アングラー:福田 豊起


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2019.11.5

第5回鹿島灘ヒラメ釣り大会

11月3日『第5回鹿島灘ヒラメ釣り大会』に参加してきました。

鹿島の新旧の港の船が一同に会して行われるこのヒラメ釣り大会。参加者はなんと約600人となるビッグイベント。11月1日に解禁したばかりのヒラメをターゲットにの一枚の大きさを争う大会だ。

私は今シーズンからライトタックルでのヒラメ釣りをメインに出船することとなった植田丸さんから参戦。大会独特の雰囲気と相まって港は活気に沸き立つ。煌々と明かりを灯す船がズラリと並んで釣り人で賑わう光景は壮観だ。植田竜也船長さんの操船で5時30分に港を離れた。

鹿島港は新旧二つの港に分かれているため、港前で全船が終結してからのスタートとなった。船長さんはここからまっすぐ灘に船を戻した。浅場のポイントで大型を意識して狙う作戦のようだ。

今回のタックル

ロッド:メタリアライトヒラメMH-245

リール:スパルタンⅯ✕ IC150

PE:UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si1.5号

仕掛け:快適ヒラメ仕掛けライトトリプル

シンカー:快適船シンカーS/SR 50、60号

普段はメタリアライトヒラメであればⅯ-230でよりライト感を楽しむことの多い私だが、今回は大会ということでⅯH-245をチョイス。混雑した状況であれば長めのレングスの方が取り回しが有利。またパワーのあるⅯHの方がヤリトリにおいてもオマツリ回避には有利との判断であった。しかし、植田丸さんでは片舷8人限定と余裕ある釣り座だったので杞憂だったようだ。

 

この日、私は40,50,60号のシンカーを用意。植田船長さんはエサのイワシの安定性を加味して50ないし60号のシンカーが推奨との事。横流しでの釣りだったのでラインが払い出す流しは50号、船下に入る流しは60号とした。

最初のポイントは岸壁からすぐ近く、水深20メートル前後。底には捨て石があるのだろうか、ゴツゴツした岩場のようだ。いかにも大型のヒラメがいそうなポイントに胸が高鳴る。しかし、アタリが遠い。

横流しとは言え、船長さんはかなりピンポイントを狙う作戦のようだ。風が弱い事と相まってエンジン流しの様にタナを探ることも試してみるが、朝の3流しは空振り。

4流し目、タナを底から1メートルほど切って様子を見ていると待望のアタリが。食い込みに時間が掛ってしまったが、しっかりフッキングに成功。だが、狙った手応えではない。上がって来たのはかわいいソゲサイズ。

気を取り直して、さらにタナを探る。濁りが強いので高いタナだとヒラメがエサを見つけにくいとも思ったが、起伏のあるポイントでは食い気の有る優位な個体が根の高い場所でエサを待ち伏せしていることも多い。モノは試しとロッドを下げた位置で1メートルタナを切ってさらにロッドを持ち上げてイワシを高い位置から落とし込む。すると落とし込む前のかなり高い位置でイワシが激しく暴れ出した。

そのままの位置で待っていると明確なアタリ!と思った瞬間、メタリアライトヒラメが大きく絞り込まれた。大好きな高ダナで食わせることが出来て頬がゆるむ。そして、かなりの手応えだ。スパルタンⅯ✕ IC150は小型のダブルハンドルのリールだが、メタルボディの恩恵でこんな時でも巻きあて力に不安はない。

かなりの手応えと船下にもぐろうとする動きからスワ5キロ級か?とも思ったが上がって来たのは3.1キロの良型ヒラメ。孫バリは口に掛かっていたものの親バリが頭に掛かっておりややスレっぽい感じだったので抵抗が大きかったようだ。だが、しっかりプレッシャーをかけて上手くコントロールできたので一度も尾びれによるダッシュを受けずに済んだ。

これに気を良くしてこの後、高ダナを攻め続ける。しかし、これが裏目に出てしまった。周りではアタリが有る場面でもなかなかアタリが出せない。アタリを出している釣り人を観察すると低目のタナを狙っているようだ。

高ダナ狙いはやはりギャンブル。大型の確率が高く、アタリを出した時の喜びは大きい反面、まったくアタリを出せない可能性も高い。まだ、イワシの回遊も本格化していない状況ではさらに可能性は限られてしまうようだ。

船中では2キロから3キロ位の良型が何枚も取り込まれている。大型狙いの大会となるとアタリが少なくなることも多いものだが、数型ともに十分楽しめる状況に鹿島のポテンシャルを大いに感じた。

この後、一メートル前後のスタンダードのタナ取りをメインにしてみると、ようやくアタリが。

一キロオーバーの食べ頃サイズ。

この日は青物の活性も高く、写真を撮り忘れてしまったが5キロ近いであろうワラサ。さらにはこのワカシとイナダの中間サイズもロッドを曲げてくれた。

この後、再びソゲサイズを一枚追加して終了。

船中では最後の最後で4キロ台の本命が取り込まれこれが船イチに決定。私のヒラメは船中3位くらい?と言ったところか。

この日は濁りが強く本調子とは行かなかったようだが、鹿島のポテンシャルを感じるには十分。濁りが取れればスゴイことになりそうな雰囲気だ。また、12月になるとポイントがさらに広がるそうなので大いに期待できそうだ。

この後、新港に全船が終結して表彰式となった。

出店も出て。実に賑やかな表彰式。

入賞された方はおめでとうございます。優勝魚は堂々の5キロ台との事。

会場でタックルのご紹介をさせて頂きました。皆様大変お世話になりました。