アングラー:福田 豊起


BLOG TOP 福田 豊起の記事一覧
福田 豊起さんの記事
2019.10.13

スリルゲームマハタ炸裂!

9月9日外房勝浦松部港信照丸さんで活きイワシ泳がせのマハタ釣りに挑戦。

今回のタックル

ロッド:リーディングスリルゲーム・Y 73ⅯH-225

リール:シーボーグー300J-L

PE:UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si 3号

 

今回のタックルの主役はスリルゲーム。カーボンソリッドをベースにしていることは先代と同様。ソリッドゆえの強度を生かして信じられないようなハードなヤリトリにも応じてくれるロッドだ。今回はUVFナノプラスのクロスで締め上げることで強度とパワー、操作性が向上。先代からスリルゲームのポテンシャルと楽しさに惚れ込んでいた私としては期待せずにはいられないロッドだ。今回は73ⅯHの195と225を持ち込んみ225をメインとした。

ロッドはライト感覚ながらPEは3号としたのでシンカーは80号。当地のマハタ釣りは険しい起伏のある岩礁地帯がポイントゆえシンカーをかなり浮かせての釣りとなる。タナは底から3、4メートルが基本だ。それゆえシンカーのアピール力は侮れないものがある。今回はアピール力の強い快適船シンカーを使用した。

今回のハリスは10号。マハタはヒット直後の引きが強烈。一気に根に潜り込んでハリスを切ろうとする習性がある。ゆえにドラグ設定はハリス強度のMaxに近い設定が基本。10号のハリスならば数値にして5キロ強だろうか。このドラグでヤリトリとなるとかなりのガチファイトは必至。マハタはスリルゲームには打って付けの好敵手だ。

吉野勉 大船長さんの操船で6時に港を離れた。この日のポイントは水深35~65メートル。流している最中でも15メートル前後の起伏があるので頻繁にタナ取りをすることが必須条件。このタナ取りが誘いにもなるので集中して行いたい。

底からかなり高いタナまで探っていると途中で違和感を察知。モタレを感じた。このあたりスリルゲーム感度と操作感はゲームロッドそのもの。実に快適、軽快、かつセンシティブだ。そのまま待っているとガツガツの本アタリ。マハタと言えば大きな口で一気にエサを飲み込むイメージだが、早アワセは禁物。タイミングを計らないとフッキングに持ち込めない場合も多い。

ガツガツのアタリからの引き込みにロッドを大きく立てる。フッキングを確認してシーボーグ300J-Ⅼのジョグを入れて一気に海底から魚を引きはがす。スリルゲームゆえなかなかの手応えを感じつつ余裕で上がって来たのは本命のマハタ。

一キロを超える良型に一安心。この位のサイズであれば食べ応えも十分。マハタは質の高い白身に脂と旨味が乗った高級魚として食味の人気は非常に高い。

気を良くしてこまめにタナ取りを繰り返す。この釣りは生きイワシを使うのでゲストも多彩かつ豪華。モタレからフワフワ食いあげるようなアタリの正体はチカメキントキ。

生きイワシに食ってくるので型が良い。これも美味しいゲストだ。

さらには外房でカンコと呼ばれるウッカリカサゴ。

こちらはカサゴ。これも立派なサイズに頬がゆるむ。

そして船長さんは60メートル前後の深場のポイントに船を進めた。険しい岩礁地帯を釣る釣りゆえ。潮が早すぎると変化する水深に合わせてタナ取りに追われてしまい釣りづらくなることも多い。だが、この日の潮の流れは緩め。ゆえにオモリが着底してからジョグで20~25m/m前後でアタリを取りながらタナ取りする作戦でアタリを出していた。

すると突然。まさに突然、スリルゲームが絞り込まれた!全くの前アタリどころかアタリそのものを通り越していきなりMaxの引き。恥ずかしい話だが、ロッドをのされてフラ付いてしまった。すかさず態勢を整えてスリルゲームを一気に起こしに掛かる。ここは先代からの信頼関係?があるのでスリルゲームがどれほどのパワーと強度を秘めているかは知っているつもりだ。意を決して強引にロッドを大きく立てる。

不幸中の幸いとはこのことか?意を決して行った一発目のリフトで一気に魚の頭がこちらに向いた感覚が伝わる。一気にジョグを入れて勝負を決めに掛かる。底から引き離してしまえばマハタは本来の力を発揮できない。勝負はあっけなく決まった。しかし、巻き上げの途中の重量感が半端ではない。また、嫌がって頭を振るふり幅が大きい。デカい。

上がって来たのは堂々の5.4キロのマハタ。

良型のウッカリカサゴと見比べるとこのボリュームの差。

ヘビータックルでも一筋縄ではいかないサイズをスリルゲームでキャッチ。感無量とはこのことだ。

この後、フッキング後の引きに違和感のある魚が。。。引くときと引かない時の差が激しい。ハリの掛かり所の悪い青物かな?と首をひねりつつ上がって来たのはビックリサイズのアカヤガラ。

これほどのサイズを釣ったのは私も初めて。吉野達哉船長さん曰く、このサイズを含めて船中10本近く上がる日もあるそう。刺身にして頂いたがコリコリした歯ごたえと甘く感じる旨味が濃い白身で、その美味しさにもビックリしてしまった。

当地の生きイワシ泳がせのマハタ釣りはこれからが本番。水温が下がるとエサのイワシの活きも良くなってアタリが増える。この日は少なかったが大型の青物が混じるのもこれから。近年増加傾向を肌で感じるハタ類。釣り、食ともに非常に魅力的なターゲットゆえにこれからも意識していきたい。

ヘビータックルで確実に獲るのも良し、スリルゲームで遊び心を織り交ぜるも良し。同じ魚であればスリルゲームで釣った方が達成感が増すと思うのは私だけではないだろう。

信照丸さんでは達哉船長さんがライトタックルへの理解も明るい。PEの太さとシンカーの関係やリーダーの接続など迷うことがあれば気軽に相談に乗ってくれるはずだ。