アングラー:福田 豊起


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2022.3.22

外房大原イワシ泳がせマハタ ヒラメ

3月21日外房大原港の春日丸さんでイワシ泳がせのマハタ五目に挑戦

今回のタックル

ロッド:リーディングスリルゲーム73 MH-225

リール:バサラ200-L

PE:UVFデュラセンサー×8+Si² 3号

今回は新しくなったライトホルダーメタルα 90CHを使用した。

一足早く発売されたライトホルダーαで好評を得ているアーム部を基本にカラーがグラデーションになっているのがアイキャッチ。

堅牢なことはもちろんだが、メタル仕様にはワンタッチボルトストパーが採用されてることが嬉しい。出船前の薄暗い時でも素早くロッドホルダーのセッティングができるからだ。

この日はあいにくの北東風。大原の海域では北東風は文字どうり鬼門。潮の流れと風がぶつかって海が荒れやすくなる。マハタの本命ポイントは沖なので慎重に船長さんは船を走らせた。

航程1時間弱でポイントに到着。本命のポイントはさらに沖らしいが海が悪すぎたので手前の40メートルからリサーチする作戦のようだ。

ポイントに着くとかなりの高波。スタートこそ立ってロッドを手持ちで探ってみたものの、ミヨシに釣り座をかまえたせいもあり姿勢維持に気を取られてしまうほどだ。自然と置き竿での釣りとなってしまった。

一流し目は空振り。マハタとしては起伏が穏やかなポイントのようだ。2メートルほどの根をまたぐ。置き竿にしつつもこまめにタナ取りをし直して底から2~3メートルのタナをとる。マハタ狙いでは起伏が激しいポイントでは4~5メートルと高めのタナをとるが、平坦なポイントではそれよりも低めにタナ取りを心がけている。さらにベイトの反応などでもタナの高低を調節するのがセオリー。

二流し目にスリルゲームの穂先にモタレを感じたと思った矢先、バットまで深々と曲がり込んだ。一気に食い込んだアタリにマハタを確信したものの底から離すして巻き上げに掛かるとおとなしくなってしまった。

上がって来たのはヒラメ。3キロをゆうに越す大ビラだ。ヒラメにしてはタナを高くしてあったので一気にエサのイワシに飛びついて大きなアタリを出してくれたのかもしれない。この釣りではもちろんヒラメも大歓迎。

さらに次の流しでも2キロ弱の良型のヒラメ。

灘のヒラメ専門船が不調にあえぐ中で嬉しい悲鳴だ。

船中では小型が多いものの次々と本命のマハタが竿を曲げる。ついにマハタの顔を見ていないのは私だけになってしまった。

それらしいアタリは有るのだが、なかなかフッキングに持ち込むことが出来ない。ヒラメの場合、食い損じた時でもエサのイワシが残っていれば再び食い直してくる場合が多いものだが、マハタの場合エサに執着がないのか2回目のアタリだ出ることはほとんどない。身エサや死にエサでも釣れる魚だけに不思議なことだ。

この日、船長さんは少しずつ深場のポイントに向けてリサーチしていく。どこもマハタ狙いとしては、起伏が穏やかなポイントがメインで根掛かりほとんどなかった。また、流しのインターバルも長く広い範囲を流していた。それでいてアタリは出続けていた。

険しい根をピンポイントで探ることの多いマハタ釣りだが、条件次第でアタリの出る環境に違いがあるのが気分屋のマハタらしいと言えるかもしれない。

そんなことを考えていると、すぐ次のチャンスが訪れた。今後はフッキングに成功。ヤマ入れ(船長さんの言葉でゴボウ抜きのこと)サイズながら本命マハタだ。

この後、同サイズのマハタが連発したかと思うと再びヒラメのアタリ。

結局、良型ばかり3枚のヒラメを揃えることが出来た。大原ではエサのイワシが豊富で一番ヒラメが肥えるのがこの時期だ。その肉厚ぶりに惚れ惚れするばかり。

実は一度ヒラメらしきアタリでフッキングまで持ち込めたのだが、マハタ相手よろしく強気のヤリトリをしてしまいスッポ抜けに終わってしまった。おそらく、底から離れるのを嫌がったヒラメを強引にリフトしたため、上を向いて口を開けて暴れさせてしまったようだ。大いに反省。

さらにこの後、小型のマハタを連発。船中ではダブル、トリプルヒットとなる場面もあった。

そして、スリルゲームを深々と曲げるアタリが来る。今度はしっかりフッキングに成功。根に潜り込もうとする習性があるマハタだけにヒット直後は強気に巻き上げるのがセオリー。バサラ200-Lはパワーハンドルに加えハイパードライブデザインの駆動系も相まって思った通りの力強い巻き上げが出来るのが嬉しい。10メートルも底を切れば勝負ありだ。巻き上げ途中も時折鋭い首振りを見せてくれたのは良型の本命マハタ。

この後も、アタリは続いて小型をさらに追加。

 

気分屋のマハタだけに気難しいくアタリが遠い日もあれば、スイッチが入ってしまい思った以上に釣れてしまう事もある。マハタは釣り上げると浮袋が膨らんで浮いてしまうが、循環海水を通したタルに入れておくと体力が回復する個体も多いので元気になった小型はリリースするようにしたいものだ。

冬の澄んだ潮(マハタは目でエサを追うので潮が澄んでいる方が好条件)に春の暖かい黒潮が流れ込んで水温が上がるとこの日のようにマハタの食いが良くなることが多い。春は水温や潮の流れ等条件の不安定な時期でもあるが、深場のヒラメを含めて春はマハタも非常に面白いシーズンと言えるだろう。