アングラー:田渕 雅生


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2018.11.8

新島沖・「深海の舞姫」乱舞!

水深400mから釣れ上がってくるキンメダイ。

メガパワーを搭載した電動リールがグイグイ巻上げてくる!

上がってきた仕掛けを手繰り始めると、吸い込まれそうになるほど濃い紺色の海中から背中の朱色と腹側の銀白色がクルクル回りながら次第にその姿が大きくなってくる。

羽衣を纏った天女が優雅に舞っているようにも見えるその様から、誰が名付けたかは知らないが「深海の舞姫」と称されるキンメダイ。 そう、「ダンス」ではなく「舞い」という表現が合うと感じるのは私だけではないと思う。

何れにせよこれを観られるのは釣り人の特権と言えよう。

番1

今回は、伊豆・下田の須崎港、番匠高宮丸さんから新島キンメ釣行に伺った。

午前4:10集合。 4:30過ぎに出船。一路新島沖のポイントへ。

番10

番11

番12

5:30にポイント到着。 この時期の遊漁船の投入開始時刻は5:40。

投入の合図を待つ間に東の海から明るくなって幻想的な光景が。

1投、2投とキンメのご機嫌斜めの様子。

船長はすかさずポイント移動を決断。これが大正解!!!

番6

3投目は7点掛け。

番7

4投目は9点掛け。

少し小振りなキンメも混じるが、このエリアのキンメは小型でも肉厚で脂乗りも抜群です。

そして5投目には着底と同時に、いや着底前から魚信があり、

番8

番9

番5

ずっしりとした重量感が画像からも伝わるでしょう!

我が愛竿のマッドバイパー深海M-200 キンメスペシャルが大きな弧を描きました!

 

番4

5投目には何と12点掛け。

皆さんお土産十分になったところで、メガキンメが狙えるポイントへ。

400m前後からの掛け上がり。 この掛け上がり方が半端じゃない。。。

海底にクリフハンガーばりの断崖絶壁があるようなイメージです。

キンメの魚信が来たら多点掛けを狙うためラインを送り出したい。でもこのポイントではラインをだしたら100%と言っても良いくらい根掛かりします。

魚信があったところでラインを張って待っているだけでも根掛かりします。それも時には仕掛けの上部から。。。

多点掛けしたいという「欲」と根掛かりの「恐怖」。

パーフェクトに針掛かりしたかも!!!という「歓喜」も数秒後には無機質で恐ろしいほどのラインテンションに代わり、時には仕掛けの上部から切れ、上の写真の様に曲がりこんでいた竿先がフッと何事も無かったのように伸びて大人しくなる「落胆」。。。

しかし、「虎穴にいらずんば虎児を得ず」。「崖(壁)が怖くてキンメ釣りができるか!」と意気込んでみてはいつも落胆する私。。。

今回は、

番3

「欲」と「恐怖」の狭間で「ほどほどに」という「天の声」。 上手くいきました。

番2

釣れ上がって直ぐは腹部が銀白色ですが、船上に上げて暫くすると魚体が真っ赤に変色してきます!

そして目が金色に輝くんです!

「たかが釣り」と言うなかれ。 「釣りの楽しさ」はここまでお読みいただければご理解いただけるかと思いますが、「食の楽しさ」においても「釣り人の特権」を満喫できること請け合いです。

皆さんも是非チャレンジしてみては如何ですか?