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アングラー:福田 豊起


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福田 豊起さんの記事
2019.05.03

大原ライトヒラメ シーズンラストこそビッグチャンス

 

外房大原港のヒラメ釣期はGWまで。だが、年明けからイワシの回遊が本格化する当海域では春に大型が上がる確率が高まる。昨年もGWに大きな盛り上がりを見せたが、今年はそれ以上かもしれない。沖の深場のポイントで大ビラメが連日キャッチされている。それに加えて今年は前例が無いほどマハタの食いが良く賑やかな釣果となっている。

満を持して4月30日春日丸さんにお邪魔することとした。だが、当日は雨に加えて風も強まる予報。生憎期待の沖のポイントには行くこと叶わず、灘よりの浅場を攻める事となってしまった。少し残念な思いもあったが、逆に考えれば風があるぶん船の流れは良くなることに加えて浅場でもイワシの回遊があるそうなので十分期待できるはず。

気を取り直して気合を入れての出船となった。私は右舷ミヨシに釣り座を構えて、船は4時半過ぎに港を離れた。

今回のタックル

ロッド:極鋭ライトヒラメM-212AGS

リール:シーボーグ200j-L

PE:メガセンサー12ブレイド1.5号

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シンカー:快適船シンカーS 40、60、80号

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航程30分、船長さんはイワシの反応を確認して船を止めた。水深は20メートル弱。予報通り風がやや強い。他の釣りでは嫌われ者の強い風も、横流し(ドテラ流し)で攻める大原のヒラメ釣りにとっては大歓迎だ。

朝一は私の座る右舷は風を受ける流しとなる。ゆえにシンカーは40号とした。糸は船から離れる方向に素直に払い出す。私はこのような流れの良い日の払い出す流しでは、糸を出し気味にして様子を探る場合が多い。風の強い時は当然波も高い。この波の上下によってエサのイワシが安定せずヒラメの食いに影響する場合があるからだ。それゆえ糸をだして海底とラインの角度を鋭角に近づけることで波の上下による影響をより少なくすることが出来ると私は考えている。

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この時、注意することは竿を立ててラインとロッドの角度を90度に保つこと。通常の水平に構えた状態ではラインとロッドの角度が無くなってしまう。するとロッドの性能を生かしきれなくなってしまう。この角度調整をすることによって短いライト用のロッドのポテンシャルを発揮することが初めて可能になると言えよう。

さらに糸を伸ばし気味にするとシンカーは常に底を引きずる状態となるので竿先は常に底と叩くシンカーのシグナルを伝えてせわしなく動くこととなる。これではコンコン、ブルブルと言うような振動のアタリをキャッチすることは難しくなる。この場合、私は竿先のモタレでアタリを主に判断するようにしている。

風の強い日の横流しではかなりの勢いで船は流れる。時には人が早めに歩くスピードと同じくらいになる時もあるくらいだ。この状態でヒラメがエサをくわえるとロッドにモタレのシグナルが現れる。たとえるなら濡れた雑巾を引っかけたような感覚だ。根掛かりであれば問答無用でドラグがすべり出すので何度か経験すれば違いが分かるようになると思う。

この日は雨模様、それに加えて潮に濁りも入っている。流れの割にアタリは遠い。エサの見えづらい朝マヅメは不利かとも思われたがようやくアタリが出た。セオリー通りモタレのアタリから一気にガクガクと首を振るような引きが来たと思った瞬間、手ごたえを失ってしまった。仕掛けを上げてみると親バリと孫バリの間のハリスがザラザラになって切れている。大きなヒラメの可能性も無きにしも非ずではあるもののおそらくサメの仕業であろう。

船は少し移動して今度は風を反対舷に受ける流しとなる。この場合は先程とは逆にラインは船下に切り込むことになる。シンカーを60号に替えて、今度はラインを極力伸ばさない様に心がける。こちらの流しでは反対舷よりも先にポイントに入ることになるので有利。こちらの流しで糸を伸ばしてしまうと先にポイントに入る利を失うばかりでなく、オマツリの元凶となるので注意したい。ゆえにこちらの流しでは通常と同様にオモリが底を切った状態でアタリを待つ。

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さらにこちらの流しでは先程とは逆に竿先を下げてラインとの角度を90度に保つように心がける。ラインが船下に入り込んでいるのに竿を水平にしたままだと、ラインとの角度が付きすぎてアタリが取りにくいだけでなく、最悪破損可能性もあるので要注意だ。

イワシの反応があるとの事で、1メートルほど底を切ってアタリをまつ。すると竿先に大きくモタレのアタリ。間もなくモタレはさらに大きくなり竿の胴まで絞り込んでしまったと同時にガツガツのシグナル。大きく合わせるとまずまずの重量感。しかし、魚が暴れる様子がない。竿の角度を保ったまま、ジョグを入れて電動巻き上げに掛かる。ウネリの上下をロッドとATDがスマートにかわしてくれる。

きつめに設定したATDが思った以上に滑ってなかなか上がって来ない。底を離れる際に全く暴れなかったので、この時までまったく大型のヒラメだとは思っていなかった。しかし、のこり10メートルを切ったあたりで横に静かに引き出した。今までの経験から一気に緊張が走る。「エンガワで泳いでる!こりゃデカいヒラメかも!」

そして海面に姿を現したのは5.4キロの大ヒラメ。最後まで全く頭を振ることも尾びれでダッシュすることもなくランディングとなってしまった。。。ヒラメのヤリトリはだましだましとは良く言う話だが、あまりにも上手く行きすぎて私が騙されてしまった格好だ。ライトタックルとは言え、ヒラメが暴れるきっかけを与えないロッド、リールのパワーとドラグ性能のなせる技なのか?パーフェクトゲームのヤリトリとはまさにこのことだ。

始めに底から離れる時にまったく抵抗しなかったのは、イワシを追って底から離れて浮いていたからかもしれない。でも、こんな時の大型のヒラメは横に走る場合が多いものだが。。。

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さすがにイワシを追っているヒラメは肉が厚い。惚れ惚れする迫力満点の体躯だ。

この後もイワシの反応は消えてしまったものの好条件は続く。ガンゾウビラメの3連荘に悶絶する場面を挟んで本命ヒラメのアタリは続く。

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この日は風を受ける流しも背にする流しもまんべんなくアタリが出た。

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のんびりリラックスしながらの釣りであったにもかかわらずアタリの数もまずまず。1枚目の大型が極端に大きく中間の大きさがいなかったものの、右舷ミヨシではやはり5キロ級がもう1枚上がり油断は出来ない1日となった。

最後は港の目の前10メートルのポイントにイワシの反応があるとの事で再び気合を入れてタナを探ってみたが、大型は不発。とは言えもう1枚追加に成功。

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大原のヒラメはGW一杯と後がないが、来期の備忘録として大原のヒラメは終盤でも大きな盛り上がりがあることを覚えておきたい。

春のヒラメは寒ビラメと比べて食味で一段劣るとの記述を目にする事もあるが、どうしてどうして。5,4キロを刺身で頂いたが、大ヒラメとは思えないきめ細やかな身と脂の乗り、そして味わいの濃さに驚かされた。やはりヒラメはイワシを始めとするベイト次第で釣りも食味も最高となるようだ。