アングラー:林 良一


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林 良一さんの記事
2020.12.23

水温が下がってしまった竹岡沖

魚は人のように洋服は着ていません。

ですから、水温の変化=体温の変化となり、順応すまでに少々時間(日数)がかかるようなのです。

そういった、水温が低下した状況での竹岡沖へえさ政さんより出船、ご参加の方々と共に攻めてきました。

 

今回のレクチャーでは、カワハギのシーズナルパターン、簡単な習性、生息場所、タックル、仕掛け、釣り方についてお話しさせていただきました。

 

出船後、カワハギとの最初の接点となるエサ付けは個々に、船を一巡させていただきました。

 

多摩川の河口から船は面舵に、岩越船長はカワハギ釣りの大場所、竹岡沖へ舳先を向けました。

 

前回の竹岡沖はクリアな潮でしたが、今回は薄濁り、それに前日から水温も下がっているということで、金曜日まで釣れていたカワハギですが、前日の土曜日から釣果が下降してしまったのでした。

黒潮も凹型に蛇行しており、上げ残りの僅かに流れる潮からスタート、その後の下げはほとんどきかない汐見でした。

 

さて、潮止まりに近づくことも手伝って、中々アタリが出ない状況でした。

皆さまに釣り方などをお伝えしながら船をユックリと一回り、その後は、もっと時間を掛けて、ロッドを携えて船を一巡することにしました。

潮止まりと水温低下も手伝って、ゲストのアタリもほとんどない状況ではありました。

そんな耐活性の時のセオリーは、「止めておく時間を長く作る」、「底を意識する」といったことがあります。

誘いを掛けてオモリや仕掛けを目立たせることはするものの、エサを食べていただく時間を長くとること、そして、たとえばゼロテンションの釣りであれば、枝間を短くして底付近を意識します。

そんな時RYO’S METHOD 仕掛け・レンジ&ボトムは、エダ間が8㎝とショート設計ですので、ミキイトを貼ったゼロテンションの釣りでも、底付近にエサを配すことができます。

そうして釣っていると、張らず緩めずのラインを背負う、ごく僅かにたわんだゼロの穂先にごく小さなアタリが!

ただこれは、ハリからエサが垂れ下がっている部分をカワハギが咥えた挙動ですので、ここでアワセを入れても掛からないか、クチビルを掬うように刺さるだけで高確率でバレてしまいます。

そういったごく小さなアタリを前アタリと捉え、その後に来る(引きでは無く)ひときは強いアタリ、又は、掌に響くハリを噛んだ手感度アタリでアワセを入れると良いようです。

ゼロは穂先が軟らかく、その後の穂持ちが硬いので、低活性時に良い大きなアタリを穂先で出出し掛けるのに適したロッドではないでしょうか。

 

リール:20ADMIRA A100XHL

ライン: UVF メガセンサー12ブレイドEX+Si 0.6号

リーダー:タフロン 船ハリス EX 4号

仕掛け:快適カワハギ幹糸仕掛けSS RM(RYO’S METHOD)

 

 

 

 

ロッドを携え、皆さんの間に割って入れさせていただき、お話ししながらの釣りをしていると、様々なご質問をいただくものです。

皆さま釣りに熱心で、最高気温が10℃を下回る日ではありましたが、集中力を切らさず釣っておれれました。

 

 

 

下船後は、その日1日の状況をお話しさせていただいており、次回以降の釣行のヒントにしていただけたらと思っております。

 

ご参加いただきました皆さま、何か得ることはございましたでしょうか。

えさ政さん、大船長、女将さん、岩越船長、この度もたいへんお世話になりました。

えさ政さんでのカワハギ釣り教室は、翌年1月にも開催させていただきます。