2019 DKO決勝
思い起こせば7年前、2次予選をDKO10周年の特別ルールで3人⇒4人抜けのところ同着の4位、大会本部で重量勝負となり5g差の検量で勝ち上がった決勝の舞台、ラスト1時間、潮が変わり2位との差である7枚をひっくり返し優勝させていただいたのでした。
今年は1次予選は船ではトップ通過、2次予選は3艘中のトップ通過で迎えた決勝でした。
2次予選と決勝までは2週間、巳之助丸さんでカワハギ釣り教室を開催させていただいたものの、プラクティスには行けずじまいでした・・・。
前日はタックルや仕掛けの準備と共にアサリを剥き決勝に備えました。
決勝当日、まだ暗いうちに山下丸さんに到着、受付時間が近づくと共に選手の皆さんがお集まりになりました。
クジを引くと「右‐1」。
北よりの風が6m前後の海上のはず、緩い上げ潮の潮見ではありますが、船は風に押されて下がるのではないかと懸念、そうなったら舳先の釣り座の利点を生かしてなど、冷静を装いながら一人、頭の中であれこれと考えていたのでした。
決戦の場は下浦沖、天気予報に反して出船してから降り止まない雨・・・。
気温は7℃から日中に向かって下がる予報でしたのでグローブを着用し、釣り開始から間もなく、ネックウォーマーも巻きつけました。
開始の合図から数流し、僕にはまるでアタリがありませんでした。
顔見知りでもある隔週刊つり情報社の加藤記者が「林さん、アタリあります?」と尋ねてきたのですが、「いやぁ~、僕には全然無いのですよ~。ほかの選手の方々はいかがですか?」とお聞きすると、やはり同じような状況のようなのです。
隣の選手は船下をジックリと狙っており、開始から1時間半ほど経過したところで25㎝ほどのカワハギを釣り上げ、この10分後にももう1匹追加されていました。
そこまで僕はノーヒット・・・。
「今日は凸っちゃうの? DKO決勝でそれは嫌だなぁ・・・」と、今まで築き上げたはずのカワハギ釣りの自信が音もなく無くなっていくのでした・・・・。
その時間帯で作戦変更、仕掛けのハンドリングが良い硬めのロッドから軟らかな予備ロッドに持ち替えてみました。
潮がほとんど効いていないのでカワハギは居食いをするだろうと考え、それでは、目感度でよりアタリが大きく出る軟調ロッドとしてみたのです。
その直後動きがあり、誘って止めるとごく小さなアタリを出すようになって、目感度アタリが出ない時でも手感度には「カチッ」といった、カワハギがハリを噛んだアタリが響きアワセに行けました。
良い時は4連荘、5連荘もあり数を伸ばせました。
審判の田渕さんがラスト30分を告げた頃、「あの~、林さん、ちょっといいですか?」と。
振り向けば取材記者の近藤さん。「少しの間、フードを取って釣ってもらえますか」と。
「撮影されるのだな」と思い「分かりました。僕、もしかしてイケてます(沢山釣っているのです)か?」と聞くと、近藤さん、加藤さんとも、エサ付けを中断している僕に「いいから早くエサを付けて釣りを続けてください!」と囃子立てられたのでした。
終了の合図まで数匹を追加、ラスト1分はエサ付けも惜しんで1本バリで釣りました。
結果33枚、7年ぶり、返り咲きでの優勝を飾ることができました。
〔ウイニングタックル〕
ロッド:メタリア 湾フグS-175
リール:スパルタン RT TW
ライン:UVF メガセンサー12ブレイドEX+Si 0.6号
リーダー: タフロン 船ハリス EX 4号
シンカー:快適船シンカーS K
ハ リ: D-MAXカワハギ 糸付き25 SS ロング 7号
応援いただきました TEAM RYO’S METHOD の皆さま、釣友の皆さま、ありがとうございました。
選手の皆さま、風雨で寒い中お疲れ様でした。
山下丸さん、坂本船長、お世話になりました。
ダイワスタッフの田渕さん、田辺さん、由梨ちゃん、お疲れ様でした。
DKOはまた来年です。