アングラー:福田 豊起


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2019.2.10

銚子犬吠埼沖アカムツチャンス継続中

2月3日以前好調を続ける銚子犬吠埼沖アカムツを狙うべく飯岡港隆正丸さんにお邪魔した。

二枚潮が続き、深場のポイントが攻められずにいた銚子犬吠埼沖のアカムツであったが、潮も落ち着き攻められるポイントの幅がひろがり再び大型のアカムツが上がり始めた。チャンスを逃すまいと急きょ釣行に臨んだ。

朝、4時半に港をはなれ航程約二時間。凪の朝焼けにアカムツ船団が終結した。

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今回のタックル

ロッド:ショットバイバーMH210

リール:シーボーグ300j

PE:UVFメガセンサー12ブレイドEX+SI 3号

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今回のロッドはこの春発売のショットバイパーMH210を使用した。私的には今回のフィッシングショーで発表された船ロッドの中でも最も興味深い一本.グラスソリッドをベースに大物を相手にするパワーと操作性、感度を兼ね備えたモデル。強度にもすぐれちょっと強引な使い方も出来そう。ヘビー仕様のゲームロッドと呼びたくなるような遊び心さえ感じるロッドとなっているからだ。今回のオモリは200号となっており、やや調子的にしなやかなとは思ったものの実釣でどうなのか非常に興味があった。

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期待の第一投。約240メートルで糸はほぼ立ったまま着底。釣り易そうでホットする間もなく、糸ふけを取っている間に竿先が叩かれた。バタバタとやや激しすぎるアタリに少し不安になる。アワセ入れるとフッキングに成功。巻き上げに掛かる。巻き上げ途中に重さを残しておとなしくなればアカムツ。暴れ続けるようであればツノザメ。おとなしくなるように祈りながら竿先を注視して巻き上げる。すると30メートル近く巻き上げてからようやくおとなしくなってくれた。ショットバイパーの穂先はしなやかな分、目感度の優れておりアカムツならではのガクガクの引きがひと際強調されて面白い。上がって来たのは予想通り良型のアカムツ。

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しかし、ここのアカムツは太っている。長さにくらべボリューム満点だ。そして、このアカムツを良く見ると尻びれの付け根アタリに軽く歯形が付いている。おそらくツノザメの仕業であろう。

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そして、この次は大きなツノザメ。アカムツもさらなる大型のダブルさえ期待できるこのポイントなのでツノザメのアタリでも始めは「もしや・・・」と思わされてしまう。

ショットバイパーの置き竿釣法での使い勝手がどうなのか試してみる。私は置き竿にする場合、デッドスロー巻き上げの誘いを多用している。オモリが底をトントンと叩く状態から巻き上げ速度5~7位で2,3メートル巻き上げて誘いを掛けるのだ。すると。。。コマセマダイのような竿を一気に絞り込むようなアタリが! ???通常アカムツの場合であればコンコン、ガクガクと振動のアタリが来ることが来ることが多いのだが、ショットバイパーのしなやかな調子が食い込みを促したのかもしれない。引きもかなり激しいので違う魚かとも思ったが、巻き上げるにつれ静かになったので俄然期待が高まる。

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オモリ200号でヤリトリしながらウネリで一番負荷のかかった状態でのショットバイパーのベンディングカーブ。グラスソリッドに総糸巻き加工をしているのでハネを抑えたしっとりとした曲がり。置き竿メインの遠州灘や沖メバル狙いからアカムツ釣りが派生した地域ではまさにジャストフィットのアカムツ調子と言えるであろう。そして上がって来たのは。。。

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特大サイズのアカムツ!長さは驚くほどではないが太り具合が半端ではない。タモですくった瞬間はニシキゴイ?と思ったほどだ。

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置き竿釣法は止まらない。アタリが有ってからアワセる時はホルダーから手にもって合わせをいれるものの凪の海とショットバイパーのクッション性に甘えて置き竿のまま巻き上げてしまう。オモリ200号と聞いて体力に自信がないからとチャレンジに躊躇してしまっている人もいるかもしれない銚子犬吠埼沖のアカムツだが、適切なロッドと凪に恵まれれば置き竿でも十分に楽しむことが出来るので是非日並を選んでチャレンジして欲しいものだ。

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小型ながらダブルにも成功。

ここまでツノザメ対策に捨て糸は長めの1.5メートル。かつデッドスロー巻き上げで高めのタナを意識。前の良型はなおかつ上バリに来たのでさらに高めのタナがこの日のパターンと判断したものの、ここからアタリが途切れてしまった。船全体で沈黙状態となってしまったようだ。船長さん曰く潮流れが止まってしまったとの事。

日もすっかり高くなってから再び潮が流れ始め、船中ではポツポツと再びアカムツがアタリ始めた。しかし、私にはアタリの無いまま。ここから悶絶タイムとなってしまった。頭をクールダウンすべく船中を見回してみる。どうやらパターンが変わって低目のタナを攻めている釣り人にアタリが出ているようだ。すかさず捨て糸を半分の75センチにしてゼロテンションの時間を長くしてみる。すると素直にアタリが出始めた。

ここからは手持ちスタイルで楽しんでみることに。するとダブルに始まり、再び良型も。

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ショットバイパーの操作性が思いのほか高いことに驚く。グラスソリッドをベースにしているものの、DAIWAの誇るカーボンコンポジット技術の賜物だろう。極鋭中深場H-205には及ばないものの手感度も十分。アカムツだけでなく色んな釣りに使って見たくなる一本だ。

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良い型のクロムツも嬉しいゲストだ。このポイントの規定数である10匹に一歩及ばなかったものの大満足の一日となった。

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