アングラー:福田 豊起


BLOG TOP 福田 豊起の記事一覧
福田 豊起さんの記事
2021.4.2

外房飯岡港一つテンヤマダイ ロッドの特性を生かした攻め

3月31日一つテンヤマダイに挑戦。外房飯岡港梅花丸さんにお邪魔した。

今回のタックル

ロッド:紅牙テンヤゲーム エア AGS Ⅿ-240SMT

紅牙テンヤゲーム エア AGS H/✕H-220SⅯT

リール:ルビアス エアリティー LT2500-XH

ルビアス LT2500

PE:紅牙デュラセンサー×8+Si² 0.8号

紅牙テンヤゲーム エアがこの春、新しくなった。先代に比べてエアシリーズ全体がグレードアップ。穂先にSMTが奢られ感度が大幅にアップ。軽量化と相まってその手感度は圧倒的。その手感度を100%生かすべく、ダウンロックのリールシートに変更。ブランクスタッチが容易になった。

また、ラインナップが幅広いのも今回のエアの特徴。この日は軽いテンヤ用に最もしなやかなM-240と操作性特化モデルのH/✕H-220の両極のモデルを持ち込んだ。

また、ルビアス エアリティーも注目のニューモデルだ。ザイオンボディであったルビアスをマグネシウムのフルメタルモノコックに変更。その軽さだけでなくメタルボディ由来の力強さをも身に着けたモデル。その余裕のあるトルクゆえ私はエキストラハイギアのXHを選択。空巻きでの手返しを頻繁に繰り返す一つテンヤマダイではハイギアが有利。なおかつエアリティーのパワーならばXHでもヤリトリにも全く問題ないゆえのチョイスだ。

この日はのんびりと午後から出船。外房のテンヤマダイは午後出船する船宿も多いので私は良く活用している。普段の生活リズムのまま楽しめるので体への負担が少なく、初心者や船に弱い人におススメしたい。

出船して30分弱でポイントに到着。北東の風が強く、やや波が高い。水色は濁り。水深は25メートル弱。パラシュートアンカーが馴染んでから投入の合図が出た。

軽いテンヤを好む私はしなやかなロッドを普段は多用している。ゆえにスタートはⅯ-240を手にした。テンヤは紅牙遊動テンヤ+TG SS8号 緑/金からスタート。

隣で竿を出していた船長さんがいきなり本命マダイをキャッチ。私にもアタリがあるが、単発でアワセ所の分からないアタリばかり。遊動テンヤの場合すこし送り込み気味のアワセの方がフッキング率は良いものだが、タイミングを変えてフッキングに持ち込めるように努める。

潮の流れからラインが船下に入り込む。ポイントには先に入るので有利な点もあるが、ステイを長くとるとラインがたるんでしまい、やや釣り難いきらいがある。時折エサが取られているので、やり方はあるはずだ。とりあえず。こまめな上げ下ろしを心がける。

ボトムを集中的に攻めてみると、小気味よいアタリからフッキングに成功。上がって来たのは本命のマダイ。

小さな白っぽい二枚貝を吐き出した。起伏の激しい大原沖に比べ、比較的フラットな底の飯岡沖ではマダイが底を意識している確率が高い場合が多い。この日吐き出したベイトもベントス。船長さんも底付きの反応がメインとのアナウンス。やはり狙いはボトムのようだ。

小型ながら二枚目。

ここで、テンヤを固定式の紅牙タイテンヤTG+エビロック 夜光キャンディー5号に変更。同じボトム狙いでも軽めの固定テンヤで様子を見ることもおっくうがらずに試したい。重いテンヤと軽いテンヤでは同じボトム狙いでもマダイの反応は驚くほど違う場合があるからだ。

すると、着底したタイミングで大胆なアタリを出してくれた。「これはアタリパターンを見つけたかも!」と喜んだのもつかの間。アタリは遠のいてしまった。

そこで作戦変更。さらにボトムをより意識した攻めを試してみる。ここでロッドをH/XH-220に変更。テンヤも紅牙遊動テンヤ+TG SS 10号赤/金に替える。

この日は濁りが強く、ジッとボトムステイしているとテンヤのアピール力にに不安を感じた。細かいシェイキングを入れてテンヤをアピール。テンヤを重くしたのはアクションを加えつつもボトムをしっかりキープするため。また、操作性特化モデルたるH/✕H-220ならば激しいアクションを加えつつもボトムキープすることはたやすい。

とは言うものの、ラインが船下に入り込む潮は相変わらずなので、メリハリを付けてアクションとステイの間を取ってアタリに集中する。

すると、ハッとするような手アタリと共にメタルトップが叩かれた。穂持ちのしっかりしたH/XH-220は手アタリの鮮明さも特筆に値する。このアタリは惜しくもフッキングに至らなかったが手応えを確信。ロングキャスト、ボトムキープ、シェイキング、プラス底を引きずるアクションをひたすら繰り返す。

すると、アタリの頻度がアップ。フッキングに持ち込める場面も増えた。

 

時間の短い午後船ゆえ、このパターンを早く見つけられなかったことが悔やまれる。

この日は、マダイが浮かなかったことに加えて風が強く波もありラインが船下に入り込む流れと言うことも手伝って重いテンヤで手返し良くキャストを繰り返す釣り方に軍配が上がった。

これから、水温が上がってくると軽いテンヤでフォールを意識した釣りも面白くなってくるはず。

性格の全く違ったロッドを持ち込んでそれぞれのロッドの特徴を生かした攻略法でヒットパターンを探っていく。そんな楽しみ方も一つテンヤマダイならではと言えるかもしれない。