アングラー:林 良一


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2020.8.17

東京湾の浅場のタチウオ

近年、一年中釣れ盛っている東京湾のタチウオですが、夏季になると特定の海域の浅場で数釣りが楽しめます。

水深は浅いところでは10m、夏特有の濁った水面まで果敢エサを追い翻す銀色の魚体に心ときめくものです。

そんな夏タチを狙った釣り教室を、羽田のえさ政釣船店さんで開催させていただきました。

 

受付けを済まされて乗船、出船前のレクチャーを開始いたしました。

 

レクチャーではタチウオの知識や生態、タックル、釣り方などについてお話しさせていただきました。

 

魚との接点である大切なエサ付けは、出船してから個々にお伝えさせていただきました。

 

今回のポイントは富津沖。

丁度富津岬を南側に臨む海域で、海図で確認すると、砂地の緩やかな山といった周辺となります(左が富津岬先端の展望台)。

 

潮止まりからの上潮、潮の動き始めに食いが立つか、期待を込めた第1投、ポツポツながらタチウオが上がり出しました!

 

さて、上げ潮はかなり緩くトロンと流れているようです。

タチウオ釣りには最適な濁りがり水深は10~14m、これで活性が高ければ大釣りとなるのですが、当日はタチウオの機嫌があまり良くありません・・・

そんな時は、レクチャーでもお話ししているのですが、スローな釣りにシフトダウン、リールのハンドルは1/8以下に、シャクリを入れるも、2シャクリでハンドルをちょこっと、又は3シャクリでなど、タチウオの目の前でエサが細かに動いているような、エサを見せつけるイメージで誘います。

そして、アタリがあっても追って来ない低活性ですので、その場でステイ、エサの端を噛んでいるであろうタチウオの口に、ハリ先が入るまでロッドの穂持ちの弾力を活かしながら食い込ませます。

そんな時、今回使用した極鋭コンセプトゲーム MC180AGSは、軽い30号オモリと相まって、センシティブな穂先で目感度でも手感度でも渋いアタリを増幅、穂持ちのタメがききヒットに繋げることができました。

ロッド:極鋭コンセプトゲーム MC180AGS

リール:ティエラ IC

ライン:12ブレイド 1号

リーダー:タフロン 7号

ハリス:タフロン 6号

テンビン:マルチ/スピード

シンカー:快適シンカーS 30号

ハリ:船タチウオSS

 

 

魚探にはタチウオの反応がバッチリと映し出されているものの、中々口を使ってくれない展開が続きます。

 

船長は、深場の猿島沖に移動しようか思案しますが、そちらもあまり芳しくはない模様・・・

浅場で点々と移動を繰り返し、より活性が高い反応を探しながらの釣りとなりました。

 

 

真夏の暑い1日、皆さん頑張っていただき定刻まで釣り切ることができました。

下船後は宿の裏手にて、その日1日の状況をお話しさせていただいております。今後の釣行のヒントにしていただけたらと思っております。

 

ご参加の皆さま、ありがとうございました。何か得ることはございましたでしょうか。

えさ政さん、大船長、女将さん、柳沢船長、佐川船長、矢内さん、この度もお世話になりました。

今後のえさ政さんでの釣り教室は湾フグ、エギタコと続き、テンヤタチウオも企画しようかと考えております。