2022.10.7
南房小湊沖のシマアジ
2022.7.25
11月16日銚子犬若港孝進丸さんでライトヒラメに挑戦。
今回のタックル
ロッド:極鋭ライトヒラメⅯー220
リール:ライトゲームIC-150L
シンカー:快適船シンカー40号
普段、自作仕掛けを持ち込むことが多い私だが、非常に楽しみな仕掛けが12月に発売となるとの事で今回はこれを使用した。ヒラメの仕掛けに関してこだわりがある私としても自信をもっておススメできる仕様になっている。以前からある快適船ヒラメ仕掛けSSに比べてシンプルな作りになっているがそのこだわりに注目したい。
ヒラメ釣りにおいていかに活きイワシ(今回の釣行では活きアジ)を元気にしっかりつけるかは最重要課題。親バリはヒラメを掛けるハリであると同時に活きイワシをしっかりホールドする役割も担っている。そこで親バリにD-MAXライトヒラメを採用した。鼻先の固い部分に手早く正確に刺すにはその長めのストレートポイントが刺しやすさホールド力共に優れる。
釣りバリのハリ先には様々な加工が施されていることは、ご存知であろう。ネムリ、ヒネリ、シワリなどだ。飲まれてヒラメの歯によるハリス切れを嫌ってネムリ系のハリを使う人もいるが、正確な餌付けには慣れを要する。ハリ先が魚の口に立つよう施されるヒネリも性格な餌付けには神経を使う。外に向こうとするフッキングのベクトルをハリ先により伝えようとするシワリ(通常のチヌバリやイセアマのハリ先はわずかに内側に向けて加工してある)ですら、ピンポイントの餌付けには不要であると排除したのがこのストレートポイントだ。
逆に言えば餌付けはヒラメ釣りにおいてそこまで神経を集中したいと言う事。シングルの仕掛けの孫バリの場合はそこまでピンポイントでハリを打つことは無いのでよりフッキングパワーに優れるシワリの付いたイセアマと使い分けている。
また、親バリの枕結びやサルカン部の深海結びなど結びにおいてもこだわりっている。親バリの枕結びはハリの形状を変えることなく、わずかにハリが内側に向くのでフッキングパワーがアップする。また、強くひかれた際ハリのタタキに結びが乗ってハリスにダメージが及ぶことを防いでくれる。
D-MAXライトヒラメでは編み込み結びを採用していたがこの仕掛けでは深海結びを採用。私が釣行する際、仕掛けの寸法は状況しだいでその都度変えるのが常。また親、孫バリがある仕掛けゆえオマツリした際もサルカン部から切ってハリスを引き抜いてオマツリを解消する場面も多い。非常に手早く結べる深海結びはヒラメ釣りにはぜひ身につけておきたい結びスキルと考えている。その一方で結びの強度も充分で信頼できる。また、ハリスのヨレを取りやすい事も、活きイワシを元気に泳がせる一助になることも見逃せない。
ハリスの長さはエンジン流し横長し共に対応する標準的な80センチとしているが、替えバリは110センチと長めになっているのでカットして調節して使いたい。流れの無い時は短く、流れが速い時は長くがセオリーだ。
ハリスも活きイワシに負担を掛けないしなやかさとサバキにバランスに優れるDフロン船ハリスを採用。イワシの弱りやすい高温時やイワシが小型の時はハリスの選択だけでも差が出るものだ。
こだわった部分がある一方。結びの簡素化やサクサスの採用を見送るなどコストを削った部分もあるこの仕掛けだが、価格を抑えることも考慮されている。根掛かりやオマツリなど仕掛けの消耗が激しいヒラメ釣りだが、ヒラメを釣ったあとハリスに少しでも傷がある場合も躊躇なく交換したいもの。値上げばかりの世の中だが、仕掛けを惜しんで大ヒラメを逃しては泣くに泣けない。替えバリは3組入っているので上手く活用して頂きたい。
ライトタックルの場合は親子サルカンから上糸をカット、道糸からのリーダーをスナップ付きサルカンを介して親子サルカンにつなげるようにする。
ヒラメ仕掛けに関して書き出すとキリが無くなってしまうのでこの辺で釣行に移ろう。
文博船長さん曰く「このところ浅場での模様が続いていましたが、今日は少し沖を見てみましょう」との事で航程30分の25メートル立ちの漁礁ポイントに向かう。
この日はイワシではなくアジエサと言う事で少しタナを高めを意識して見る。アジの方が底に向かって泳ぐイメージがあったからだ。
エンジン流しでの漁礁ねらいゆえ潮回りのテンポは速い。2流し目には船中次々を竿が曲がるモーニングサービス。船中いたるところでタモ取りされたヒラメが暴れる音が響き渡る。
一方で私は完全に取り残されてしまった。高めのタナが裏目に出てしまったようだ。慌てて釣りを修正していく。3流し目でアタリがあったが焦ってフキイングミス。
左舷ミヨシに釣り座を構えたが、潮の流れが緩く流れの向きも一番不利なので条件としてはけっこう厳しい。船長さんは非常に良いポイントを攻めてくれているので、丁寧に釣っていればチャンスはあるはずと集中する。
4流し目にして一気に極鋭ライトヒラメⅯー220が絞り込まれた。食い込みに神経を使う事の多いアジエサだが、今回はサイズがちょうど良いからか一気に食い込んでくることが多かった。
型が良いのが嬉しい。活性が高いからかトリプルフックを完全に飲み込んで上がって来た。
オケに折れ曲がって収まる嬉しいサイズがこの日は多かった。
この後も朝ほどではないがコンスタントに船中アタリがあった。
この後はさらに流れが乏しくなり、船は風に押されてトモからポイントに入る不利な状況。漁礁のポイントゆえ海底の変化があるので丁寧にタナを取り直す。するとこの日のヒラメは一気に激しいシグナルを送ってくれる。
流れが弱い状況では釣り座によって差が出やすいが、必ずチャンスはあるもの。不利な時こそ丁寧なタナ取りを心がけたい。
一気に飛びついてハリ掛かりする場合はどのような掛かり方をしているか分からないので、より丁寧なヤリトリを心がけたいもの。極鋭ライトヒラメⅯー220とライトゲームIC-150Lの軽量コンビの感度なら水中のヒラメをイメージすることはたやすい。後は楽しみながらしっかりテンションを保ちつつ巻き上げることが大切。
後半はやや深い30メートル立ちを攻めたがこちらでも良いポイントに入ると複数のロッドが曲がる場面が見られた。連発こそ少ないものの私もペースアップ。
そして、今日イチの良いアタリが。海底から離れることを嫌がって抵抗を見せる。良型特有のファイトだ。底を切ってからは比較的おとなしくなってくれたが、ウネリをかわしながらのヤリトリなので神経を集中する。
このサイズは一枚上がれば大満足。私の場合、後半の方がさらに型が良くなった感じだ。
水色もまずまず、流れも無い、ヒラメの活性は高めとなればタナは高めがセオリーとなるはずだが、この日はついに高いタナでの反応は良くなかった。腑に落ちない部分はあったものの、現実を見据えて丁寧な釣りを心がけることで後半は納得のいく釣りが出来たと思う。まあ、それも銚子沖のヒラメの多さと文博船長さんの操船があったればこそであるが。
基本をしっかり押さえた仕掛けはやはり使いやすいと実感。使いやすさゆえ迷いなく釣りに集中できたゆえ後半の結果に結びついたと言えるだろう。