大ダイに出逢えました!
西伊豆(静岡県)にある友人の別荘に泊めてもらうので、釣りたての新鮮な魚を手土産に持ち込みたいと朝から気合が入っていました。
これまでの経験として、一つの魚種を大量に持ち込むより魚種を増やした方が喜ばれることはわかっていたので、今回はヤリイカ、マダイ、アオリイカを狙うためのタックル&仕掛け類を積み込んでの出航です。
しかしながら、夕方まで粘ったものの、狙った魚種は何一つ釣れず、手ブラのまま別荘を訪問するハメになりました。釣りバカを自認する私としてはその不本意な結果が悔して、悔しくて・・・その夜は枕を濡らしました。
翌朝、前日の敗因をいろいろ考え、一つの結論に達しました。
「いろいろな魚種を確保しようとポイント移動を繰り返したことで、それぞれのターゲットに対して時合を逃してしまったんだ!」と分析。
なので今日はマダイ1本勝負!・・・釣れた時点で初めて次なる魚種を考える・・・この作戦でいこうと心に誓った。
マダイ狙いの数ある釣法の中から、今回はタイラバ釣法を選んだのは、コマセ釣りのように撒き餌が効き始めるのを待つ必要がないのでポイント移動直後でもマダイが居れば食ってくる可能性があること。そしてラバージグが生エサではないので保管状態を気にする必要がないこと。つまり長丁場となりそうな状況の時に打って付けの釣法という解釈です。
朝7時、水深60メートルの実績ポイントにてスタート。期待に胸を膨らませてラバージグをフォールする。
着底と同時にリトリーブ(巻き上げ)を開始し、15メートルほどリトリーブしたら再びフォールする。この一連の流れを繰り返し、時折、フック(ハリ)がネクタイやスカートに絡んでいないか要チェック。
しかしながら、前日と同様に、何も釣れないまま、時間だけが経過し、あっという間に正午を迎えた。
「まぁ、タイラバ釣法ではアタリがないことも日常茶飯事。平気、平気!」と自分に言い聞かせ、ひたすらラバージグのリトリーブ&フォールを繰り返していた。
とにかく、マダイを釣りたい! 魚群探知機の画面を凝視し、マダイらしき反応や好んで棲息しそうな海底地形を探してラン&ガンしました。
実釣開始から9時間が経過しても、依然として沈黙の海が続いていた。
初夏を思わせる日差しを長時間受けていたので体力を奪われ、だんだん疲労を感じ始めていた。
「あ~、今日も何も釣れないのかなぁ~」と少し弱気になり、Facebookやブログに書くための「釣れなかった理由(言い訳)」を頭で考え始めた。
まぁ、自然相手の遊びだし、釣れない時があって当然・・・と、悟りの境地に達したその時です。
コツコツという前アタリが届き、間髪入れず竿先が海中に突き刺さった。
えーっ! ビックリしつつも必死で応戦する私。ものすごくパワフルな引きとその重量感から、すぐに大物であることを確信しました。
ラインが1号、リーダーが2.5号だったこともあり、決して無理はできない。かといってドラグを緩々に設定していたら、いつまでも上がってこないし、あまり時間を掛け過ぎてハリが外れたりするのも嫌だし・・・いろいろな不安が頭を巡ります。
特に、潮の流れる方向に泳ぐ時のパワーはすさまじく、リールからラインがどんどん出されます。
魚探には険しい海底起伏が映し出されていたので、この緩いドラグの設定のままでは根擦れによるラインブレークが心配。
そこで、ドラグ設定を強くし、強烈な引き込みに対しては、ボートを走らせ、魚を追う作戦に切り替えました。
ヤリトリが7~8分間続いただろうか、横方向への走りが収まり、ようやく魚がボートの真下方向にやって来た。それと同時に魚群探知機にもその姿が映り始めた、デカそうだ!
時折みせるストロークの長い縦方向の突っ込みに、冷や冷やしながら一進一退の攻防を続け、ついに水面下に大きな白い魚体が見えてきて、最後は力尽きたのか?ポッカリ浮かんだ。
間違いなく、自己記録となるサイズのマダイだ。
タモ取りするためにリーダーを引いてマダイを寄せようとしたが、表層潮流の影響でぜんぜん寄って来ない。むしろボートの方が魚の方へ引き寄せられてしまう状況だ。
ようやくタモに収まったが、タモが壊れそうなくらいの重量感で、枠部分を両手でしっかり持ち、ボート内にドサッと取り込んだ。
「ヤッター!」という雄叫びとともに、しばらく放心状態となる私。
数分後、我に返ると、喜びがどんどん込み上げて来るとともに、マダイに対して感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。
当初は「もし釣れたら、その時点で、次なる魚種を考える・・・」と思っていたが、とてもそんな気持ちにはなれなかった。
マダイ1魚種だけど、このサイズが釣れればいうことなし。喜び勇んで陸地を目指した。
コレがあるから釣りは辞められません・・・
今回使用したタックル&仕掛け類は以下のとおりです。
ロッド: リーディング 73 MH-200
リール: シーボーグ150J DH-L
バッテリー: コードレス・スーパーリチウム BM2300
ライン: 棚センサーブライト+Si 1号 200メートル
リーダー: ディーフロン船ハリス 真鯛 2.5号 3メートル
ラバージグ: 紅牙ベイラバーフリー 黄金(おうごん)オレンジ 80グラム
着岸後、浜辺で1人、三脚を立てて記念撮影していたら、ギャラリーがたくさん集まってきて、嬉しいやら、恥ずかしいやら・・・
でも、持参したクーラーボックス(20リットル)にはとても入るサイズではないので困っていたら、地元の親切な御方が以下のお店のマスターに話を通して下さり、この大ダイを3枚に下ろして頂くことができました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今度、食事に寄らせて頂きます(^_^)
食彩 「久遠」 〒410-3611 静岡県賀茂郡松崎町松崎316-8 TEL 0558-42-1597
大ダイとの出逢い、良き人々との出逢い・・・本当に忘れることのできない1日となりました(^_^)
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ライフジャケットを着用し、安全で楽しい釣りを (^o^)/