アングラー:福田 豊起


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2018.7.4

鹿島沖 興奮の午後船テンヤゲーム 

梅雨も明けた7月3日 この日は特に釣りの予定を立てていなかったが朝起きてみると、もったいないほどの好天。思いつきでドライブがてら鹿島港の長岡丸さんのテンヤマダイ船に乗ることに。午後船は朝早く起きる必要もなく、普段の生活リズム通りに釣行できるので、のんびり好きの私はたびたび利用している。

12時30分に港を離れた。私は右舷ミヨシに釣り座を構えて準備万端。不安定なものの二ケタ釣りや大ダイも時折上がっており密かに期待の釣行となった。

出船まえに船長さんがたっぷりとイケスに生きたサルエビをは積み込んでくれた。この時期の鹿島港では生きエビでテンヤゲームが楽しめるのがうれしい。今シーズンは南風の影響で水温が抑えられて生きエビの確保がまだまだ出来そうとの事だった。生きエビの場合、マダイの食いが良くなるのはもちろん。冷凍エビに比べエサ持ちも良い。なによりも、釣り人のモチベーションアップの効果も侮れない。

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今回のタックル

ロッド:紅牙テンヤゲームMX230遊動

リール:紅牙EX2508RPEーH

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ともう一組

ロッド:紅牙テンヤゲームEX S/MH-235

リール:紅牙AIR2508PE-H

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ともに

PE:UVF紅牙センサー12ブレイドEX+Si 0.8号

リーダー:紅牙リーダーEX タイプF 10lb.2.5号

海風が気持ちの良い海上を滑るように北上。航程40分で水深25メートルのポイントに到着。まずは紅牙遊動テンヤ+TG SS8号をキャストして広い範囲を探る作戦。タングステンヘッドの遊動テンヤはキャストしても底立ちが分かり易いのが嬉しい。

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タックルはもちろん紅牙テンヤゲームMX230遊動+紅牙スピニングEXの方だ。230遊動はキャストがとてもしやすい。水深が浅く、潮の流れの緩い時にはキャストして広い範囲を探る釣りが非常に有効。そんな時、従来のテンヤロッドよりも重いテンヤでも投げやすいことが特徴。しかも、投げやすいハリのあるティップにも関わらず遊動テンヤの一番のキモである着底した状態でエサがヘッドと離れてフワフワとアピールする状態でのアタリが取りやすくなっている絶妙のチューニングに仕上がっている。まさに遊動テンヤ専用ロッドだ。

嬉しい事に、釣り始めてすぐアタリ。一度目は掛け損ねてしまったものの、すぐにフックアップに成功。引きの緩急からハナダイのようだが、それにしては引きが強い。マダイで掛かり所が悪いのかとも思ったが、上がって来たのは一キロはあろうかという特大ハナダイ。どおりで引くはずだ。

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この後、小さいながらマダイもゲット。

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好感触に頬が緩む。

しかし、二流しめはまったくアタリが出せない。船中では一キロ近いマダイも上がっていたのでやり様はあるはず。程なくして、船長さんは灘に船を向けた。次のポイントは15メートルの極浅いポイント。良い濁りがあるので期待が持てそうだ。

船長さんに話を聞くと、午前船では高い根回りではベラの猛攻で釣りにならず、平根でマダイの型があったようだ。だが、あまり納得の食いではなかった様子。根から外れた場所でもアタリが出るようであれば期待が持てるとの事だった。

やがて船中いたるところで竿が大きく曲がり始めた。だが様子がおかしい。マダイ独特の首振りが見られないからだ。案の定上がって来るのはホシザメ。ホシザメラッシュに船長さんはポイントをずらすものの、やはりホシザメばかり。だが、このホシザメの中に大ダイがいた!右舷ミヨシ二番の釣り人が4.4キロの綺麗な大ダイをゲット。これを機に中ダイも顔を見せ俄然盛り上がってきた。

どうやらスローな誘いに大ダイ、中ダイは反応しているようだ。そこでタックルを紅牙テンヤゲームEX+紅牙スピニングAIRにチェンジ。テンヤも思い切って紅牙タイテンヤSSエビキーパー付き3号チャート夜光に変更して緻密でスローな釣りを心がける。フワフワとした動きを演出するにはタングステンではなく比重の軽い鉛のテンヤが向いている。

着底後しゃくり上げて再び着底。この着底からのステイで小さいながらも明確なアタリがあった。

ズバッとアワセに成功。手ごたえもなかなか。浅いので引きがシャープで実に面白い。上がって来たのは一キロ後半の中ダイ。この後も、手応え十二分の掛け損ないが2回。エサのエビがすべて取られている。型の物のマダイに違いない。

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欲を言えばフォールでアタリが出せればより楽しいのだが、この日はボトムコンタクトさせた場面でのアタリが圧倒的に多かった。だが、久しぶりの浅場で軽いテンヤでのゲーム展開に興奮を隠せない。一つテンヤ歴の長い方なら分かって頂けるだろう。

この後、ホシザメの洗礼を受ける。ホシザメは釣りあがってからローリングして暴れるので要注意。ハリを手に刺す危険もさることながらライントラブルを起こして、せっかくのゴールデンタイムをリーダー結びでふいにしては悲しすぎる。

だが、ホシザメを嫌ってタナを切るとマダイのアタリが出ないので、恐れずホシザメを釣りまくって大ダイに巡り合うしかないようだ。

その読み通りフォールから着底した瞬間、またしても小さいアタリが。一度目は掛け損ねたものの二回目のアタリでズバリ。

浅いので横に走ろうとするが引きの様子から青物ではなくマダイのようだ。パラシュートアンカーのロープの方に走られないよう半ば強引寄せに掛かる。鋭さとトルクにあふれた見事なファイトを堪能。紅牙テンヤゲームEX S/MH-235のバットパワーは頼もしい限りだ。

上がって来たのは丸々としたジャスト3キロの綺麗なマダイ。鹿島沖ではまだまだ産卵はこれからなのだろうか、惚れ惚れするようなグッドコンディションのマダイにしばし見とれる。

だが、船中では相変わらずホシザメと中ダイ、大ダイが入り乱れて釣れ続いている。記憶にない感じの釣れ方だが、チャンスタイムを無駄にしないように夢中で釣り続ける。

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ここで、ふっと気が付く。軽い固定テンヤでフォール後の着底でフワフワとした動きを演出していたわけだが、遊動テンヤならばこの動きは自動的に出来てしまうではないか!序盤は遊動テンヤでフルキャスト後、早めの誘いをしていたが、これをキャストはそこそこにしてリフト&フォールを丁寧にボトムでのステイを長めに取ってみる作戦に変更。タックルはもちろん紅牙テンヤゲームMX230遊動+紅牙スピニングEXのコンビにチェンジ。遊動テンヤも8号のままだ。

するといとも簡単にアタリが、さらにアタリがあってから引き込みを待ってスイープ気味にアワセるとガッチリ。遊動テンヤのオートマチック感覚も実に面白い。上がって来たのは1キロ半ばのグッとサイズの本命。

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この後、800gの本命と特大ハナダイ、イシガレイを追加してフィニッシュ。ホシザメもだいぶ上げたので釣った感は満点。のんびり午後船のつもりが夢中で釣りまくってしまった。

船長さん曰く根の全くない場所での大ダイ、中ダイ、ホシザメ爆釣劇だったようだ。それが証拠にボトムでの釣りだったにも関わらず根魚類が全く釣れなかった。船長さんの勘の冴えが光った午後船だったようだ。