ててロッドを持ち上げ気味にして引きに耐える。ロッドを持ち上げていればヒラを打つ突込みにフォローを入れることが出来る。

上がって来たのは1.2キロの本命シマアジ。この程度の型でも始めの引きはそうとなもの。

このサイズが上がれば一安心。

この時が時合だったようで船中次々とロッドが曲がった。だが、そこは難敵シマアジとあってバラシも目立った。

私の次のアタリもバラシ。突込みをかわして勝負ありと思ったものの姿を見せたあたりでフックアウト。ファイトでハリ穴が広がると弱って頭をこちらに向けたタイミングでハリが外れる場合も多い。

口切れのバラシはシマアジ釣りにはつきもの。さらにチャンスは続く。

この日はウイリー仕掛け3本バリ3メートル。ハリスは6号で先端のハリだけ空バリにオキアミを刺した。朝の内は一番上のウイリーにアタリが集中した。これもまずまずの型。

 

時折だが型の良いイサキも混じった。この時期はとくに脂が乗ってすこぶる美味しい。

すっかり明るくなると低いタナではアタリが出なくなってきた。エサ取りのアタリが出るタナから上へ上へとタナを探る。タナの上限でアタリが出る。

相変わらずアタってから突込みをかわしてこちらに頭が向いたタイミングでのくやしいバラシが続く。

それでもコンスタントにアタリが出るので気持ちを切らさないで探り続ける。

さらに、隣の釣り人をオマツリしてしまい、少し巻き上げたところでストップ。私の道糸に絡んだ仕掛けを外して頂くとズドン。なんとシマアジがヒット。

立派な本命シマアジだ。高いタナで掛けた方が海底のカジメに突っ込まれるリスクは低くなるので高いタナでヒットするのは釣り人に有利になる。何よりも高いタナが大好きな私は嬉しい傾向だ。

小型イサキやマアジのアタリがかなり上ずって出るので一つの目安になっていた。

高いタナを攻めていると嬉しいゲストの良型のヒラソウダ。この時期のヒラソウダは絶品。この日のうちに刺身で頂いたがとろける旨さにうっとりしてしまった。

終盤は高タナに集中して10メートルまで探る。周りの釣り人が沈黙する中でポツリポツリとアタリを出すことが出来た。

さらに良型を追加。バラシもありキャッチ率は5割弱と言ったところであった。

小型のシマアジも顔を見せてくれる。この型でもかなり暴れるのはさすがシマアジ。さらに小さいサイズも数枚上がったが即リリース。小型は積極的にリリースしたいところだ。

ウリンボらしきアタリが出たが、本命の追い食いを狙ってさらにシャクリ続ける。するとスリルゲームを押さえつけるアタリ!デカい!一気にドラグを滑らす突込みにスワ大型シマアジか?と言う引きに緊張が走る。

なんとか引きをかわして上がって来たのは3キロオーバーのカンパチ。シマアジではないのが少し残念だが嬉しいゲストだ。一日寝かせて刺身で頂いたが適度な歯ごたえと旨味に唸ってしまった。

バラシも多かったがアタリが多くスリルゲームらしい大満足の釣行になった。

布良沖では夏からシマアジはいたものの、ここにきて本命を横取りするサメが抜けて大チャンス到来。夏の間は小型が多かったが型の良くなり、これからはさらなる大型が狙える季節となる。サイズアップを狙って南房通いが続きそうだ。