アングラー:高槻 慧


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2017.1.18

沼津大瀬崎の夜ヤリマル!夜のゼロテンはどうだろう?

16日(月)は西伊豆戸田港の福将丸さん深夜便のヤリイカ・マルイカ釣り!

 

相模湾でも小田原や、最近では長井沖〜亀城根でマルイカが始まりましたね!

各地で模様が聞こえる中、この時期になると毎年ハマってしまう大瀬崎の夜ヤリマル釣りに今年も行ってきました。

魅力はなんといっても「水深30m、マルイカ用ライトタックルで楽しめる」こと!

 

深夜便は夜10時集合〜明け方まで、深夜はかなり冷え込みますので防寒対策は大切です。

インナー×2・ミドラー×2・アウターとカイロ数カ所でばっちり防寒です!

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ポイントは大瀬崎という駿河湾に突き出した半島の先端から内側にかけて、根も多い水深30m前後のポイントです。

作業灯が付き、アンカーを入れて位置が定まり、釣り開始です。

着底後…いきなり穂先を揺らす「!」なアタリが!

久々の「ドスン」という心地よい重み、たまりません!

1投目から船中竿が曲がり、船長も「反応真っ赤だよ!」とアナウンス、燃えます!

 

これはイケる♪と2投目はアタってから一瞬呼吸を置いてスイープに合わせて、数mゆっくり巻いてみると…3点掛け成功!

永田さんはなんと流石の5点掛け!おや、ガス糸巻きにも乗ってますね!

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しかしこの反応も開始10分程度で落ち着いて、ここからは拾っていく釣りへ。

今回は水深30mということもあって夜でも「ゼロテン釣法」を試したく、満を持して発売された極鋭マルイカレッドチューンAGS MC】を使ってみました。

ロッド:極鋭マルイカレッドチューンAGS MC  リール:エアドレッドチューン100SH-L  ライン:メガセンサー12ブレイド0.8号

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マルイカフリークの皆さんをアツくさせているゼロテン釣法向けにチューニングされたこの竿。

下の写真はオモリを切った状態です。極繊細なアタリも捉える穂先と、掛けるための胴を兼ね備えてるのが写真を見て分かると思います!

ゼロテンだけでなく、オモリをきって誘い上げていく中でも第5〜9ガイド(赤いスレッドの曲がっている部分)辺りでしっかりとアタリを捉えることができましたよ。

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こちらの写真はオモリを着底させて、少しだけ抜いたところ。

完全には真下を向かない穂先がキモで、視覚的に震えが大きく表現されるので、誰でもアタリを分かりやすく見ることが出来そうです!

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ここ大瀬崎の夜イカにゼロテンの釣りはどうか?

問題は2つ、「根掛かり」と「浮いた反応」

「根掛かり」に関しては、大瀬崎の中でも根っこ周りのポイントと砂地のポイントがあって、今回アンカーを入れた場所は前者だったので、捨て糸高足2m細ハリスなど工夫して臨みましたが根掛かりとの戦いでした。

「浮いた反応」に関しては、夜イカと言えば集魚灯や作業灯に寄ってきたベイトを狙って浮いた反応になりやすいので、例えばここ大瀬崎でも水深30mで10〜15mがアタリ棚ということが良くあります。この日はそこまで浮かず底付近の反応だったのでゼロテンの釣りが出来ましたが、時々回ってくる食い気のある群れは7本仕掛けで上側のスッテばかりに乗ることが多く、そういう時は上に上に探す宙の釣り方にシフトする方がアタリ数は多かったのです。

夜に限らず上記のようなゼロテンが不利なポイントや状況はありますので、シフトできるように「宙の釣り」と「ゼロテンの釣り」の2種類持っていくのが面白いと思います!

 

また、今年もゼロテン釣法は盛り上がることが予想されますが、この釣り方を楽しむためにも一人一人の意識が重要と思っています。

「オモリを置きっぱなし」にする釣り方では決してなく、そもそも置きっぱなしではイカは見切って触らなくなることがあります。

むしろ積極的に叩いて揺らして誘いをかけ、巻き落としを繰り返し、アタリを見る時だけゼロテンにスイッチするようなイメージです。

・置きっぱなしにせず、自分の中で3秒に1回底を取り直す3秒ルールを設ける

・巻き落としの時は、ラインの流れている方向を意識して他の方と同じ方向になるまで宙で一旦待つ

などなど、トラブル回避の方法を取り入れて楽しみましょう(^_^)

 

同船の広一さんにパラソル級!こんな良型がライトタックルで楽しめるんだから、たまらないですよね。

先程の永田さんの写真もそうですがプラヅノに注目してもらうと…ガス糸が巻いてありますね。

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毎年実績のあるガス糸巻きのプラヅノやスッテ。

ケイムラやピンクやグリーンなどクリアなものももちろん良いですが、ガス巻きを混ぜておくとシルエットがはっきりするようでコマセ効果があったり、ハマるとこればかり乗る時がありますのでオススメですよ!

全部クリア、全部ガス糸巻きではなく、交互だったり2本クリアで1本ガス糸巻きのように入れることで、どちらかにしか反応しないイカに両方を見せるイメージで使っています。

この日のため、ミッドスッテ45Sミラーや、ミッドスティック11にガス糸を巻いたものを数個準備して混ぜてみました。

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すると…マルイカをはじめヤリイカもこれにかなり乗ってくれましたよ!

自分でチューニングしたスッテやプラヅノに乗ってくれると嬉しさをひとしおです。

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私のアタリスッテはミッドスッテ35Sミラーのケイムラや、ミッドスッテ45Sミラーの赤帽ピンクに白いガス糸を巻いたもの。

潮先から回ってくるような良い反応の時はプラヅノが乗って、反応はあるけど触りにくいような状況の時はスッテが良かったような気がしました。

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マル3ヤリ27の30杯と、マルは少ないながらも良型のヤリの引きをたっぷりの堪能できてめちゃくちゃ面白かった!

福将丸さん、同船の皆様、楽しい夜をありがとうございました!

相模湾もスタートしたことですし、去年の分まで今年は楽しめるように豊漁を祈って!

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