アングラー:高槻 慧


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2020.2.22

東京湾エビメバル解禁!今年も尺オーバー祭り!

2/16(日)は浦安の吉野屋さんから2月に解禁した東京湾のエビメバルへ!

東京湾のエビメバルと言えば春の風物詩、活モエビを使ってメバルやカサゴを狙います。

解禁後は毎年、吉野屋さん常連の大西さんと一緒にこの釣りを楽しむのですが、ちょうど去年のこの日も行っていて尺オーバーが爆釣したのは記憶に新しいところ。

さて、今年はどうなるでしょうか!?

 

舵を握るのはイイダコやメバルでもいつもお世話になっている青山船長!

出船は7:00時、出船前に初めての方には船長からレクチャーがありますので、しっかり聞いて臨んでくださいね。

特に注意して欲しいことはこちらとのこと。

・アタリがあってもアワセはNG!向こう合わせの釣りだということ。

・バラすと反応が散って極端に釣れなくなってしまう!バラシに繋がること(アワセを入れる、取り込みで魚を落とすなど)はしないように。

・メバル釣りはチームワーク!警戒されないようにバラさずアワせず丁寧に釣って活性を上げること。

 

吉野屋さんのエビメバルは、平場を狙うのではなくストラクチャーに着いたメバルを狙う「ストラクチャーメバル」スタイルなのが特徴的!

ストラクチャーの構造など海中を3Dでイメージして仕掛けとエサのモエビをメバルの鼻先に近づけていく、かなり攻めのスタイルのエサ釣りなんです。

ポイントは「釣れる場所を作っていく」こと!!

日中障害物に潜んでいるメバルをなるべく手前に手前に釣って活性上げて寄せて集めて、スト打ちしなくても良いくらいまで船下にポイントを作っていく船全体のチームプレイなんです。

そうすると一箇所のストラクチャーにいたメバルが吐いたものがコマセになって群れがワラワラっと手前の船下にまで来て全員バリバリ釣れ出す、しかも根着きの尺近い良型がビックリするほど乱舞し始めるんです!

このスタイルがめちゃくちゃ面白く、毎年通っちゃうんだよなぁ。。。

 

ストラクチャー打ちをしたらゼロテンで待つのもこのストラクチャーメバルのポイント。

ゼロテンで数秒待ち〜アタリがなければゆっくり竿も持ち上げて少し移動(この時に食ってくるときもあります)〜またゼロテンの繰り返し。

移動させる際はオモリで底質を確かめながら、硬めの底や、ちょっと一段下がるようなところを見つければチャンス!

アタリがあっても即合わせは絶対にNG!

前アタリ〜中アタリ〜本アタリをしっかり感じながら、本アタリになってから少し竿を立ててゆっくり巻き始めれば大丈夫です。

・前アタリ(モゾモゾ、チリチリ):モエビがメバルから逃げている時

・中アタリ(コツン、コツコツ):メバルがモエビ食べている時(ハリまで口の中に入っているとは限らない)※ここでアワセを入れるのは絶対NG!ほぼほぼバレるので、反応を散らす原因となってしまいます

・本アタリ(ギューンと竿が入る):反転してハリがメバルの口に掛かっている時

するとこんな良型メバルが♪しかもちゃんと上顎ど真ん中のいいところに掛かっているんです!

 

メバルが掛かると上下左右に暴れまくって竿がガンガン引き込まれます!

細いハリスと柔らかい専用竿を使っているので、良型のメバルが掛かるとめちゃくちゃスリリング!

船内への取り込みは出来る限り仕掛けのハリスを持たず、竿を目一杯上まで上げてオモリごと船に入れるように抜き上げます。

そうしないと竿のクッションが効かずに細ハリスゆえ切れてしまいます。

また、型が大きいと思ったら必ずタモ入れをして取り込むようにしてくださいね。

※水面バラシをしてしまうと逃げ帰ったメバルが全体の活性を下げてしまうとのこと、これほんとテキメンなので要注意です。

 

今回使ったタックルはこちら↓

ロッド:リーディングメバルSS-265  リール:ADMIRA 100XHL ライン:メガセンサー12ブレイド0.8号

竿選びのポイントは「抜き上げ」、竿が曲がった状態で仕掛け長と同じになるような長さであること。

あとは底質が感じやすいように軽く感度が良ければいいのですが、専用竿でなくてもゲーム竿で十分楽しめますよ。

今回使った竿は瀬戸内メバルを始めエビメバルやイワシメバルに使える「リーディングメバル」シリーズのSS-265。

ゼロテンで待ちやすくアタリはこの上なく良く出るのですが、ちょっと抜き上げには柔らかすぎたのでS-265あたりがいいかも。

 

エビメバルの仕掛けは胴突き3本バリ、市販のものでも自作のもので大丈夫です。

仕様としては、

・ミキ1.5号で下から40,60,60,40cmの2m仕掛け、エダo.8号の35cm(他にもこれより太いものも準備はしますが、やはりエダ0.8号が圧倒的に食いが良いように感じます)

・ハリはメバルバリ9号、なるべくモエビが動けるように細軸の軽いもの

・連結はビーズで快適D-ビーズ マーキングのSサイズ

・オモリは指示オモリ20号、その他に15号、18号、25号、30号も一応準備する

・根掛かりなどで変えバリをよく使うので変えバリはたっぷりと、仕掛巻 TS-80はハリス付き1本針の収納に良いですよ!

 

エサのモエビはこのような形でバケツに入っています。

移動中はひっくり返ったり潮が入らないように蓋をしてくださいね〜

 

ハリの付け方はこんな感じ。

尾羽根を軽く残しつつ、尾羽根の中心から一節目の間くらいに浅く抜くような形。

うまく刺せると水中でもモエビがピチピチと元気に動いてくれます。

 

大西さんはこの日最大の32cmをゲット!

このサイズになってくると色や顔つきや体高が別物ですね。

大西さんは名竿「極鋭シルキー235」をメバル用に愛用しているんですよ。

 

大きな瞳、目が良いはずですよね。

その分神経質な魚でしょうから、釣り方は丁寧に、バラシもなるべくないように釣り続けないといけません。

 

ストラクチャー周りを釣り続けていると、どんどん手前の船下の平場に出てくるようになります。

そうすると根に潜られたり巻かれる心配も少なくなってくるので、一尾目が掛かってから少し待ってみると…多点も!

下は28cm、上は20cmちょっと、このサイズの多点となると竿の曲がりも激しくすっげースリリング!

 

私にも31cmの尺超えがきてくれました!

今年も尺オーバーがこんなに釣れてしまうなんて…船長にばっちり当てていただいたおかげですね。

この魚はストラクチャーのキワではなく、ストラクチャーで釣り続けていて手前の平場(ちょっとづつ段差になっている)に出てきた個体。

障害物に潜んでいる群れが活性が上がり、手前に出てきた船下でも十分このサイズが釣れるようになるんです!

 

最後に入ったポイントでもバリバリで納竿まで順調に釣れ続けます。

気がつくとあっという間にクーラー満タン!

尺超え数尾含むメバル28尾、カサゴ7尾と大満足です!

 

最大の31cmが2尾、ほかにも30.5や30、泣き尺も多数!

今年も尺オーバー祭りを存分に楽しませていただきました。

 

吉野屋さん、青山船長、大西さん、同船の皆様、楽しい一日をありがとうございました!

春の代表的な釣り物「春告魚」、これからのハイシーズンも楽しみですね!