宮澤 幸則さんの記事
2009.8.7
経験と文化
たくさんの経験を積み重ね、それを後生に伝えることを繰り返すことでそれが「文化」になっていくと言われます。
例えば、おいしいけど部位によっては毒のあるフグ。
過去たくさんの先人チャレンジャーの方々がいろんな部位を食べ、時にはその味に絶賛し、ある時には不運にも毒の部位を食べてしまい、苦しみながら遺言を残す・・・。
「息子よ、フグの身は絶品だけど、卵巣は食べるな!あそこには毒があるぞ!」
と、言い伝え
またある時には、
「自分の爺さんから聞いた話だけどフグの卵巣には毒があるぞ!、さらに皮も絶対に喰うな!そこにも毒があって、食べたらやっぱり死ぬぞ・・・(ガクっ:死んだ)」
このような失敗を繰り返し、しかもその失敗を恐れず経験を積み重ね、さらにそれらを後世や仲間、弟子に伝え、さらに積み重ねていく。
それがやがて「文化」になっていくのだ・・・。
何かの本にこのようなことが書いてあった記憶があります。
仕事でも釣りでも、その他何でも、いろんなところの「文化」に通ずるものがありますよね。
情報を提供いただける先人や現在日々経験を積み重ねていらっしゃる方々に感謝し、それを引き継ぎ、さらに自分の経験をプラスして、また誰かに伝える。
もちろん「失敗」もあれば、「成功」もある。大抵は前者です。しかしその「経験」を積み重ね、ノウハウが生まれていく・・・。
そうやって何事も「文化」として確立されていくものなんですよね。
自分も少なからずとも、その一端を担えるようになりたいと日々思っています。