東京湾イイダコ2019!個体数少ないながら攻略を楽しむ
東京湾秋の風物詩「イイダコ」
今年も9月開幕の声を聞いて、浦安の吉野屋さんから9/7(土)と9/15(日)の二日間遊びに行ってきました。
毎年この時期になると通っている東京湾イイダコ、この独特の釣種が大好きなんです!
今までのイイダコ釣行の船最前線ブログはこちら↓
2016年:東京湾イイダコ開幕!秋の風物詩を楽しむ
2017年:東京湾イイダコ!9月からの開幕を3連戦で楽しむ!
2018年:イイダコシーズンイン!東京湾開幕からの3回釣行!
ここ数年の釣行でだいぶノウハウは溜まってきたのですが、年々数は減少傾向にあるのは感じるところ。
さらに今年はご存知の通り東京湾のマダコ大大大フィーバーの年。
「マダコとイイダコの両方が良い年はない」というのが船長さん達の通説だそうで、今年はどうなってしまうのだろうと不安のよぎるスタートになりました。
※マダコとイイダコの生息域が被っているから強いマダコの方が占領してしまう説、マダコがイイダコを食べてしまうという説、潮や水温の影響など、様々な要因がありそうですよ。
9/7(土)の釣行では毎年一緒にイイダコハンティングをしている吉野屋さん常連の大西さん、今年初挑戦の保坂さんと一緒に出船。
青山船長が急用のため吉野公大船長が舵を握ります。
開幕から直近までの釣果はというと…予想通り1桁続きとかなり厳しい模様…さてどうなることやら!
毎年と同じ二刀流の道具立て、こちらを今年も使用しました↓
※2本竿OKかどうかは船宿さんに要確認をお願いいたします。もちろん1本竿でも十分楽しめますよ!
左持ち用:ロッド:ライトゲーム XVS-150 リール:プリード150SH-DH ライン:UVF メガセンサー 8ブレイド+Si 0.6号
右持ち用:ロッド:ライトゲーム XVS-150 リール:プリード150SH-DH-L ライン:UVF メガセンサー 8ブレイド+Si 0.6号
二刀流の場合、左右交互に小突く動作の中で微妙なモタレを取っていく釣りなので、出来る限り左右の竿の調子やタックル(重さ)は揃えておくのがベストです。
左巻きのリールは右手に持ち、右巻きのリールは左手に持つと、フッキング後に片方を置いて片方を巻き始める動作がスムーズに出来ますよ。
仕掛けで代表的なのは【イイダコテンヤ】と【中通しオモリ&スッテ】の2種類。※富津など一部地域ではスッテ禁止ですので要確認をお願いいたします。
それに加え、一昨年から試しているのが【ダウンショット】
去年は誘導式編み込み仕掛けを試しましたが、今年はエギタコと同様スナップスイベルの組み合わせでダウンショットを作ってみました。
テンヤと中通しスッテ、ダウンショットはそれぞれメリットデメリットや使い分けがあるなぁと感じています。
一番基本になるのはやはりテンヤ。青山船長も「まずはテンヤで基本を学ぶことが大事」とおっしゃっていました。
スッテと比べると聞き上げる時の引き抵抗をやや感じることがありますが、慣れてしまえばいいだけの話。
根掛かりやゴミを拾うリスクは少ないですし、ボトムでの安定性は抜群なので「仕掛けが動き過ぎてしまう」ことを抑えることが出来るのはとてもメリットに感じます。
中通しスッテはテンヤと比べると引き抵抗が少なく感じると思うので、乗り感や触っている感触は分かりやすいかなと思います。
ただ、ご覧の通り傘状でハリ数が多いので海底のゴミ(流れ藻や貝ガラ)を拾いやすいのは悩みどころ。
※「スッテはハリ数が多いからよく釣れる」と思う方がいるかもしれませんが、そんなことありません!テンヤの名人はそれテンヤで取る!?とびっくりするような小型までしっかりと拾って数稼ぎますからね。
また、大西さんと研究しているダウンショットについて、メリットはオモリを持ち上げることなくイイダコの重みを感じれることと、フワフワした動きが効くことがあること。
デメリットは、少し糸を張るだけで仕掛けが動いてしまうので、動き過ぎだと触ってこない渋い状況の時は効きにくいこと。
ポイントは盤洲や木更津方面、ポツポツと拾えますがやはり例年のようにコンスタントに乗ってくるわけではなく、パラパラといるような感じ。
大西さんはダウンショットで渋いながらも確実に拾っていきます!
初挑戦の保坂さんもファーストイイダコ!
小突きは「聞き上げると小突くの中間くらい」のイメージ。
オモリ部分がほんの少し浮いたら置く、ほんの少し浮いたら置く、の繰り返しという感じでしょうか。
糸が出すぎたり、ある程度一箇所を小突いたら、大きく空合わせであおって位置移動。これも結構効きますよ。
あまり大きくゴツゴツと小突くと潮や船で糸が張った時に思ってる以上に仕掛けが移動してしまって、イイダコの捕食範囲から出てしまうので注意が必要です。
イイダコが仕掛けを見つけて追ってくる距離は大体半径50cmくらいまで、というのも3年前に水中カメラを入れて撮った時の所感です。
簡単ですが当時の所感を貼っておきますので参考になりましたら幸いです。
・地中に埋まって穴のようになっている2枚貝の貝殻の中に潜む
・テンヤが近くを通ると、貝殻の穴の中から出てきてテンヤを追いかける
・テンヤが底近くまで落ちてくると、見つけて穴から出てくる(上方はあまり見えていない?)
・テンヤを見失うと、イイダコはまた元の穴の中に帰っていく
・イイダコが仕掛けを見つけて追ってくる距離は、大体半径50cmくらいまで?
・活性が良い時は、2杯が取り合うようなシーンもあった
・活性が良い時は、頭を前にジェット噴射で素早く近づいて、反転して8本足で押さえ込む
・活性があまり良くない時は、底を這ってじわりじわりと近づく
・乗る場所は様々、ラッキョの上に乗るだけでなく、横から掴んだり、前方のテンヤオモリの部分を掴んでいることもある
・ラッキョの上に乗れば、乗る時間はなかなか長い
・触手がカンナに触れると嫌がって離す素振りもあった
初日は数箇所周るも各所でポツポツが続き、16杯とやはり厳しい状況。
イイダコくんどこ行っちゃったの〜…
9/15(日)も同じく大西さん保坂さん、保坂さんのお仲間の宮川さんも参戦して出船。
青山船長からは「もっと良い時に来てよ〜」と笑 だって渋くても好きなんですもん!
この日は朝から前日良かったポイントに直行とのことで、期待出来そう!
タックルや仕掛けは前回同様。
あまりやらないのですが片方はテンヤ、片方はダウンショットで、まずはイイダコの活性をみていく作戦です。
(小突きの違和感を感じやすいように、出来る限り左右は同じ仕掛けが良いとは思いますよ)
前半は数杯拾える程度でしたが、後半に固まっているポイントを見つけるとポツポツ拾えるように!
更にその中でも溜まっている筋のようなところがあったので、その辺りを船が通過する時は集中。
チョイ投げも混ぜてピンポイントにネチネチとやっていると…モニュモニュドスンとあの感覚を連続で味わうことが出来ました。
しかし数は少ないし乗り渋なことには変わりないので、動かしてアピールよりも地味に動かせるテンヤの安定性が良かったよう。
両方をテンヤに揃えて、しっかりとモニュモニュとした乗り感を感じるまで小突き続けます。
乗るまでが遅いけど乗ってしまえば離さない(ここで無理に引っ張ると離してしまいもう追ってこない)という状況で、最後までなんとか拾えて23杯!
少ないながらに攻略しがいがある楽しい一日になりましたよ!
残念ながら吉野屋さんのイイダコは不釣のため一旦休船、しばらく様子を見てまた再スタートしてくれることを期待します。
今年は特にマダコの釣趣にハマった方が多いと思いますし、そのミニマム版のマイクロタコゲームであるイイダコもきっとハマってくれると思います。
興味ある方は是非チャレンジしてみてくださいね。
吉野屋さん、青山船長、公大船長、大西さん、同船の皆様、楽しい一日をありがとうございました!