東西タチウオ釣りの違い
近年全国的にタチウオ釣りが人気を博していることは みなさんご存知だと思います!
釣ってよし、食べてよしの釣り人御用達の魚ですね。
ビギナーにも敷居は低く、またエキスパート同士では腕の差が釣果の差となり、釣り人を熱くさせるニクい奴ですw
また噛まれて大変な目にあった方も多いのではないでしょうか?w
そんなタチウオですが関東と関西では大きく釣り方が異なります。
- 関東 = 天秤タチウオ
- 関西 = テンヤタチウオ
私は船釣りを始めてから関東に4年、関西に5年住んでいるため、両エリアでタチウオを狙ってきましたが「両方違って両方おもしろい!!」と感じるとともに、「同じタチウオを釣るのになんでこんなに釣り方が違うの?」と身をもって感じてきました。
そこで今回は東西の釣り方の違いに焦点を当ててみようと思います!
まずは仕掛けの違い!
関東の天秤タチウオは文字通り天秤仕掛けですね。
天秤に船宿指定の錘をつけ、約2mのハリス(8号くらい?)の先にタチウオ針がつきます。
ダイワの「快適船タチウオ仕掛けSS」も人気です。
餌はコノシロやサバの切り身が中心で、東京湾ではNGですがサンマも人気です。
対して関西のテンヤタチウオも文字通り「タチウオテンヤ」と呼ばれるシンプルな仕掛けで釣りをします。
イメージは針が下向きのジグヘッドでしょうかw
テンヤの重さは40~50号が中心です。
餌は中羽のイワシ1匹が基本で、近年ではサンマの半身ハーフカットも人気です。
そうです、まず仕掛けが完全に違う!!
同じタチウオを釣るのに似ても似つかない仕掛けで釣りをします。
おそらく何も知らない人が見たら同じ魚を釣る仕掛けとは思わないレベルw
しかも両方釣れるっていうから不思議でなりません!!
続いてタックルです。
共通しているのはリールで150~300番クラスの電動リールが主流です。
私はシーボーグ200J-DH-Lを好んで使用しています!
対して竿は東西でまったく異なる顔を見せます。
関東の天秤タチウオの竿は「6:4~7:3調子」ですね。
アタリが出ても合わせを入れず誘い続けるアクションが近年の流行で、天秤を跳ねさせないためにも”胴調子”の竿が人気です。
私は浅場中心だったためライトゲーム用のリーディング73などを使っていました!
関西のテンヤタチウオの近年の人気はズバリ ”超先調子”です!
「8:2調子」どころか、いわゆるカワハギ竿のような「9:1調子」が人気となっています。
その先駆けが 極鋭タチウオテンヤSP 197AGS で、釣具屋さんで品薄が続くほど空前のブームとなりました!
最近ではショートVERである極鋭タチウオテンヤSP 170AGSやメタリアタチウオテンヤSP190、215なども発売となり、人気を博しています。
この調子には理由があり「アタリ=合わせ」のこの釣りでは先調子が有利というここ数年のトレンドが、先調子竿の人気を後押ししています。
ちなみに私は極鋭タチウオテンヤSP 197AGSや同170AGSを使ってテンヤタチウオを楽しんでいます!
「仕掛け」と「竿」を見るだけでもまったく異なる顔を見せる東西のタチウオ釣り。
どうしてこうなったかは分かりませんが、私には” 東 : 西 ” が ”柔 : 剛 ”と見えてきます!
しっかりと食い込むまで根気良く誘い続ける天秤に対して、アタリ=合わせ なテンヤタチウオ!
関東人と関西人の性格や商売のやり方を見ているような気が・・・w
(当然、私は違うよ!!という方もおられるとは思いますが)
おそらくこれにはベイト(エサ)の違いなど、各エリアの魚の違いが関係しているものと考えられます。
その証拠に、東京湾でテンヤで釣っても釣り勝てず、大阪湾で天秤で釣っても釣り勝てません。
実際先日のテンヤタチウオの釣行でも天秤は手返しも悪く、不利な状況でしたし、某テンヤタチウオ名手が東京湾でぜんぜん釣れなかった前例があります。
(私は専門家ではないため詳しい理由まではわかりませんが・・・)
(あとジギングはリアクションのため両方で釣れますw)
今後さらに流行を見せるであろう全国の船のタチウオ釣り。
ぜひホームグラウンドだけでなく、機会があればアウェイの違った顔のタチウオ釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか?
きっと楽しく、新しい一面を見つけることができると思います!