アングラー:高槻 慧


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2020.3.29

東京湾テンヤタチウオ2連チャン!お願いや注意点などまとめ!

週末の外出自粛要請などコロナの影響が日に日に広がってきていますね。

沖釣りを楽しむ皆さんもどうか、ご自身の健康と被害の拡大抑止を第一に考えて行動をお願い出来ればと思います。

 

さて、ここ最近タチウオというとテンヤばかりやっている私ですが、前回の釣行ではテンヤのみで51本!と型のみならず数も狙えるテンヤタチウオとあって、「やってみたい」というお声をたくさん聞きます。

しかし、釣り方や注意点などわからない方も多いと思いますので、直近の「東京湾タチウオテンヤ釣行の様子とお願いや注意点」についてまとめます。

長文ですので、お時間がありましたら参考にしていただければと思います!

 

まずは3/21(土)は金沢漁港の鴨下丸さんから出船。

朝から当日お客さんが使う分の「美しすぎるサバ餌」を仕込んでくださる高山船長たち。

 

いつもはテンビンで楽しんでいるのですが、今回は船長にお願いして1日テンヤでやらせていただきました。

※テンヤでチャレンジしたい方は必ず予約時に船宿さんへ、当日も船長さんへ、「テンヤでやってみたいのですが大丈夫ですか?」と必ずご確認ご相談ください。(もちろんNGの場合や釣り座が指定される場合もあります)

 

ポイントは観音崎沖の指示ダナ60〜70m前後。

使用したタックルはこちら↓

ロッド:極鋭タチウオ テンヤSP 197AGS  リール:シーボーグ200J ライン:メガセンサー12ブレイド2号

竿の代用としては、汎用のゲームロッドの8:2調子あたりかエギタコ竿やカレイ竿、カワハギ竿でも代用できると思います。

逆にタチウオテンヤ竿はタコエギやカレイ、深場のチャキチャキ動かしたいテンビンタチウオにも使えるので、もしテンヤを始めてみたい方には専用竿を検討してもらった方が色々使えて良いかも!?

リールは前回は50m前後だったので手巻きでしたが、今回は中深場が予想されたので電動リールをチョイス。

 

テンヤは50号の快適船タチウオテンヤSS

カラーは定番の紫ゼブラ、赤金、マイワシの3色にイワシをセットしてカラーローテーションしていきます。

(何故か最近は定番の夜光がいまいちなんだよな、ここも周りで釣れているジグのカラーを参考にすると良いかも)

スナップはDスイベルSS ローリングスイベルの2号とデカメのものでがっちりホールド。

 

餌のイワシは船宿さんには置いてありませんから、事前に釣具屋さんやスーパーにて購入しておきます。

サイズは中羽〜大羽あたり、弾数としては「釣りたい数×1/2」くらいかな?

あまり大きすぎるイワシをそのまま付けてしまうと、抵抗が大き過ぎてオマツリの原因となってしまうので、頭を落としたり身を削いだりしてサイズを調整してくださいね。

 

ポイントに着き1投目。指示ダナまで落としたら…

・ミチ糸が馴染むまで数秒ステイ(オマツリ防止も含め、カーブフォール気味になるので実はおいしい待ち時間)

・50〜100cm巻く(シーボーグ200だと大体1回転50cmほど、2回転100cmほど)

・数秒ステイ

の繰り返し、いわゆるストップ&ゴーというやつです。

基本これだけで十分探れてアタリを出せる簡単な釣りなんですよ!

少しコツがいるのが掛け方。

誘っていたりステイしているとコツッというファーストバイトがありますが、ティップがコンッと持ち上がってすぐ戻るような突っつくようなアタリはスルー。

でも突っついてきたということは、そのエサや動きに興味があるということなので、そのままストップ&ゴーなど今までやっていた誘いを続けてみると…

狙い通り、ポーンとティップが跳ね上がりディップが戻ってこない「食い上げアタリ」が出ました!

竿でフッキングしてもいいですが、私は巻き掛け派、ハンドルを高速でぐるぐる巻いていくと穂先がどんどん水面に向かって入っていき、ズシッとタチウオの重みが加わります。

もちろん誘い方や掛け方は状況にもよりますし、即掛け派や深追い掛け派、竿でフッキングする派や巻き掛け派など、スタイルは十人十色なので、状況に応じて色々と引き出しを増やしていくのはテンビンタチウオや他の釣りと共通するところ。

 

さてさて、朝一1投目から良型ヒットです!

しっかり下顎の外から掛かっていますね。

バリバリの時は、餌がこのくらいのボロボロ具合であれば連投してもいいですが、少し渋い時は餌交換したほうが良いと思います。

続いて2本目3本目とテンヤでもコンスタントに釣れていきます。

ポイントは観音崎沖は気付くと夏タチウオ並みの大船団、そして一時は山盛りの反応になることも!

でも反応の割にはめちゃくちゃ釣れるわけではなく、もしかしたらハタキ中なのかも?(釣れたタチウオは卵や白いの出てましたよ)

その後は反応も散り散りになってきて、気難しいタッチー相手となっていきます。

 

後半になると観音崎沖は潮が速くなってきました。

潮が速くなってくると、50号の大羽イワシだと流され気味になっていくることがあります。

そんな時は、ミチ糸が斜めになってきたら都度回収してから再投入。(再投入時に限らず、投入時はチョイ投げを推奨)

もしくは、+10号、+20号、+30号と増しオモリをしていきます。

増しオモリはスナップの上に中通しオモリを通す方法や、快適船シンカーSのような下にアイの付いているオモリで連結するのもアリです。

 

状況が変化する1日でしたが、10本良型揃いとテンヤでも攻略しがいのある1日になりましたよ!

そしてやはりテンヤは良型が揃いますね!

 

鴨下丸さん、高山船長、同船の皆様、楽しい一日をありがとうございました!

 

 

さて、翌日の3/22(日)は浦安の吉野屋さんから出船。

宮澤さん、アキさん、浅田さん、大石さんたちと遊びに行ってきました。

 

この日は南西爆風で海がかなり悪く…それでも朝一からタチウオが顔を見せてくれます。

前日と同じタックル、テンヤ、誘い方でまずはスタートしてみると、朝一1投目からF5.5の良型がヒット!

 

前日に引き続き反応はあるけど活性はそこまで良くないようだったので、この日は動かして誘うというより

・50cm刻み(電動リールでハンドル1回転)でアタリダナを探す

・アタリダナを見つけたらロングステイ時々シェイク(つまりタナ決めてずっと待ち)

・突っつきアタリはスルー、跳ね上げやガツガツ来るような本アタリのみ合わせ

のような感じで待ちの釣りがなかなか良かったですよ!

ウネリと船の移動でタチウオが見つけてくれれば「モゾモゾ…ポーン!」と勢いよい跳ね上げアタリが出てくれたので、ハンドルを高速で巻いて巻き掛けするとガツン!と掛かります。

(食い上げが多かったのと、ウネリ高くて竿だけのフッキングだと甘かったりするんです)

 

高いウネリと爆風の中ですから、掛かったタチウオはかなり慎重にやり取りしないとバラしに繋がってしまいます。

宮澤さんはJOGパワーレバーでいなしながら流石のやり取り!良型タチウオが上がってきます!

タチウオのほっぺたに理想的に掛かっていますね!

宮澤さんとエサについて色々と情報交換しつつ試せたので、イワシの加工方法はだいぶ絞れてきましたよ!

 

トモにいた方はテンヤ初挑戦!

竿は極鋭ゲーム、ゲームロッドでのチャレンジでしたが初めての1本をゲットしていました。

 

中盤からは活性も徐々に上がってきて、群れが頻繁に入ってくるようになってきます。

ロングステイの釣り方で連チャン連チャン!さぁ面白くなってきたぞというところでしたが…

南西爆風は止まずに勢いが増すばかりで残念ながら12時早上がり。

それでも良型ばかりの8本と大満足!

 

吉野屋さん、裕介船長、同線の皆様、楽しい1日をありがとうございました!

 

 

さて、ここからは東京湾でテンヤタチウオをやってみたい方へ向けて【お願いと注意点】になります。

各メーカーの方の普及活動や船宿さんのご協力のおかげで、東京湾でもテンヤでタチウオを楽しめるようになってきましたが、注意しないといけない課題もまだまだあります。

私からお願いしたいことは↓

■予約時に船宿さんへ、当日も船長さんへ、「テンヤでやってみたいのですが大丈夫ですか?」と必ずご確認ご相談ください。(もちろんNGの場合や釣り座が指定される場合もあります)

■テンビンやジギングの方の糸の立ち方をよく確認して、出来るだけお祭りを避けられるようにちょいキャストでスタート。

■糸が出過ぎて他の方と被るようであれば、都度回収して投げ直し。(カワハギと一緒ですね!)

■お祭りがそこそこ起こってしまう時は重さや抵抗が他の方と合っていないので、号数で調整したり餌の大きさを考えたり、潮が落ち着くまで一旦休憩。(ハリはシングル推奨したいです)

■ベースのテンヤは40号50号、号数調整は中通しオモリなどをスナップの上に通したりオモリを連結など、増しオモリで調整出来るようにしておくと良いと思います。

etc…

チャレンジはどんどんしていただきたいのですが、トラブルが多くなると…流行るものも流行らなくなってしまいます。

東京湾ではテンヤは後発ですから、テンビンやジギングの方との共存を第一に考えていかないといけませんので、皆様ご協力のほどよろしくお願いいたします!