アングラー:福田 豊起


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福田 豊起さんの記事
2017.9.1

午後からのんびりと大原港テンヤマダイを楽しみました!

外房の釣り船の朝は早い。夜明けのまだ早いこの時期、午前船に乗ろうとすると文字通り夜討ち朝駆けとなってしまう。仕事が夜遅くまでの方や、船酔いの心配がある方は二の足を踏んでしまう場合もあるだろう。そこで、私は午後船をおススメしたい。12時前に港に集合が目安なので、普段の生活リズムを崩さずに外房の船釣りを楽しむことが出来る。のんびりムードで8月29日大原港の富久丸さんに午後からお邪魔した。ターゲットは私の大好きなテンヤマダイです。

この日、富久丸さんは午前オニカサゴで出船。一旦帰港するのを待って12時過ぎの出船となった。午前に引き続き乗った方を含めて4名の釣り人を乗せて滝口健太船長の操船で出港。私は、左舷トモに釣り座を構えた。

航程20分程度の極浅場水深5~10メートルのポイントに到着。やや潮に濁りがあり期待したが、アタリが遠い。午前にマダイを狙った船はかなり苦戦したそうなのでちょっと不安に。。。しばらくして、僚船から1キロオーバーの良型がポツポツ上がっているとの無線が入ったので急行することに。

向かったポイントは水深15~18メートル。平らな場所にカジメの生えた根が点在するポイントだ。しばらくすると鮮明なアタリが!小気味よい引きを味あわせてくれたのは約600グラムの本命マダイ。秋から初冬にかけてこの位から1キロを超えるサイズのマダイの数釣りが浅場で楽しめるのが大原の海の魅力だ。

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ロッド 紅牙テンヤゲーム EX AGS MH-235

リール 紅牙EX 2508RPE-H

ライン 紅牙12ブレイド 0.8号

テンヤ 紅牙タイテンヤSSエビキーパー付き

この時は水深15~18メートルで風も弱かったため3号のテンヤを使用。主にフォールとボトムステイを意識しての釣りとなった。だが、次第に南西の風が強くなってアタリが取りづらくなってきた。テンヤを4号、5号と次第に重くして見る。でも、潮と風によって船は移動している割に流れは素直で、それ程テンヤを重くしなくても、底の取り直しが何度もできてしまう。4号のテンヤで、この後に先程と同級のサイズを追加してから長い沈黙となってしまった。

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しかしこの間、一人左舷ミヨシの方が一キロを超える良型マダイをゲット。さらに夕マヅメに近づくにつれ同じ方がペースアップ!バラシを交えながら良型マダイを着実に追加。お話をお伺いするとテンヤはなんと8号との事。私を含む他の釣り人も船長さんも???で首を傾げた。セオリー通りであれば、マダイは軽いテンヤでフワフワ誘った方が食いが良いとされている。20メートルを切る水深で8号のテンヤは通常では重すぎて不利とされるからだ。折からの風の影響でやや波っけがあるので、安定しない軽いテンヤをマダイが嫌ったのかもしれない。とりあえず、釣れている人に倣うのが釣りの基本。私も8号のテンヤを試してみることに。

すると間もなく、アタリが!型は小さいものの本命マダイ。半信半疑でまねた8号のテンヤだ。さらに、8号に替えた途端他の釣り人にもアタリが出始めて船上に笑い声が響いた。

クライマックスは日も暗くなり始めたころ、私の背中側右舷トモの方にヒット!ドラグ音が鳴り響いた。良型マダイを確信してヤリトリを楽しんでいる。すると、私の竿にもかすかなアタリが!すかさず合わせを入れると鋭い首振りと共に一気に船下へ走り始めた。浅場のマダイの引きは強烈の一言。マダイが船下に走るとヤリトリはシビアになる場合が多い。だが、こんな時こそ紅牙テンヤゲームEXの面目躍如。バットパワーがにモノを言わせてマダイをこちらに向ける。マダイが走りだした時だけ、紅牙スピニングEXのATDドラグが最小限のサポートをしてくれるのが心強い。おかげで、先に掛けた右舷トモの方のマダイと私のマダイが同時に水面に現れてタモ取りをしてくれた健太船長を慌てさせるハプニングに。

無事上がってきたのは当日最大の2.7キロ。この2~3キロくらいのマダイの引きが私は大好きだ。首振りの鋭さと走りの小気味よさ。このマダイの引きを竿サバキとタメを利用してドラグになるべく頼らない攻めのヤリトリでねじ伏せる!最高に気持ちがいい瞬間だ!

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この後、アタリがあったものの私はハリ掛かりさせられず。日没とともにお祭り騒ぎは終了。8号のテンヤを教えて頂いた方は、一キロを超える良型マダイがメインで7枚と断トツの釣果。セオリーとは違う新たな引き出しを教えて頂きました。軽いテンヤと重いテンヤどちらが良いというのではなく、状況によっては。。。と言う事でしょうか?!

真っ暗になるまで大原の海を遊びつくしてしまいました。今回はのんびり釣行のハズでしたが、最後は大興奮の結末に。やっぱり、マダイと海は予想通りには行かないようですね。

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