福田 豊起の記事一覧

アングラー:福田 豊起


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福田 豊起さんの記事
2019.05.12

内房コマセマダイ スリルゲームで堪能

この春、関東のコマセマダイが熱い。内房、剣崎両エリアで数、型ともに長期間夢のような釣果が続いており、現在も継続中だ。そんな中5月8日冨浦港の第三共栄丸にお邪魔した。

今回のタックル

ロッド:リーディングスリルゲーム73 MH-225

リール:シーボーグ200J-L

PE:メガセンサー12ブレイドEX+Si 2号

ビシ:MDビシL80号

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今回もロッドはリーディング スリルゲームを使用。ライト仕様のロッドながらカーボンソリッドのワンピースロッドなので強度やオモリ負荷にも見た目以上に余裕があるので80号のビシを背負っても不安はない。この組み合わせで楽しんだ年末のコマセマダイ釣行が望外の面白さであった。そのため今回もこのスタイルで内房の乗っ込みマダイに挑戦しようと言う魂胆だ。

私は右舷胴の間に釣り座を構えて5時に出船となった。航程は10分。冨浦港はポイントから至近なのが嬉しい。水深約65メートルのポイントに到着。指示ダナは春の乗っ込みらしく高めの43メートル。警戒心の強い乗っ込みマダイが警戒しない様5メートルだけ指示ダナよりもビシを沈めてからソフトにコマセを振りながら指示ダナへ。コマセを撒くとすぐにマダイが反応したらしく、笹子船長さんの「反応出てるので誘ってみて!」と檄が飛ぶ。

すると途端に船中で竿が曲がる。乗っ込みらしい良型のマダイがポツポツと取り込まれるのを見て、私も負けじと仕掛けを落とし込むがシグナルは無い。何度かタイミングを見て落とし込みの誘いを試してみるがアタリを出せない状態が続く。回収のたびに付けエサが取られているのでエサ取りも多いようだ。そこでシーボーグ200J-Lのタイマーで5分としていたインターバルを4分としてみる。すると付けエサがいくらか残るようになった。

手返しをアップして打ち返す。タナに合わせてハリスが馴染むまではジッと我慢。1分30秒を過ぎたあたりでゆっくりと落とし込みの誘いを入れる。さらにそこから電動デッドスロー巻き上げで誘い上げを試してみる。シーボーグ200J-Lならば巻き上げ速度3、4が目安。すると待望のアタリ!スリルゲームをたわわに曲げて上がって来たのは良型の本命。

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どうやらビシが大きく動くような誘いは警戒されているようだ。さらに通常であれば投入してタナ取りを終えてハリスが馴染む時間帯が最もマダイのアタリが出るはずだが、この日はハリスが馴染んでからしばらくたってからの方がマダイが好反応を示した。ビシの動きや濃いコマセの帯に警戒しているのであろうか?警戒心の強い春の乗っ込みマダイらしい展開とも言えよう。

ならばと置き竿で静かに待つ作戦で追加に成功。

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さらにもう一枚。

だが、ここから立て続けにすっぽ抜けのバラシを2回演じてしまった。そのうち一回はオマツリしていたので仕方ないが、置き竿のままでは食い込みが浅いのかもしれない。

そうこうしているうちに、日も高くなるとアタリが遠のいてしまった。再び誘いを入れた釣りに切り替える。

今度は投入してから2分はじっくりそのまま。そこから、竿を手に取ってそっと注意深くじわじわと竿先を下げていく。ビシが下がることに気づかれないよう、付けエサがフワフワ落下するイメージだ。するとこの誘いが的中!食い渋りのなか立て続けに2枚の追加に成功。

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大ダイとは行かないものの乗っ込みらしいマダイに頬が緩む。

操舵室の真下の釣り座と言うこともあり、笹子船長さんが私のヤリトリを見て「楽しそうな竿だね~その竿細身だけどちゃんと胴が残ってるよね」と声を掛けてくれた。自身も釣りが大好きな笹子船長さんの目に留まって私としてはシテヤッタリ。

確かに正調コマセマダイロッドにくらべてスリルゲームの場合、引きをいなす動作も必要となるのだが、そこも楽しさの一部。なによりも引きのダイレクト感は驚きに値する。ギリギリのドラグ設定でヤリトリが出来た時は「マダイってこんな引きをしていたんだ!」と新しい発見があるほどだ。

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とは言え乗っ込みマダイではモンスタークラスの可能性もあるのでドラグ設定はむずかしいところ。始めは緩めの設定でヤリトリしながら締め込む方法も検討の余地がありそうだ。初心者向けのハウツーなどではヤリトリ中にドラグをいじることを禁忌としている場合も多い。だが、こんな時もシーボーグ200J-LのATDは細かい調節が可能なので、これからは物おじせずに色々試してみようと私は考えている。

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ここで午前の部は終了。一旦帰港して午後に備える。今度は左舷トモに引っ越して港を離れた。

午後になって南風が出てきた。ポイントについて投入すると道糸が斜めに出ていく。上潮だけのようだが、流れも出てきたようだ。こんな時、大きく状況が変わるものだが。。。

すると船中いたるところで竿が曲がり始めた。ダブル、トリプルヒットと、午前とは見違えるような展開に面食らってしまった。私も続けと、落とし込みの誘いをかけてみるが気があせるばかりでアタリが出せない。

こんな時は心を落ち着けるべく置き竿せ様子を見るのが一番。幸い午前と違いエサ取りもいないようなので、じっくりマダイのアタリを待つことが出来る。すると私のスリルゲームが海面に突き刺さる!もうここからは、アタリまくり。満船で時折サバの邪魔もありオマツリによるロストもあったが、アタリは出続けていたので気にせず次釣り続ける。

幸運なことに二枚潮の影響で私の座る右舷にコマセが偏っているようだ。こんな時は小細工無用。置き竿のままで面白い様にアタリが続いた。とは言うもののやはり、投入してしばらく経ってから完全にハリスが馴染んでからアタリが出ることが多かった。これだけ食いが良ければハリスが馴染む前の付けエサがフワフワ落下しているタイミングでアタリが一番出てもよさそうなものだが。。。やはり乗っ込みマダイが気難しさをどこか持っているようだ。

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写真を撮る間も惜しんで夢中で釣り続けてしまった。

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終盤、ややスローダウンして型も食べごろサイズが多くなったものの納竿までアタリ続ける最高の展開となった。

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午後の釣果だけで25リットルのクーラーが満タンに。

この日は丸一日、内房のコマセマダイを堪能することが出来た。午後の入れ食いタイムはもちろんの事、午前のテクニカルな展開も非常に味わい深く望外の楽しい釣りが出来た。

基本フォーマットが完成して20年以上が経過するコマセマダイ釣り。その完成度の高さには改めて感心するばかり。だが、その間のタックルの進化は目覚ましいものがある。ジョグパワーレバー、ATD.カーボン素材や製法の進化など当時では夢のようなテクノロジーが生まれている。このタックルの進化に応じて新しいアプローチが何かできないだろうか?

その一つの可能性がスリルゲームを使用したコマセマダイ。釣果がアップするアプローチではないが、コマセマダイ釣りの楽しさを増す一つの方法だと私は感じている。また、マニアックになりつつあるコマセマダイ釣りをより広い層の釣り人にアピールするきっかけになる可能性すらあるのではないだろうかとも考えているところだ。

福田 豊起さんの記事
2019.05.03

大原ライトヒラメ シーズンラストこそビッグチャンス

 

外房大原港のヒラメ釣期はGWまで。だが、年明けからイワシの回遊が本格化する当海域では春に大型が上がる確率が高まる。昨年もGWに大きな盛り上がりを見せたが、今年はそれ以上かもしれない。沖の深場のポイントで大ビラメが連日キャッチされている。それに加えて今年は前例が無いほどマハタの食いが良く賑やかな釣果となっている。

満を持して4月30日春日丸さんにお邪魔することとした。だが、当日は雨に加えて風も強まる予報。生憎期待の沖のポイントには行くこと叶わず、灘よりの浅場を攻める事となってしまった。少し残念な思いもあったが、逆に考えれば風があるぶん船の流れは良くなることに加えて浅場でもイワシの回遊があるそうなので十分期待できるはず。

気を取り直して気合を入れての出船となった。私は右舷ミヨシに釣り座を構えて、船は4時半過ぎに港を離れた。

今回のタックル

ロッド:極鋭ライトヒラメM-212AGS

リール:シーボーグ200j-L

PE:メガセンサー12ブレイド1.5号

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シンカー:快適船シンカーS 40、60、80号

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航程30分、船長さんはイワシの反応を確認して船を止めた。水深は20メートル弱。予報通り風がやや強い。他の釣りでは嫌われ者の強い風も、横流し(ドテラ流し)で攻める大原のヒラメ釣りにとっては大歓迎だ。

朝一は私の座る右舷は風を受ける流しとなる。ゆえにシンカーは40号とした。糸は船から離れる方向に素直に払い出す。私はこのような流れの良い日の払い出す流しでは、糸を出し気味にして様子を探る場合が多い。風の強い時は当然波も高い。この波の上下によってエサのイワシが安定せずヒラメの食いに影響する場合があるからだ。それゆえ糸をだして海底とラインの角度を鋭角に近づけることで波の上下による影響をより少なくすることが出来ると私は考えている。

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この時、注意することは竿を立ててラインとロッドの角度を90度に保つこと。通常の水平に構えた状態ではラインとロッドの角度が無くなってしまう。するとロッドの性能を生かしきれなくなってしまう。この角度調整をすることによって短いライト用のロッドのポテンシャルを発揮することが初めて可能になると言えよう。

さらに糸を伸ばし気味にするとシンカーは常に底を引きずる状態となるので竿先は常に底と叩くシンカーのシグナルを伝えてせわしなく動くこととなる。これではコンコン、ブルブルと言うような振動のアタリをキャッチすることは難しくなる。この場合、私は竿先のモタレでアタリを主に判断するようにしている。

風の強い日の横流しではかなりの勢いで船は流れる。時には人が早めに歩くスピードと同じくらいになる時もあるくらいだ。この状態でヒラメがエサをくわえるとロッドにモタレのシグナルが現れる。たとえるなら濡れた雑巾を引っかけたような感覚だ。根掛かりであれば問答無用でドラグがすべり出すので何度か経験すれば違いが分かるようになると思う。

この日は雨模様、それに加えて潮に濁りも入っている。流れの割にアタリは遠い。エサの見えづらい朝マヅメは不利かとも思われたがようやくアタリが出た。セオリー通りモタレのアタリから一気にガクガクと首を振るような引きが来たと思った瞬間、手ごたえを失ってしまった。仕掛けを上げてみると親バリと孫バリの間のハリスがザラザラになって切れている。大きなヒラメの可能性も無きにしも非ずではあるもののおそらくサメの仕業であろう。

船は少し移動して今度は風を反対舷に受ける流しとなる。この場合は先程とは逆にラインは船下に切り込むことになる。シンカーを60号に替えて、今度はラインを極力伸ばさない様に心がける。こちらの流しでは反対舷よりも先にポイントに入ることになるので有利。こちらの流しで糸を伸ばしてしまうと先にポイントに入る利を失うばかりでなく、オマツリの元凶となるので注意したい。ゆえにこちらの流しでは通常と同様にオモリが底を切った状態でアタリを待つ。

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さらにこちらの流しでは先程とは逆に竿先を下げてラインとの角度を90度に保つように心がける。ラインが船下に入り込んでいるのに竿を水平にしたままだと、ラインとの角度が付きすぎてアタリが取りにくいだけでなく、最悪破損可能性もあるので要注意だ。

イワシの反応があるとの事で、1メートルほど底を切ってアタリをまつ。すると竿先に大きくモタレのアタリ。間もなくモタレはさらに大きくなり竿の胴まで絞り込んでしまったと同時にガツガツのシグナル。大きく合わせるとまずまずの重量感。しかし、魚が暴れる様子がない。竿の角度を保ったまま、ジョグを入れて電動巻き上げに掛かる。ウネリの上下をロッドとATDがスマートにかわしてくれる。

きつめに設定したATDが思った以上に滑ってなかなか上がって来ない。底を離れる際に全く暴れなかったので、この時までまったく大型のヒラメだとは思っていなかった。しかし、のこり10メートルを切ったあたりで横に静かに引き出した。今までの経験から一気に緊張が走る。「エンガワで泳いでる!こりゃデカいヒラメかも!」

そして海面に姿を現したのは5.4キロの大ヒラメ。最後まで全く頭を振ることも尾びれでダッシュすることもなくランディングとなってしまった。。。ヒラメのヤリトリはだましだましとは良く言う話だが、あまりにも上手く行きすぎて私が騙されてしまった格好だ。ライトタックルとは言え、ヒラメが暴れるきっかけを与えないロッド、リールのパワーとドラグ性能のなせる技なのか?パーフェクトゲームのヤリトリとはまさにこのことだ。

始めに底から離れる時にまったく抵抗しなかったのは、イワシを追って底から離れて浮いていたからかもしれない。でも、こんな時の大型のヒラメは横に走る場合が多いものだが。。。

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さすがにイワシを追っているヒラメは肉が厚い。惚れ惚れする迫力満点の体躯だ。

この後もイワシの反応は消えてしまったものの好条件は続く。ガンゾウビラメの3連荘に悶絶する場面を挟んで本命ヒラメのアタリは続く。

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この日は風を受ける流しも背にする流しもまんべんなくアタリが出た。

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のんびりリラックスしながらの釣りであったにもかかわらずアタリの数もまずまず。1枚目の大型が極端に大きく中間の大きさがいなかったものの、右舷ミヨシではやはり5キロ級がもう1枚上がり油断は出来ない1日となった。

最後は港の目の前10メートルのポイントにイワシの反応があるとの事で再び気合を入れてタナを探ってみたが、大型は不発。とは言えもう1枚追加に成功。

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大原のヒラメはGW一杯と後がないが、来期の備忘録として大原のヒラメは終盤でも大きな盛り上がりがあることを覚えておきたい。

春のヒラメは寒ビラメと比べて食味で一段劣るとの記述を目にする事もあるが、どうしてどうして。5,4キロを刺身で頂いたが、大ヒラメとは思えないきめ細やかな身と脂の乗り、そして味わいの濃さに驚かされた。やはりヒラメはイワシを始めとするベイト次第で釣りも食味も最高となるようだ。

福田 豊起さんの記事
2019.03.28

大原の春のテンヤマダイ フォールで良型連発!

3月24日午後からのんびりと春のテンヤマダイゲームを楽しむべく大原港新幸丸さんを訪れた。午前船が寄港すると釣り人が入れ替わり私は左舷トモに釣り座を構え、12時に港を離れた。午前船の模様を船長さんに聞くとどうやら厳しかった様子。船は午前船の後半にマダイの型を見た大原港の真沖を目指して航程40分。春としては珍しい水深20~33メートルの浅場を攻めるとの事。

今回のタックル

ロッド:紅牙テンヤゲームEX AGS S/MH-235

リール:紅牙AIR2508PE-H

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ロッド:紅牙テンヤゲームH-240B.V(ベイトモデル)

リール:スパルタンRT TW

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PE:UVF紅牙センサー12ブレイドEX+Si0.8号

リーダー:紅牙リーダーEX タイプF10lb.2.5号

この春の大原は攻めるポイントが幅広い。イワシトルネードをはじめ今回の浅場もあれば、春の大場所である御宿寄りの60メートル前後の深場。そして100メートルオーバーのスーパーディープと日によって船長さんの攻めるポイントが変わっている。使うテンヤの重さも3、4号からスーパーディープの25号まで非常に幅が広い。そこで最低限のタックルとしてスピニング、ベイトモデルを一アイテムずつ持ち込んだ。

まずは私のフェーバリットロッドであるスピニングのEX S/MHと固定テンヤの組み合わせで攻める。紅牙タイテンヤSSエビキーパー付きチャート夜光/ゴールドラメ4号を使用.この日は深場も攻めることを想定してタングステンの固定テンヤも持ち込んだが、浅場のこのポイントではフォールでよりフワフワ沈む演出を期待して鉛製のエビキーパー付きのテンヤをチョイスした。この日の水色は一見すると澄。澄潮では赤金系を使う場合が多い私だが、やや濁りが入っているように見えたので夜光系としたのだが、後で魚が上がってくる場面で中々魚の色が見えない場面が多々あったのでやや濁りが入っているという勘は当たっていた様だ。

このポイントもそうだが大原の浅場では海藻のカジメが茂る場所が多い。こんな時、私はカジメの葉の上をイメージして攻めることが多い。カジメに根掛ることを避ける意味もあるがカジメ場のマダイは底から浮いている場合が多いと感じるからだ。着底してから1、2メートル上のタナを攻めることになる。

水色は澄んでいるものの深場の激流に比べてこの浅場では丁度良い潮の流れとなっており水温も18℃台半ばと悪くない条件。だが、アタリは遠くたまにエサが部分的に取られる程度。午前船同様厳しい状況が予想された。

しかし、私と対角線で見えないものの右舷ミヨシの釣り人が立て続けに中ダイを上げたと船長さんの言葉。底から3、4メートル上でひたすらロングステイでヒットしたとの事。この浅場でしかもまだまだ低水温のこの時期にしてはタナが高いので少し驚いたが、早速私も試してみることに。

「春のマダイはタナを 秋のマダイは底を釣れ」との言葉がある。春は表層から水温が上がるのでマダイが高いタナにいる場合が多いゆえの言葉であろう。ならば高いタナを攻める価値は高い。

するとウマヅラらしき重量感の無いアタリの中に硬質で明確なアタリが!この後も何度かマダイと確信できるアタリが有るもののフッキングに至らず思い悩む。

そこで、遊動テンヤとベイトタックルの組み合わせにチェンジ。テンヤは紅牙遊動テンヤ+TG SS 6号緑金

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私の場合キャストして底狙いで多用している遊動テンヤ。だが宙層を攻める場合でもステイで食わせる時は遊動テンヤにすることが多い。ステイでしか口を使わない神経質なマダイでも遊動テンヤの小バリならばフッキングに持ち込むことがたやすいからだ。

すると立て続けに小さいながらも本命マダイをキャッチ。

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リズムをつかんだところで再びスピニングタックルと固定テンヤでサイズアップを狙う。

すると再びそこから4メートルのステイでヒット。今度はドラグが出るほどではないものの小気味の良い引きを見せて800gの元気なマダイに頬が緩む。午前とは違う展開に船長さんとの会話も弾む。

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この時、同じステイでもかなり短い間でアタリが出たことが気になった。そこで、高いタナを意識することは同じながらフォール主体での釣りに切り替えることに。ロッドでのリフト&フォール。また投入の差し替えも積極的に切り替える。その時も投入して底から7,8メートル上でいったんストップ。テンヤのフォールスピードを落として再びフリーフォールで3,4メートル上でのアタリに集中する。

ところが想定よりも上のタナでラインが勢いよく引き込まれた!あまりの勢いにベイルを返してからのロッドでのアワセの動作が遅れてしまった。そこで巻きでのフッキングでフォローを入れる。すると中々の重量感と共に鋭い首振りがロッドを叩く。走ろうとする魚の頭を竿サバキでこちらに向ける。強靭なバットパワーを誇る紅牙テンヤゲームEX AGS S/MHの面目躍如だ。船下に走ろうとするそぶりを見せるマダイを難なくコントロールして見せる。一方で水深が浅いのでマダイも最後まで果敢なファイトをしてくれる。上がって来たのは2キロ台半ばの良型マダイ。

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やや乗っ込みを意識させるくすんだ色をしたグッドコンディションのマダイにしばし見とれる。

そして、こんどはベイトタックルと遊動テンヤの組み合わせににチェンジしてテンションを掛けたスローなフォールを試してみることに。ふたたび底から7,8メートル上でストップ。そして、テンションを掛けながらフォールを繰り返す。そして数投目、投入して底から10から9メートルあたりで一気に糸走り出した。テンションフォールに移る前。さらに上のタナで想定外のヒットに面食らってしまった。

完全に後手に回ってしまい、魚は走りたい放題。遊動テンヤはテンションの掛かっていないフリーフォール時にはヘッドとエビが離れて落ちるのが特徴。それゆえこの時に魚が食ってしまうとアタリが出にくい。それ故にアタリを見逃してしまったようだ。だが、小バリゆえに後手に回ってもオートマチックにフッキングしてしまうのが遊動テンヤの優れたところ、また、スパルタンRTのスムースなATDに助けられて事なきを得た形だ。少し恥ずかしい展開になってしまったが、気を取り直してヤリトリに集中する。横方向に走ったことから青物と思っていたが、竿で引きをタメた時の様子からマダイと確信。

上がって来たのはやはりグッドコンディションの良型マダイ。先程よりはやや小ぶりながらヤリトリで後手に回ると魚に走られてしまう事になるという良い教訓となった形だ。

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そして最後にスピニングタックルで一キロ半ばのマダイを追加。

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これはロッドでのリフト&フォールで絵にかいたような綺麗なアタリをだしてくれた。

この時期、浅場で軽いテンヤを使った釣りが出来るとは思っていもいなかったのでうれしい限り。さらにここ数年、覚えが無い位フォールで大胆なアタリが出た。しかも高いタナで。また、面白い事に私がフォールでアタリを出し始めるとステイで釣っていた釣り人にはアタリが遠くなってしまった。マダイの捕食パターンが切り替わったのだろうか?興味深い。春のテンヤマダイは気まぐれ要素が高いとは言え望外の良い条件の釣りをすることが出来た。大ダイには届かなかったもののマダイの型も申し分ない。短いながらも非常に充実した時間であった。

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小型のマダイはリリース。水温の低い時期のマダイの食味は格別。数日にわたって刺身、鍋と春のマダイを味わい尽くすこ都が出来た。

福田 豊起さんの記事
2019.02.28

内房ライトウィリーイシダイ

2月26日内房保田港の国丸さんにお邪魔した。ターゲットはイシダイをメインとしたライトウィリー五目。3月を間近に内房のライトウィリーイシダイは終盤戦。今シーズン私はまだ一度も挑戦していないので滑り込みでの釣行となった。

今回のタックル

ロッド:リーディング73Mー190

リール:シーボーグ200J-L

PE:メガセンサー12ブレイドEX+Si

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今回の注目は新しくなったシーボーグ200J-L。リミテッドモデルで好評のアルミ製ジョグを採用。手返し勝負のライトウィリー。コマセで汚れた手でも確実な操作を約束してくれる。また、ハンドルノブもアルミ製となり感度、握りやすさ共にアップしている。

そして私が最も気に入っているのが、目に見えない部分。それは手巻きギアの新札により手巻き感が格段にスムースになったこと。この手巻き感を実釣で体感すべく今回はライトウィリーをターゲットに選んだ。とくにイシダイの場合、状況に応じて様々なシャクリを試してパターンを探る釣りとなる。時にはジギングさながらの激しいシャクリが功を奏する場合もあるほどなので手巻きの快適性は重要。また、アタリの出方やタイミングも非常にトリッキーなので、アタリからアワセのレスポンスも向上が期待できる。

私は右舷トモに釣り座を構えて6時に港を離れた。工程は10分もかからないので港でしっかりと準備を済ませる。2月中旬まで数、型ともに堅実な釣果を出していた保田のライトウィリーイシダイだが、一昨日から水温が低下しており、かなりタフコンディションが予想されるとのこと。船長さんももっと早く来ればよかったのにとちょっと残念そう。

とは言うもののライトウィリーイシダイはそのポイントでの流し始めが勝負。たいてい始めはアタリが多く、イシダイがコマセを食べて飽食してくると途端にパッタリとアタリが無くなることが多い。第一投は水深25メートルの浅場のポイント。朝一くらいは活性が高いだろうと高をくくっていた私はハリス2号2.5メートルの仕掛けで早いシャクリをしていたのだが全くアタリが出ない。

そんな中ミヨシの釣り人がいきなり良型イシダイを取り込む。25メートルの浅場ではちょっと予想外の良型の登場に俄然気合が入るが船中後が続かない。そこで私はハリスを1メートルたして仕掛けを即席の全長3.5メートルとして誘い続ける。この日の船長さんの指示は底から10メートル+。早いシャクリのまま誘い続けているといきなりカウンターでガツンとヒット。鋭い突込みは良型イシダイに間違いなさそう。ここはせっかくなので手巻きで引きを味わう。時折ドラグを滑らせる場面もあって頬が緩む。ATDの良さを実感する瞬間だ。上がって来たのは本命のイシダイ。小型の数釣りも面白いが、この型の一枚の方が私は嬉しかったりする。

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しかし、この後が続かない。船長さんはこの後も転々とポイントを攻めてくれるが、どこも活性が低いようだ。急いでハリス1.5号4メートルの食い渋り仕様の仕掛けを結んで気合を入れなおす。

早い連続シャクリの後の長い止の間で竿先にかすかなアタリ。即アワセでフッキングに成功。

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数釣りが出来る時はこのサイズが多い。

この後も同様の誘いを続けるが連続ヒットとはならない。そして忘れたころにもう一枚同じサイズ。

さらにタナ上限までシャクリ上げたのちのポーズで小気味の良いアタリ。アワセに成功すると中々の手応え。ハリスは1.5号なので無理は出来ない。ロッドでタメ切らない引きはドラグでいなす。

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水深40メートル付近で食わせたにも関わらず水面まで抵抗を見せたのはメジナ。ウイリーシャクリの好敵手だ。

この後はさらにエサ取りの活性まで低くなりオキアミも取られない状況となる。それにも関わらず船中では忘れたころにドスンと良型のイシダイヒットするしびれる状況。

ならば思い切って良型イシダイに的を絞った狙い方で攻めることに。付けエサはオキアミをメインとして底付近を丁寧なシャクリでネチネチを攻めてみる。仕掛け、付けエサ、誘いともフィネス仕様。エサ取りが多い普段の状況ではなかなか出来ない攻め方だ。すると、竿先に重さを感じる様な、いかにもと言うアタリがポツリポツリだが出始める。フッキングには至らずもどかしい状況が続いた。が、ついにハリ掛かりに成功。

ATDが時折滑るヤリトリを今度はジョグメインで楽しむ。操作性のアップしたジョグと粘りつくようなATDの組み合わせなのでハリスが細くても不安はない。上がって来たのは本日2枚目の良型イシダイ。

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この日は数的には本命イシダイが合計4枚とかなり渋い釣果となってしまった。だが、型により魅力を感じる私にとって良型2枚は上出来。ましてや2枚目の良型は苦心惨憺の末に狙って獲っただけにうれしさもひとしお。

しかし何より一日が非常に短く感じたことが驚きであった。それも手巻き,ジョグともに操作感がアップしたシーボーグ200J-Lのおかげで釣りに集中できたからかもしれない。とくに手巻きのスムースさは、あらゆる誘いを一日試行錯誤したのでしっかりと実感することが出来た。ウイリーシャクリに限らずタチウオなどリズムをとりながらシャクリを繰り返す釣りでは同様に違いを感じるはずだ。また、マルイカでもマイクロの乗り感を判断する手助けになるだろう。

今シーズン内房のライトウイリーイシダイはもう終盤となってしまった。来期はぜひハイシーズンにこのタックルで挑戦したい。

福田 豊起さんの記事
2019.02.10

銚子犬吠埼沖アカムツチャンス継続中

2月3日以前好調を続ける銚子犬吠埼沖アカムツを狙うべく飯岡港隆正丸さんにお邪魔した。

二枚潮が続き、深場のポイントが攻められずにいた銚子犬吠埼沖のアカムツであったが、潮も落ち着き攻められるポイントの幅がひろがり再び大型のアカムツが上がり始めた。チャンスを逃すまいと急きょ釣行に臨んだ。

朝、4時半に港をはなれ航程約二時間。凪の朝焼けにアカムツ船団が終結した。

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今回のタックル

ロッド:ショットバイバーMH210

リール:シーボーグ300j

PE:UVFメガセンサー12ブレイドEX+SI 3号

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今回のロッドはこの春発売のショットバイパーMH210を使用した。私的には今回のフィッシングショーで発表された船ロッドの中でも最も興味深い一本.グラスソリッドをベースに大物を相手にするパワーと操作性、感度を兼ね備えたモデル。強度にもすぐれちょっと強引な使い方も出来そう。ヘビー仕様のゲームロッドと呼びたくなるような遊び心さえ感じるロッドとなっているからだ。今回のオモリは200号となっており、やや調子的にしなやかなとは思ったものの実釣でどうなのか非常に興味があった。

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期待の第一投。約240メートルで糸はほぼ立ったまま着底。釣り易そうでホットする間もなく、糸ふけを取っている間に竿先が叩かれた。バタバタとやや激しすぎるアタリに少し不安になる。アワセ入れるとフッキングに成功。巻き上げに掛かる。巻き上げ途中に重さを残しておとなしくなればアカムツ。暴れ続けるようであればツノザメ。おとなしくなるように祈りながら竿先を注視して巻き上げる。すると30メートル近く巻き上げてからようやくおとなしくなってくれた。ショットバイパーの穂先はしなやかな分、目感度の優れておりアカムツならではのガクガクの引きがひと際強調されて面白い。上がって来たのは予想通り良型のアカムツ。

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しかし、ここのアカムツは太っている。長さにくらべボリューム満点だ。そして、このアカムツを良く見ると尻びれの付け根アタリに軽く歯形が付いている。おそらくツノザメの仕業であろう。

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そして、この次は大きなツノザメ。アカムツもさらなる大型のダブルさえ期待できるこのポイントなのでツノザメのアタリでも始めは「もしや・・・」と思わされてしまう。

ショットバイパーの置き竿釣法での使い勝手がどうなのか試してみる。私は置き竿にする場合、デッドスロー巻き上げの誘いを多用している。オモリが底をトントンと叩く状態から巻き上げ速度5~7位で2,3メートル巻き上げて誘いを掛けるのだ。すると。。。コマセマダイのような竿を一気に絞り込むようなアタリが! ???通常アカムツの場合であればコンコン、ガクガクと振動のアタリが来ることが来ることが多いのだが、ショットバイパーのしなやかな調子が食い込みを促したのかもしれない。引きもかなり激しいので違う魚かとも思ったが、巻き上げるにつれ静かになったので俄然期待が高まる。

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オモリ200号でヤリトリしながらウネリで一番負荷のかかった状態でのショットバイパーのベンディングカーブ。グラスソリッドに総糸巻き加工をしているのでハネを抑えたしっとりとした曲がり。置き竿メインの遠州灘や沖メバル狙いからアカムツ釣りが派生した地域ではまさにジャストフィットのアカムツ調子と言えるであろう。そして上がって来たのは。。。

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特大サイズのアカムツ!長さは驚くほどではないが太り具合が半端ではない。タモですくった瞬間はニシキゴイ?と思ったほどだ。

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置き竿釣法は止まらない。アタリが有ってからアワセる時はホルダーから手にもって合わせをいれるものの凪の海とショットバイパーのクッション性に甘えて置き竿のまま巻き上げてしまう。オモリ200号と聞いて体力に自信がないからとチャレンジに躊躇してしまっている人もいるかもしれない銚子犬吠埼沖のアカムツだが、適切なロッドと凪に恵まれれば置き竿でも十分に楽しむことが出来るので是非日並を選んでチャレンジして欲しいものだ。

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小型ながらダブルにも成功。

ここまでツノザメ対策に捨て糸は長めの1.5メートル。かつデッドスロー巻き上げで高めのタナを意識。前の良型はなおかつ上バリに来たのでさらに高めのタナがこの日のパターンと判断したものの、ここからアタリが途切れてしまった。船全体で沈黙状態となってしまったようだ。船長さん曰く潮流れが止まってしまったとの事。

日もすっかり高くなってから再び潮が流れ始め、船中ではポツポツと再びアカムツがアタリ始めた。しかし、私にはアタリの無いまま。ここから悶絶タイムとなってしまった。頭をクールダウンすべく船中を見回してみる。どうやらパターンが変わって低目のタナを攻めている釣り人にアタリが出ているようだ。すかさず捨て糸を半分の75センチにしてゼロテンションの時間を長くしてみる。すると素直にアタリが出始めた。

ここからは手持ちスタイルで楽しんでみることに。するとダブルに始まり、再び良型も。

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ショットバイパーの操作性が思いのほか高いことに驚く。グラスソリッドをベースにしているものの、DAIWAの誇るカーボンコンポジット技術の賜物だろう。極鋭中深場H-205には及ばないものの手感度も十分。アカムツだけでなく色んな釣りに使って見たくなる一本だ。

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良い型のクロムツも嬉しいゲストだ。このポイントの規定数である10匹に一歩及ばなかったものの大満足の一日となった。

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福田 豊起さんの記事
2019.01.06

初釣りで犬吠埼沖アカムツ炸裂!

1月3日 今年一年を占うべく初釣りに臨んだ。ターゲットは銚子犬吠埼沖のアカムツ。昨シーズンの爆釣で話題沸騰。釣り人でごった返したことも記憶に新しい。

今回お世話になったのはひろの丸さん。船着き場を波崎の新港に移しての出船となった。私は左舷胴の間に釣り座を構え5時に港を離れた。工程はたっぷり2時間、遥か20マイル沖。この日はやや北西の風が強く、沖に出すにつれ波浪が出てきた。

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今回のタックル

ロッド:極鋭中深場H-205 AGS

リール:シーボーグ300J

PE:UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si 3号

 

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極鋭中深場、かなり使い込んですっかり手に馴染んだロッドとなった。今回もその感度を遺憾なく発揮してくれた。その模様は後程。

銚子犬吠沖はオモリ200号。ゆえにHー205をチョイス。同じ波崎出船でも秋のカンネコ根のオモリ120号よりも一ランクヘビータックルが適している。

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今シーズンのスタートなので、それ程釣り人が混雑していないと想定。オマツリによる高切れのリスクは承知で、潮切れを優先してPEは3号とした。ならばと3号400メートルのラインキャパのシーボーグ300Jをチョイス。その軽さゆえ手感度に優れる点は大きい。だが300番の場合、高切れの仕方によっては道糸が不足する事態もありうる。予備のリールまたはPEを用意した方が賢明だろう。

ポイントに着くと風の割に水面がざわついており波も高い。恐れていた早潮の様だ。すかさず、ここで一工夫。私の場合、捨て糸はデフォルト90センチ。そこに60センチプラスして一ヒロとした。これがのちに功を奏する。

投入すると約265メートルで着底。根歩きさせつつボトムコンタクトを保つ。すると徐々に糸が出ていく。やはり潮の流れが速い。と思ったとたんメタルトップが叩かれた。小気味よいアタリはアカムツの様だ。すかさず竿に魚の重さを乗せるイメージでアワセを入れる。すると、しっかりとした乗り感とともに200号のオモリが底を切った状態でも明確に竿先に魚が暴れる様子が明確に伝わる。間違いなくアカムツだ。アワセで大きく上げた竿先をテンションを抜かないよう注意く先程アタリが有ったタナにおろしていく。竿先を一杯に下げたところでオモリが底に着いたと思った矢先、再びひと際明確なシグナルが穂先を震わす。シテヤッタリ。再度大きく合わせてジョグをオン。

スーパーリチウム11000WPを使用した場合、巻き速度は18でスタート。カウンターに毎分の巻き上げ速度がリアルタイムで表示されるが、毎分60メートル弱が目安。トルクのあるシーボーグでは巻き上げが進んでスプールが太ってくると巻き上げスピードが上がって来るので150メートルあたりで巻き上げ速度を17に落とすとちょうど良い感じだ。

オマツリしつつも周囲の釣り人の方が協力して頂いたおかげで無事取り込みに成功。初釣り第一投からアカムツのダブルを狙って達成。嬉しさもひとしおだ

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潮が早いので一流しで1投もしくは2投がせいぜいの様だ。だが、アカムツの活性は高いくアタリが続く。次の投入でもオモリを根歩きさせているだけでメタルトップが叩かれた。

手持ちスタイルのアカムツ釣りにおいて感度の良いロッドは必須アイテム。たとえオモリ200号であっても最新の手持ちタックルを駆使すれば、オモリが底に着いた状態いわゆるゼロテンションならどんなに小さいユメカサゴのアタリを拾うことはたやすい。それが引きの強いアカムツのアタリであればガクガクと明確なシグナルが穂先に現れる。

ならばなぜより感度を重視するのか?それはゼロテンションの状態でどのようなアタリが出たのか?そして、その後オモリが底を切った時にどう変化するか?また、アワセを入れた後のモタレ具合いわゆる『乗り感』を総合して魚種を判断したいからだ。アカムツはこの合わせた時の『乗り感』がひと際顕著に出る魚だ。

今回の水深はたっぷり250メートル。アタリが有ったから~と言って、招かれざるゲストのアタリで上げ下ろしをしてしまうと一投で10分前後のロスをしてしまう。今回の様に一流しで一投となる様であればさらにタイムロスは大きくなってしまう。時によってはゲストが多い事もあるので、無駄な上げ下ろしを数回してしまうとアッと言う間に無駄な時間が積み重なってしまう。

このポイントでは資源保護のためハリは2本までのレギュレーション。一度目のアタリがアカムツでないと判断できれば、もう一つのエサで勝負することが出来る。この差は大きい。

また、食いも良く魚が固まっているようなら積極的にダブルを狙う場合にもロッドの感度が生きて来る。一度目のアタリが有ってアワセに功。ここで、オモリが底を切った状態でも竿先が叩かれることと明確な『乗り感』があればアカムツと判断。1尾目が多少暴れていても2尾目のファーストインパクトのアタリはひと際大きいので判断できる場合が多い。口切れのしやすいアカムツゆえ、ダブルをねらって闇雲に待ってしまうと元も子もなくなるのでこの辺りは駆け引きだ。

そして、2投目は船長さんに「ダブルですよー」と予告して有言実行。

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アカムツ釣りでは誘いが大事とよく言われる。だが、早潮とウネリの条件が重なった今回のような状況では仕掛けを安定させることを意識した方が良い場合も多い。それゆえ今回は捨て糸を伸した。オモリが着底している状態で底のエサ取りに邪魔されにくくなおかつアカムツのタナにエサがフワフワとするイメージだ。これが、今回功を奏する。オモリを根歩きさせているだけでアカムツのアタリが竿先を叩いた。

このポイントのリミットは10匹。このままではあまりにも早いリミットメイクになってしまうと楽観的過ぎる心配をよそに、この後強烈な二枚潮に見舞われる。

糸を伸ばさないと底立ちをキープ出来ない。私の釣り座の左舷は糸が払い出す方向だったので幸いラインを送ってもトラブルにはなりにくいとは言えアタリの出ない時間が続いた。

そして、日も高くなった頃。少し浅い240メートルで着底。根の上かとも思ったが糸が立っている。どうやら二枚潮が治まって来たようだ。するとすぐにSMTにシグナルが伝わった。しっかりアワセを入れてストップ。ハリ掛かりを確認しているとガクガクが収まらない。それどころか大きくなった感じすらある。そこでさらに聞きアワセてみるとずっしりとした『乗り感』を感じる。どうやら1尾目のアカムツがおとなしくなる前に2尾目が食ってきたようだ。驚きを隠せない。上がって来たはやはりダブル。

早潮が治まってからはアカムツの群れに仕掛けが入ると複数の釣り人が巻き上げを始める状態が続く。ツノザメの邪魔やクロムツであろうハリス切れもあったものの左舷全員が巻き上げをする圧巻の場面もあった。

さらに嬉しい一幕があった。着底直後にアタリ。これはハリ掛かりせず。残り一つのエサで勝負となる。すると再びアタリ。今度はフッキングに成功。上げてみると下バリにアカムツ。上バリのエサが取られていた。まさに水中をイメージした通りの状況にダブル以上に頬が緩んだ。

そして、最後の流しではひと際大きいガクガクのアタリが。ダブルを確信したものの余りの元気の良さに大きめのツノザメかとも心配になったが途中でおとなしくなってくれた。

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この日一番の良型を最後に狙い通りまたもダブルで手に出来過ぎのフィニッシュとなった。

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満を持してシーズンスタートに挑んだ銚子犬吠埼沖のアカムツ。今シーズンも昨年同様凄い事になりそうだ。今年は出船する船宿もさらに増えるそう。悪条件ではタフな釣りになる場合もあるが、決して難しい釣りではない。中深場の釣りの概念を打ち破る釣味の奥深さを持つアカムツ釣り。釣った後の食味は言うまでもない。今年も多くの釣り人でにぎわうことは間違いなさそうだ。

福田 豊起さんの記事
2018.12.16

スリルゲームで楽しむコマセマダイ

いよいよ冬も本番。マダイも冬にそなえて最も脂の乗る時期をむかえた。また数、型ともに狙えるベストシーズンも終盤を迎える。そこで今回は小湊港の鯛丸さんを訪れた。

朝、5時40分に宿に集合。受付を済ませて乗船。私は右舷ミヨシに釣り座を構え、6時過ぎには船は港を離れた。船は一路東に向かう事約20分。水深60~65メートルのポイントに到着した。

ロッド:リーディング スリルゲーム73 MH-225

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事前に船長さんに相談したところマダイに加えてヒラマサの可能性もあるそう。ただし水色が澄んでいるのでマダイ仕掛け(ハリス3、4号)の方がチャンスが広がるとの事。

ならば正調のパワータイプのマダイロッドが最適とはおもうが、今回は遊び心を優先してリーディングスリルゲームをチョイス。225は195よりもさらにどこまでも曲がり込む調子。さらにカーボンソリッドの強度を生かしてガッツリとショーとロッドの曲がりを楽しむ目論見だ。

リール:シーボーグ300j

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200番で事足りる釣りだが今回は新しい300jのアルミジョグレバーの操作性を確かめるためにチョイスした。

PE:メガセンサー12ブレイドEX+Si

ビシ:MDビシⅡL80号

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MDビシには調節キャップが付属しており、今回は穴を3つ残した。マダイオンリーであれが穴2つ残しでも良いだろう。いずれもオキアミコマセがポロポロとこぼれるイメージだ。

鯛丸さんでは一度ビシを着底させてからタナを取る方式。今回は10ないし9メートルの指示ダナが沖上がりメイン。それに対して私はハリス10メートルを選択。

一流し目はエサ取りの洗礼を受ける。すぐにビーズ類のアクセサリーを外して付けエサのオキアミのみで勝負する。

二流し目、コマセを打ち換えようとキーパーに竿を掛けたままジョグで巻き上げると。。。なにやら様子がおかしい。竿を手に取ると中々の手応え。どうやら電動巻き上げが誘いになったようだ。上がって来たのは食べ頃サイズの本命マダイ。

 

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巻き上げで反応するのであれば誘いが有効なのでは?と竿を大きく動かして誘ってみるが思ったようにアタリが出ない。ならば奥の手とキーパーにセットしたまま300jのデッドスロー巻き上げで誘いを入れる。巻き上げ表示4ないし5で誘い上げる。するとすぐにモゾモゾギューンとスリルゲームが曲がった。

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4号ハリスなので強気のドラグ設定でスリルゲームを存分に曲げてヤリトリを楽しむ。ショートロッドだとマダイの段引きがよりダイレクトに感じられて非常にスリリングなヤリトリが楽しめる。

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上がって来たのは2キロ級の綺麗な本命。このサイズでもドラグをほとんど滑らすことなく、ロッドのいなしでヤリトリすることが出来た。スリルゲームで強気のヤリトリは格別の楽しさがあるものだ。

釣り続けているとやはりコマセマダイの一番のチャンスである、コマセを振ってからハリスが馴染むまでの数十秒にアタリが最も出ることを再確認させられた。このチャンスをより多く生かすため手返しよく釣っていると、この日のマダイは素直に答えてくれた。今度はさらに一段とスリルゲームがたわわにしなる。

この日は単独釣行で写真が無く申し訳ないのだが、エンドグリップに左手を添えて右手で300jをパーミングしながらジョグを操作する。このポジションがスリルゲームを最もガッツリ曲げることが出来る。すなわちスリルゲームのポテンシャルを引き出せるフォーム。この姿勢で引きに耐える。今度はドラグが引き出された。滑り出しはあくまでスムーズながら、あくまで必要最低限の滑りを実現できるのがATDの真骨頂だ。ドラグまかせにして引きをかわすのではなく、竿で魚の頭をこちらに向けてヤリトリをする。あくまで魚をこちらがコントロールし続けることで自然と間合いが詰まって取り込みになる。これが私の考えるヤリトリの理想像だ。

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上がって来たのは本日最大の2.8キロ。

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その後もアタリは続き大きなタライが良型のマダイだらけに。

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最後はイシダイも追加。後日、刺身と鍋に。脂の乗りにビックリさせられた。

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この日は大ダイこそ出なかったものの良型のふっくらしたグッドコンディションのマダイが揃い望外の好釣果となった。

鯛丸さんではこの水深でのマダイ釣りはシーズン終了となり100メートルラインの大ダイ狙いに移行するとの事。そちらも非常に気になるところ。また、スリルゲームで挑戦しようかと計画中だ。

 

福田 豊起さんの記事
2018.12.02

大興奮!玄界灘の落とし込み

私にとってヒラマサは特別に思い入れのある魚。ゆえに玄界灘の落とし込み釣りはぜひチャレンジしたいターゲットであった。ようやく念願かない11月27日に北九州芦屋・柏崎漁港の星龍丸さんに乗船する運びとなった。

今回、お声がけ頂いた田渕テスターと大阪湾テンヤタチウオのスペシャリスト西野さん、そして今回の釣行のセッティングをしていただいた地元の郷原テスターという豪華布陣で臨んだ。この日は6時過ぎに乗船して、ベタ凪の海に船は走り出した。

今回のタックル

ロッド:ゴウイン落とし込みH-243-j

リール:シーボーグLTD500j

PE:UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si6

シンカーは100号、仕掛けは星龍丸さんオリジナルの落とし込みサビキ5本バリ。ハリスは16号と18号を購入した。

初めての釣りと言う事で郷原テスターのお話を始めとする様々なことから手がかりを得てイマジネーションを膨らましていく。

まず気になったのは仕掛けのハリの小ささ。私の慣れ親しんだ外房のカモシ釣りも同じヒラマサをメインターゲットとしている。カモシ釣りも泳がせなどに比べると格段にハリは小さめを使うのが特徴だが、それよりも二回りは小さい。ベイトの小さいウルメイワシを掛ける必要があるので当然だが、ヒラマサとのヤリトリ時にはハリの強度、口切れともリスクは高くなるだろう。また、ハリスの短いサビキ仕掛けなので枝スの結びも弱点になるはずだ。まずは、16号のサビキをチョイス。ドラグ設定は約6キロくらいであろうか。ハリや枝スの安全率を見込んでカモシヒラマサにおけるハリス12号位の設定で臨んだ。

そして、このドラグ設定を確かめた郷原テスターが何も言わず笑顔を見せた。まずは合格のようだが。。。このドラグ設定の範囲内で強気のファイトをするのが私の当初の作戦であった。

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そしてさらに今回サポートしていただいた遊漁船Trip号の小濱船長さん。取り込みやオマツリほどき、釣った魚の神経締めまで大変お世話になりました。タイラバやイカメタルが得意との事なので次回の釣行ではぜひそちらでもお世話になりたいです。

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航程たっぷり二時間との事。凪のせいもあるが外房と違いウネリが無い海に驚かされる。ゆえに船はかなりの速力で滑るようにポイントに向かう。途中、良い反応を見つけた東船長さんは80メートル前後のポイントで第一投をすることとなった。面舵側で早速アタリがあったもののバラシ。早々に見切りをつけて再び船は沖を目指す。隠岐の島を超えて水深120メートルのポイントに到着。いよいよ決戦だ。

この日のベイトはウルメイワシ。まずはこのベイトを付けることが第一関門。ベイトを上手く付けることが出来れば本命のアタリを出すことにそれ程苦労はしなかった。中層やや低目にベイトの反応がいることが多く、ベイトが付いたら底まで仕掛けを下して本命にアタリを待つ。このベイトのシグナルをとらえることが落とし込みロッドに求められる第一条件と言う事を痛感する。この日はベイトを付けるのに苦労する場面も見られたのでなおさらだ。また、この着底させるときにベイトが外れやすいのでそ~っとオモリを着底させる。この時シーボーグLTD500jのフォールブレーキダイヤルを使えば落下速度を適切にセーブできる。

さらに船長さんから、アタリを待つ時はオモリが着底して立つか寝るかのゼロテンション状態が理想と教わる。初めて聞くメソッドだが、なるほどゼロテンションであればベイトの動きが分かり易い事と同時に本命の食い込みを妨げない効果もあるだろう。さらに幹糸を支点としてエダス分周りながら暴れるベイトの動きも良くなることも考えられる。こういったノウハウは直接船長さんに聞かないとなかなかわからないものだ。

すぐにイナダ、ワラサクラスのヤズが竿を曲げる。元気が良いのはイナダサイズのヒラマサの子供、ヒラ子だ。

そして遂に、この日誰よりもベイトを素早く付けていた田渕テスターに強烈なアタリ!

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上がって来たのは本命の良型ヒラマサ!

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そして、私にも! 天秤もクッションもない落とし込みではヒラマサ独特の首振りがより強烈に竿を絞る。

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体高の高いグッドコンディションのヒラマサだ。太った個体は体側のイエローラインが薄れるのは外房のヒラマサと一緒。

このあと、間もなくヒラマサらしきを掛けたもののフックアウト。仕掛けを点検すると異常無しだったので、口切れによるバラシの様だ。一本釣って思ったのだが、落とし込みロッドのバットは泳がせロッドの様にガチガチではない。対ヒラマサ用のパワーを備えると同時に引きをいなすしなやかさを保っていると言う事。ヒット直後は根や漁礁に逃げ込もうとする魚を引き離すパワーファイト。その後はハリや魚の口をいたわる繊細なヤリトリが求められる。この相反する要素が落とし込みのヤリトリを難しいものにしていると同時に釣り人を熱くするのであろう。これはスゴイ釣りに手を出してしまったものだ。

さらにヒットは続く。鋭い首振りにヒラマサか?と思われたが途中の引きが違う。上がって来たのは綺麗な大ダイ。タモですくうと手返しが悪くなるので掛かり所を確認してヤマ入れ(ごぼう抜き)!! 豪快この上ない。

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このような太仕掛けで大ダイとファイトする事は中々出来ない。文字通りダイレクト段引きに酔いしれた。

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西野さんもオマツリしながらも上手くヤリトリして本命のヒラマサをゲット。

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そして田渕テスターにさらに強烈なアタリ! 底付近から浮かせるまでの強烈な引きに鉄人の剛腕がうなりを上げる。

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上がって来たのは本日最大の99センチのヒラマサ。

さらに私も続いて

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この後、ベイトが大きく早合わせをしてしまったためのすっぽ抜け。逆に食い込みを待ちすぎて大型の根魚らしきに根に逃げ込まれるバラシが続く。前日には12キロのアラ(クエ)も上がっておりベイトが付いている間はひと時も油断は出来ない。このあたりは経験を積まなければ適切な状況判断が出来ないところかもしれない。落とし込み釣りの奥深さと言えるだろう。

この間も船中では良型のマハタ、ヒラメ、ハガツオ、5キロ級のメダイ、そして多数のマトウダイが上がって百花繚乱。

そして最後のポイントに船は向かった。最もヒット率の高い第一投。ベイトが付かずにオモリが着底してしまっと残念がってしまったのが大きな間違い。間もなく穂先に違和感が。。。と思った瞬間竿がいきなり大きく絞り込まれる。激しい首振りが竿を大きく叩く。しかも振り幅がデカい。大物だ!

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すかさずジョグを入れてアワセを入れる。すると、魚の疾走と相まってロッドを立てることに一苦労。ここで郷原テスターからロッドのポジションを整えてからジョグを入れるよう指導が入った。なんとか仕切り直して竿を立てて魚の頭をこちらに向ける。7,8メートル上げることに成功。「これは行ける!」と思った矢先、再び激しい首振りでフックアウト。

回収して点検するとハリが伸びている。不意のアタリにアワセが上手く行かず掛かり方が悪かったのか、それともヤリトリが強引過ぎたのか。。。悔やまれるバラシであった。

その後もこのポイントではベタ底でベイトが付く。船長さんはベイトが付いたあと10メートル底を切るようアナウンスがあった。どうやら根にタイトについたベイトに本命の大型魚がフタをしている状態の様だ。ベイトが付いてから10メートル手巻きで巻きあげる。巻き上げとアタリがカウンターになってしまいエサ抜かれもあった。だが、最後上手く食わせることに成功。

今度は今日の失敗を踏まえて底付近を切ってからはドラグを気持ち緩めて丁寧なヤリトリを心がける。竿を立てた状態をデフォルトとして巻き上げ途中で魚が暴れた場合は竿でいなすと同時にジョグの巻き上げを緩める。全く持って基本どおりではあるが、頭に血が上った状態ではついつい雑にリールのパワーまかせのヤリトリになりがちなので気を付けたいところだ。

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最後は良型のブリでフィニッシュ。

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星龍丸さんと郷原テスターには本当にお世話になりました。スゴイ釣りを経験させて頂きました。

福田 豊起さんの記事
2018.10.12

大原沖ライトヒラメ サプライズゲストも!

10月9日大原港の富久丸さんでライトヒラメを楽しんできました。

私は左舷トモから2番目に釣り座を構えた。朝4時半に港を離れてゆっくりと一時間北上。太東沖17メートル前後のポイントに到着。薄明るくなってスタートフィッシングとなった。

今回のタックル

ロッド::極鋭ライトヒラメM-212AGS

リール:スパルタンMX IC 150L

PE:UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si1.5号

仕掛:快適ヒラメ仕掛けSSライト

オモリ:快適船シンカーSパール/夜光40号 60号

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この日は北風が弱いながらもまずまず吹いており、横流しで狙う大原スタイルとしては条件は良さそう。水色も薄濁りで一日アタリが期待できそうだ。前日までこの浅場のポイントは非常にアタリが多かったそうなので期待が膨らむ。

この日はライトタックルと言う事で風を受ける側の流し(ラインが払い出す)ではオモリ40号、風を背にする流し(ラインが船下に入り込んでいく)流しでは60号と使い分けた。

明るくなってからアタリが出るかと思いきや、沈黙が続いてヤキモキさせられる。ようやく、船中ではヒラメのアタリがあるものの、上がって来るのは小型のソゲサイズで苦笑い。条件は悪くなさそうなので首をかしげるばかりの時間が流れた。

やがてサイズは相変わらずなものの周りの釣り人が次々とヒラメ上げ始めた。次は私の番と念じているといきなり何の前触れもなくスパルタンMXのドラグクリックが鳴り出した。この時は払い出す流しでラインは勢いよく船から離れる方向に伸びていく。

「デカい!」ドラグテンションをモノともせず悠々とラインを引き出していく。走りのスピードが落ちた瞬間ロッドを立てて魚にプレッシャーを掛ける。するとクンクンと首を振る様子がロッドに伝わる。ここで私は青物との予想を立てた。相手のサイズからしてヒラマサの可能性が一番高い。ヤリトリを続けているとラインがミヨシ側に走り出したので、ヤリトリしたまま健太船長や他の釣り人の方に協力して頂きトモ2番からミヨシの先端に移動。大捕り物が始まった。

竿を立ててプレッシャーを掛けつつ少しでも巻けるようであれば強気に巻くことを心がける。しかし、巻くよりもドラグがすべる方が優勢で遂には100メートル以上もラインが出てしまった。水深は17メートル前後。相手がヒラマサであれば根に逃げ込む確率は高い。また、高い根をまたいだだけで途中のラインが根ズレをする可能性すらある。ここは運を天に任せてハリス6号のドラグテンションで出来る最大のパフォーマンスをするしかない。

そこで極鋭ライトヒラメのバットパワーと感度が役に立ってくれる。本来はヒラメを暴れさせずに水面までリフトするためのバットパワーなのだが、相手が違ってもタメの効くバットパワーを感じさせてくれた。もちろん、このクラスの魚の引きをフルドラグで受け止めるものではないが、6号ハリスに対応したドラグテンションであればかなり強気のヤリトリを保証してくれる。そしてヤリトリの際の感度も強力な武器だ。魚の動きがイメージしやすいばかりでなく、ハリスの限界ギリギリのヤリトリが出来るからだ。魚がこちらを向いていることを感じられればスプールに親指をあてて強気のリフトをすることも出来る。

また、スパルタンMXの巻き上げ力も驚きに値する。150番サイズのダブルハンドル仕様であることをまったく意識させることは無く「少しでも巻ける時に巻く」というライトタックルでの大物とのヤリトリの鉄則に意識を集中することが出来た。ポンピングで巻きあげる際も巻き上げ力が強いので竿を必要以上に下げて巻く必要が無いので常にテンションを緩めることなく、魚の頭をこちらに向け続ける理想のヤリトリに一歩近づくことが出来ると言うものだ。そしてATDも良い仕事をしてくれた。ドラグの滑り出しがスムーズなのはもちろん、滑り出してからもテンションが落ちず常に魚にプレッシャーを掛けられることは大きい。「大物の体力を削ぎ落してく」そんなイメージだ。

だが、相手は想定外の大きさに変わりはない。長丁場を寄せているにもかかわらず、魚の走る向きに合わせて私の体のポジションを変える際、少しでも隙を見せるとあっけなく頭を向こうにむけて再び走り出す。船の近くまで寄せた際も船を見て嫌がるそぶりを見せて再び抵抗を繰り返す。だが、やがて魚体を傾けて上がって来たのは私の予想通りのヒラマサだ。しかもデカい。健太船長の差し出すタモに誘導してランディング成功!

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ややスリムな体形ながら堂々の魚体にしばし見とれてしまった。8.9キロのヒラマサ。

しばらく、興奮状態となってしまったが、気を取り直しして本日の本命であるヒラメに意識を再び集中する。だが、なかなか本命のアタリが出せない。いつの間にか残り時間も2時間余りとなってしまい、焦りが見え始めた。そこで、試しにタナ取を50センチだけ高めにキープして様子を見てみる。するとこれが図に当たった。すぐに大ソゲサイズを2枚ゲット。

この日は、やや活性が低いためかモタレが竿先に先に出てからしばらくしてガツガツのアタリが出る場合ばかりであった。メタルトップの極鋭ライトヒラメの目感度はモタレのアタリを余すことなく表現してくれる。またフルAGSとなったことで、モタレのアタリを手感度で感じることが出来るようになった。このモタレのアタリだが、オモリを引きずるような場面も多い横流しスタイルでは非常に重要度の高いシグナルとなる。どうしてもコツコツの通常のアタリはオモリが海底を引きずるノイズと見分けがつきにくいものだ(それでも意識して見ていればアタリとノイズの区別はつくものだが)。だが、このモタレのアタリはオモリを引きずっていようと魚でなければ出せないものだ。また、このモタレの荷重の変化がアワセ時を我々釣り人に教えてくれる。

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そして、今日一サイズを追加!

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まだまだ、アタリは続き

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終盤の固め打ちで計6枚として竿頭でフィニッシュ。

前日までの爆釣とは行かなかったものの、中身の濃い釣行となり大満足。

大原海域では今シーズン開幕から絶好調が続いている。ここから、まさに大原のヒラメはロングシーズン。これだけ、開幕からヒラメが多いとなればイワシの回遊などのプラス要素があれば。。。と想像も膨らむというもの。

大原ではノーマル、ライトともに同船して楽しめる船宿がほとんどとなっている。ぜひ皆様もチャレンジして頂きたい。

福田 豊起さんの記事
2018.09.05

銚子の夏ヒラメを極鋭ヒラメ EX AGSで満喫

台風が近づいている9月2日、銚子外川港の大盛丸さんにお邪魔して夏ヒラメを楽しんできました。

朝5時前に港に着くと心配されたウネリはそれ程でもない様子。やや風があるもののコンディションとしては悪くなさそうだ。俄然気合が入る。私は左舷ミヨシに釣り座を構えた。5名の釣り人を乗せて5時に港を離れた。

船は20分程度の航程で利根川の河口沖の25メートルに到着。釣り開始となった。

今回のタックル

ロッド:極鋭ヒラメEX AGS MH-245

リール:スパルタンMX IC 150HL

PE:UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si 1号

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今回のタックルの主役はなんと言ってもロッド。この夏、DAIWAの船ヒラメロッドのフラッグシップたる極鋭ヒラメにスペシャルモデルのEXが加わった。すでにテンヤやカワハギロッドでその実力をまざまざと見せつけているEXシリーズ。SVFナノプラスと呼ばれる贅肉を限界を超えて削りとったカーボンブランクスとN、Cガイドを使用した次世代AGSを使っていることが最大の特徴。テンヤロッドで体感したその軽さと感度はまさに脅威。ヒラメロッドでも期待を持つなと言うのが無理な話だ。

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手にした時の軽さはとてもノーマルヒラメロッドとは思いない。ライトヒラメロッドの感覚。

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専用設計のエアセンサーシートも私のお気に入り。非常にシンプルで細身ながら非常に握りやすい。ドライビングポジションがカチッと決まるスポーツカーのシートの様に、やる気がみなぎる。

軽いので竿尻を脇に挟むことなく肘に当てるスタイルに何の違和感もない。この肘に当てるスタイルは操作の幅を大きく取りたい釣りの時に私が意識して取っているスタイルだ。小型軽量のスパルタンMX ICの組み合わせが軽さを際立たせる。

そして、釣りを始めてすぐ気づくのがオモリが底を叩く感覚が今までのロッドと違うことだ。低質の固さが明確に手に伝わってくるのだ。また、よくイワシが暴れるのが分かるというが、イワシの暴れた瞬間はサビキ仕掛けにイワシが掛った時に近い位明確に暴れる様子がわかる。かといって感度一辺倒の固いロッドではないことはオモリ60号を背負った上の写真で分かって頂けると思う。

その証拠に置き竿にしてもハッキリと目アタリでファーストインパクトが分かる。このあたりはAGSの良さを感じずにはいられない。調子的には王道のヒラメ調子である極鋭ヒラメを踏襲していると言えるだろう。穂先から穂持ち、そして胴と負荷がかかるにつれて綺麗にカーブを描く。

EXに夢中になっているとすぐにアタリが!だが、一発目は掛け損じ。2回目のアタリでようやくフッキングに成功。だが、手応えはイマイチ。

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案の定、チビッ子サイズに苦笑い。どうやらこのポイントはこのサイズが多いようだ。この後もアタリは続くものの掛け損じとイナダの連発に閉口。イナダは丸々としたお兄さんサイズも混じって船中ではオマツリが多発。一方、私はイナダと判断した場合はEXのパワーにモノを言わせて強引に頭をこちらに向かせてのヤリトリが出来た。また、この時スパルタンMX ICの巻き上げの力強さを再確認。これならば、さらに重いオモリでの横流しもこなせるに違いない。

船長さんは利根川の河口の極浅場に船を進めた。こちらは川からの濁りがややきつい。前日はこちらで2キロクラスが連発したとの事。試しに今度は置き竿でアタリを待ってみる。しばらく流しているとウネリで曲がった竿の戻りが遅れた。すぐに竿をてにするとしばらくしてからモタレが穂先と手に現れた。そして間もなくガツガツの本アタリ。大きくアワセを入れると今度はフッキングに成功。上がって来たのは納得の食べごろサイズ。

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だが、濁りが強いためか後が続かない。船は沖を目指した。

今度は一気に深くなって水深は50メートル弱。ディープのピンポイントで大型を狙うようだ。俄然気合が入る。船長さんはピンポイントをこまめに流し直してヒラメの付いている場所を探してくれた。するとまもなく反対舷の胴の間の釣り人に良いアタリが。チャンスと見た私はタナを取りなおすべく、オモリをそこにつけて再びタナを取ろうとした瞬間。手にモタレを感じた。そう、このモタレを手に感じる現象はフルAGSの竿になってから頻繁に体験するようになった。その手に感じるモタレがEXではことさら際立って感じることが出来る。そのまま竿にまかせて待っているとグーングーンとイカのシグナルのようなアタリの後にガツガツの本アタリが。この間、手と穂先に現れるモタレは増す一方だ。ここで大きくアワセるとガッチリとした手応え!

ここで、魚は激しく暴れだした。底から離れるのを嫌がっているのであろう。スパルタンのドラグクリック音が鳴ってファイトを盛り上げてくれる。底からリフトすると重さだけをのこして暴れなくなった。ヒラメだ!だが、ここからはEXとの独壇場。バットパワーでしっかりヒラメを押さえつけてくれるので全く暴れ出す気配を見せない。50メートルの長丁場を全く暴れさせずにリフトしてしまった。上がって来たのはジャスト3キロの良型肉厚ヒラメ。

魚の突込みを受け止めることだけがロッドのパワーではない。ヒラメの場合、底から離してからは暴れさせないヤリトリが理想。それにはロッドのパワーが不可欠。ロッドのパワーによってヒラメを押さえつける。いわば「先の先」のヤリトリだ。このパワーならば冬の横流しスタイルであっても余裕があるだろう。たとえ強風下の糸が船下に入り込む流しであっても冴えをみせてくれそうだ。

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今年は夏でもイワシやサバっ子などのベイトが多く肉厚なのが嬉しい。

この後もアタリは続き、1.5キロ前後の食べごろサイズを連発。チビッ子サイズをリリースして良型のみをキープして大満足の沖上がりとなった。

それにしても今年のDAIWAは罪深い。極鋭ライトヒラメと極鋭ヒラメEXを同じシーズンにリリースするとは。普段はすっかりライト派の私だがこのEXにはすっかり参ってしまった。使うたびに新しい表情や発見に気付かせてくれる。

ヒラメ竿に関してはある程度感度を鈍らせて本アタリのみを表現する竿を良しとする向きもあるだろう。初心者にはそちらの方が向いていることも一理あることは確か。

その対極にあるのがこの極鋭ヒラメEX AGS。ややもすると感度が良すぎて情報過多の可能性を心配する人もいるだろう。だが、AGSの穂先目感度と特筆すべき手感度を総合することによってその膨大な情報は処理されてヒラメのアタリを浮き彫りにしてくれる。まさにヒラメエキスパートにむけてDAIWAが投げかけた新世代のヒラメロッド。ヒラメ釣りにおいて海底で起こっているドラマを余すところなく楽しみ尽くす。いつものヒラメ釣りが新鮮で濃密な釣りへと変わる。このロッドを使いたいがためにまたすぐにヒラメ釣りに行きたくなってしまうほどだ。

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