アングラー:福田 豊起


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2020.2.21

大原港イワシ回遊でヒラメ祭り

2月18日大原港富久丸さんでヒラメ釣りを楽しんできました。

春が近づき大原の海にもイワシの回遊が本格化し始めた。前日は今年一番のイワシの群れが来た模様。大ビララッシュに沸いたそうなので、気合を入れての釣行となった。

今回のタックル

ロッド:メタリアライトヒラメM-230

リール:スパルタンMX IC 150H

PE:UVFメガセンサーEX12ブレイド+Si 1.5

シンカー:快適船シンカー40号、50号

私は右舷ミヨシに釣り座を構えた。5時30分、船は港を離れて太東沖のポイントを目指す。約30分弱の航程。

ポイントの手前からイワシの反応が魚探に映し出されており、今日もチャンスが続いていることを期待させる。ポイントの水深は15メートル強。鳥も見えており雰囲気は十分だ。

今回のロッドはメタリアライトヒラメの2アイテムのうちライト感を重視してⅯ-230をチョイス。大原の浅場のヒラメ釣りは横流しが定番。ⅯH-245の方が横流しの場合フールプルーフに使えるがⅯ-230でもロッドを構える角度を調節すれば、十分釣りが成立する。

始めの流しは先攻。ラインが船下に入り込む、風を反対舷に受ける流しだ。イワシを意識してゆっくりと広くタナを探るものの反応はない。船中では本命第一号が取り込まれる。やはりイワシに着いているようでヒラメの型が良い。

この日は凪なものの、遠くからの波長が長いウネリが残っていた。そこで、イワシが安定せず、不自然な動きを嫌っている?と考え、底から2メートル強タナを切って置き竿で様子を見てみる。

すると、メタリアライトヒラメのメタルトップがわずかにモタレた。すかさずホルダーからロッドを手に取ってみると生体反応を感じる。だが、モタレが多少大きくなっただけで全くガツガツのアタリが出ない。イワシに着いたヒラメにあるアタリだ。

わずかに聞いてみると押さえるような感覚を感じる。かなり長い時間待っているとモタレがハッキリと大きくなった。ここで大きくアワセると確かな手応え。重量感もバッチリ。

ともすると道糸が船下に入り込む場合は巻き上げにくいのでポンピングをしてしまいがちだが、スパルタンMXIC 150の巻き上げ力であればポンピングを全くせずに巻き上げが出来るのが嬉しい。テンションを変えずに巻き上げが出来るのでヒラメを暴れさせることがないからだ。上がって来たのは2,5キロの良型ヒラメ。

イワシ着きのヒラメらしい肉厚の体躯に惚れ惚れする。

次の投入も同様に、そこから2メートル強の高いタナを狙う。今度は投入してタナ取り直後にイワシが暴れる。そのまま待っていると、先程と同様にモタレがメタルトップを抑え込んだ。メタルトップはしなやかなので手当たりだけでなく、モタレのような目アタリも明確に表現してくれる。

今度も、時間と共にモタレが大きくなっていくアタリ。若干ガッガッと反応が返ってきたところでアワせを入れるとガツーン!

先程よりも一回り大きい本命に頬がゆるむ。

イワシに着いたヒラメのアタリはモタレが多い。通常ヒラメは海底にいてエサの小魚に襲い掛かるために飛び上がってエサを捕まえると再び海底に戻る。この海底に戻ろうとするときに明確なガツガツのアタリを出すのかもしれない。

それに対してイワシ着きのヒラメはイワシの群れに着いて泳ぎ回っているのではないか?ゆえにエサを捕まえても海底に戻っていかず、次のエサを捕食すべく浮いて泳いでいるのでモタレのアタリしか出ない場合が多いのではないか?と想像している。こんな想像をするのも釣りの楽しみだ。

一流しで大型のヒラメを2枚あげて、今日は釣り過ぎてしまうかも?と心配したがここから全くアタリが出せなくてしまった。依然高いタナを意識していたものの置き竿でも手に持っても反応がない。

時折、プルルルのアタリから食い上げてハリスが切られるアタリが続いた。上げてみるとイワシがボロボロ。

歯型からして大きなフグのようだ。すわトラフグか?とも思ったが、プルルルのアタリで思い切って引っかけに行くと犯人はカラフルなシマフグ。

シマフグは回遊性の高いフグなのでイワシに着いてきたのだろう。イワシ着きはヒラメだけではないようだ。

私がシマフグと遊んでいる間に、となりの大ベテランの方がここからアタリを立て続けに出し始める。よく観察すると置き竿でオモリがたまに海底に着く程度のタナ取り。ハリスは長目でアタリを出すのは道糸が船下に入り込む流し。

そこで、私もタナを下げて置き竿にしてみる。ハリスが長目で道糸が入り込む流しにアタリを出していると言う事は。。。長めのハリスが吹け上がって少し高めの位置にエサのイワシがあるのか?と読んで少し高めのオモリが底を叩かないギリギリのタナで様子を見る。

すると、久々のアタリ。やはりモタレのアタリが続いたがフッキングに持ち込むことに成功。この日の中では小型だったが2キロ弱の食べごろサイズの本命ヒラメ。

釣り上げるとイワシを大量に吐き出した。

吐き出したイワシをみるとかなり消化されている。昨日捕食したイワシのようだ。昨日の方がヒラメの食いが良かったことに加え、イワシの群れも水面に黒い影が見えるほど多かったとの事。ヒラメにとっては昨日がメインディッシュで今日がデザート感覚の食いなのかもしれない。デザート感覚でこれだけの良型がそろうのだから、おそるべしイワシ着きのヒラメ。

終盤、またしてもかすかなモタレのアタリが。いつまで待ってもモタレが大きくならず、焦れて聞いてみるとハッキリと重量感を感じる。慎重に待っているとやがて生体反応が無くなってしまった。

ここで健太船長さんが釣果写真を取りに来る。そのまま、タナに戻して写真を撮っていると潮回りの合図。仕掛けを回収すべく、リールを一、二回転回すとガツーン!どうやら写真を撮っている間に食い直して居食いをしていたようだ。これも良型の本命。

最後の居食いを含めるとこの日はすべてモタレのアタリばかりでイワシ着きのヒラメらしい?展開となった。

大原ではこれからがイワシが回遊する機会がさらに増えるはず。今回の浅場だけでなく、沖の深場で大ヒラメとマハタの両狙いも非常に魅力的だ。昨年はゴールデンウィークまで大原のヒラメ釣りは激アツな展開を見せてくれたので今年も期待せずにはいられない。