アングラー:堀江 晴夫


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2013.8.6

小網代 丸十丸 カワハギ釣り(8月4日)

8月1日の剣崎沖解禁で いよいよ本格シーズンに突入したカワハギ釣り。

私のHG(ホームグラウンド)小網代 丸十丸でもスタートすると聞き、剣崎沖の様子も気になりましたが、まずはHG!

初日3日の釣果を期待していましたが「爆」とはならず…嫌な予感がよぎりました。

というのも2013年の小網代での私の釣果

7枚

12枚

18枚〇

11枚

13枚

12枚

12枚

13枚〇

11枚

マル印の付いた日以外は、何をどう対処すれば良いのかも分からない釣行が続いていました。

昨年あたりから、やっと少しは上達 出来きているのかな、と思っていたのですが…

 

当日はカワハギ釣りスタート最初の日曜日にしては、かなり寂しく3名での出船。

PAP_k0274.JPG

 

私は右舷に1人釣り座を構えました。

PAP_k0275.JPG

 

スタートロッドは、私のカワハギ釣りには無くてはならない1本!極鋭カワハギ1234Air&エアドRT

PE0.8号(UVFハイパーメガセンサー)

仕掛けはフロロ3号 快適フックビーズを下から8cm-15cm-15cm(全長60cm)にセット。

ハリは上と下にワイドフック4.5号サクサス(市販糸付き3.5号6cm)

中央にパワースピード7.5号サクサス(市販糸付き3号6cm)

そして私のフェイバリットアイテムのピラピラ集奇をセット。

今回は快適ピラピラ集奇のラインナップに新たに加わる少しウエイトのあるタイプをセット(右)

PAP_k0281.JPG

 

今までのタイプはM,Lサイズ共に シンカーにして約1号のウエイトがありましたが、今回は1枚が1.5号、2号の数タイプがラインナップに加わるようです!今回使ったのはMサイズで約1.5号のウエイトがあるもの。

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スタートは小網代沖水深18m

潮色も良く澄んでいてカワハギ釣りには良い潮!?

いつもの様に底から50cmでフワフワ→着底→底トントン

こんな釣り方でベラ キタマクラ ベラ…

今度は底から1mでフワフワ→デッドスローで仕掛けを下げて行き、アタリが出た所で止め掛ける

こんな釣り方でベラ キタマクラ サバフグ…

ならばウエイトのある集奇を使った底を意識した釣り。

速い誘いから序々に速度を下げて行きアタリが出た速度で誘い続けると

トラギス ベラ…

これだけ外道が元気だと底の釣りを成立させるのはかなり難しい。

しかし、カワハギは必ず外道の中に混在すると考え、底から1mの層を早めの誘いに上下の動きを加え誘い続けます。

上下動を加える事でカワハギへのアピール度を増すと共に、上下の動きが苦手なベラやキタマクラに餌を追わせない事をイメージしています。

これが見事にハマリ!

極鋭1234+ワイドフック4.5号SS 宙層3連チャン!!!

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良い掛かりしてます(^^)v

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3枚とも18cm位の小ブリでしたが、どれも良い掛かり、理想的な掛かりをしていました(^^)v

船室から顔を出した船長に「この調子だとかなりの釣果出ますよ」なんて生意気な事を言っちゃったから、その後しばらく…(T_T)

釣れ方はポツポツになってしまいましたが、すべて宙層。

その中に何度か合わせ損ないをしてしまうことがありました。

宙層でモゾモゾ喰っているようで、1234の穂先にアタリは出るのですが、合わせの間合い、タイミングが分かりづらい、これはカワハギロッドとしては超ソフトトップの1234の弱点なのか。

ここで今回 船上に持ち込んでいた極鋭カワハギAGS M-170A極鋭カワハギRTボトム どちらかにロッドチェンジをと考えました。

自分の感覚ではRTボトムが良い結果が得られるかな と思ったのですが、あえてAGSを選択。

 

このAGSというロッド、初めて使った時に集奇を使った釣りで好釣果を上げる事が出来、好感触は持っていたロッドではありました。

しかし、どちらかと言うと穂先が柔らかい、穂先の動きが大きいロッドを好む私としては、どうしても1234の使用頻度が増えてしまいました。

AGS M-170Aの最後の「A」はALL ROUNDERの「A」

スーパーメタルトップ、SVF、Xトルク、AGSガイド、現在ある ダイワカワハギロッド最高峰の素材、技術が注ぎ込まれ、オールラウンドに対応出来るように仕上げられた1本。

そんなロッドへのチェンジが成功!いえっ、大成功!!

今まで苦手だった宙層で居食いをする小型のカワハギの攻略に「これだっ」というものが見つける事が出来ていませんでした。

しかし今回、決して高活性が続かない宙層での拾い釣りを、かなり高確率で掛ける事が出来ました。

途中、集奇を1枚にしたり、宙層メインに考えるなら集奇を外しシンカーを打ったりと、細かな変更は多々ありましたが、何故か1枚集奇で釣っている時がアタリの出方、合わせのタイミングが合いました。何故かは分かりません。

「宙層釣り」といっても全てのカワハギを高い層で掛けたのではなく、1mで触りを感じても次のアタリが大きく出ない時はデットスローで仕掛けを下げては止め、下げては止め、時にユラユラ、軽い叩きなども加え、捕食姿勢を作ると共にカワハギの活性を少しでも上げる様な誘いを入れながら、また宙層で掛けられなかったカワハギは底まで連れて行きオモリを底に置き一瞬テンションを抜き、仕掛けの動きを船の動きと同調させない「追いつける時間」「喰える間」を作るなど工夫しながら釣果を重ねて行きました。

 

また船下で反応が無い時は広範囲を探る。

今回 右舷は私一人でしたのでミヨシ側~艫側、180度を広範囲に探る事ができました。

広範囲に探る際、私の気を付けている事は、砂地が勝っている竹岡沖の様なポイントではズル引きしても問題ありませんが、根の強いポイントでズル引きをしてしまうと、仕掛けがいくつあっても足りません。

根を上手くスルーして根際に仕掛け落とす様にフリーフォールさせ 誘い動作に移ります。

そんな状況がポツポツではありますが続き、昼過ぎごろまでに23枚。

潮も止まって反応も薄くなったところで、比較的潮通しの良い三崎方面(三崎の堤防沖水深25m)に移動。

この船長判断が大正解!

小網代沖では揃えたように18cm前後の小型が多かったのですが、最初に釣れたのは今日一の22cm。

この22cmを釣った後、潮は速くなりアタリがあっても掛けられない状況になってゆきます。

ここで変更したのはワイドフック4.5号をスピード7.5号 8号サクサス(市販2号7cm)に変更

ワイドフックは懐の広い独特な形状、しかも市販の糸付きはハリス3.5号と張りが強く、速潮でエサがなびいてしまうとハリ先がカワハギの口に入ってゆきません。

また集奇では仕掛けをコントロールするのが難しいので60cm仕掛けの上から15cm位に2号シンカーを2個(計4号)を打ち、ハリは上下にパワースピード7.5号、中央にパワースピード8号をセットし再投入。

AGSの穂先に出るアタリをじっくり見極めて合わせを入れ一番下の7.5号に中型ゲット!

再投入し再び掛けますが痛恨のバラシ

上下の7.5号は喰い散らかされ、カワハギが掛かったと思われる中央の8号のハリ先は鈍っていました。

その後 アタリは出るが掛けられない、特に下のスピード7.5号はツルテンにされてしまいます。

ここで上下のハリを今まであまり使った事の無いパワースピード8.5号(市販糸付き)に、そしてさらに潮流が速くなった事を加味して、アタリが出ても合わせを入れず(どんなに合わせてもオモリが立つ程度)カワハギが「ゴンゴン」と引き込むまで待つ。

そんな釣り方で24cm程の良型を連チャン!!

この様な状況ならロッドは柔軟な1234の方が楽なはず、とロッドチェンジ。

すると本日最大の29cm~!(^^)v

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ここで釣れるカワハギのほとんどが中型、しかもその引きがカワハギ特有の小気味良い首振りをせず、ホウボウのようなゴンッゴンッゴンッというかなりスリリングな引き!

上の29cmは速潮にも押されかなりの重量感でした!

尺ハギの可能性も感じ、大艫にあった玉網をカニ歩きでリーリングをしながら取りにゆき、無事ゲット!

尺にはとどきませんでしたが、今日一の1枚を獲る事ができました(^O^)/

 

また 一瞬潮がゆるんだ時には50cm程から誘い落とし→底トントン→ゼロテン→聞き合わせ!

ダブル~!!\(^o^)/

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この堤防廻り、潮の流れが複雑なのか、2時間程で前に流れる潮、後ろに流れる潮と4回の潮流変化があり、船長も操船が難しいとこぼしていました。

カワハギには難しい速潮でしたが潮変わり時には浮いた反応も数枚とれ、何ともムズカ面白い時間帯でした(^^)v

狭いポイントでしたので序々にアタリは少なくなり、残り35分再びポイントを小網代沖に戻します。

移動中、ロッドを昼まで良かったAGSに戻し、

シンカーを1枚
集奇(1.5号)に戻し、

上下ワイドフック4.5号 中央ワイドフック3.5号をセット

底、宙1m、広範囲と探りますアタリ無し

ものは試しと宙2mを探ると「チッチッ」とAGSで無くては見つけられないサワリを感じ、デットスローで仕掛けを上げて行きゲット!

残り数分、再び2m上でサワリを感じ、今度はゆっくり仕掛けを上下させ今度は誘い掛けでゲット!

沖揚がりとなりました。

結果、大満足の39枚を釣る事が出来ました\(^o^)/

今回はなかなか味わえない様な、目まぐるしく状況が変化するカワハギ釣りでした。

そんな変化に多くても2手目、3手目で対応する事ができました。

釣り人3人、右舷は私1人という条件が、大ミスをしない限り反応は消えず、様々な対応の仕方で次の投入、又は3個のエサで答えを出す事が出来、釣果を伸ばす事が出来ました。

39枚という釣果以上に、今まで苦手にしていた状況での攻略、極鋭カワハギAGS M170-Aのオールラウンダ-と名付けられた意味、このロッドを活かす状況を見つけ出す事ができた事など、実に内容の濃い、これからの私のカワハギ釣りの軸になるような事を多く見つけ出す事が出来た釣行でした。

午前中 数分ですがスピード7.5号でオートマチックに掛かる宙層釣りの様子が出たので、左舷の方が苦戦されていると聞き、余計な御世話とも思いましたが少しアドバイスに出向きました。

沖揚がり時に「おかげさまで楽しめました」とお言葉を頂き一安心。

画像撮影に協力して頂き、ありがとうございました!また船上でお会い出来ましたら宜しくお願い致しますm(__)m

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この、「人にアドバイスするという事」、実はとても難しいんです。

今回アドバイスに伺った時も、しばらく宙層での反応が消えないと判断し出向いたのですが、アドバイスをして戻って来た時は再び難しい状況に戻っていました(>_<)

余計な事を言ってしまったとも言えるのですが、御勘弁下さいm(__)m

 

家に帰りfacebookに目を通していると、巳之助丸に行っていた林さんから電話をいただきました。

ロッドの事、ハリの事、仕掛けの事、お互いに速潮で苦労し普通はあまり打たない重いシンカーで対応した事などなど、30数分の反省会、情報交換で盛り上がってしまいました(^_^;)

沖揚がり後のこんなひと時が実に為になるんです!

りょうさん またヨロシクです(^^)v
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