アングラー:村上 哲


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2022.4.4

若狭湾最終盤戦ムズムズヤリイカ「オモリグ」で攻略

食いしん坊系アングラーでイカ馬鹿野郎でもある「モジャオ」こと村上哲です。

※シンクにいっぱいになった烏賊をトレーに入れて色出ししお世話になっている人に貰ってもらう時に出る歓喜の声が一番好き。

今季の日本海ヤリイカは北型の気圧配置にて海が荒れた日が多く行きたいタイミングでの釣行が叶わずイカ馬鹿野郎としては不甲斐ないまだ一度きりの釣行にて悶々としておりましたところに若狭湾の信頼おける船長から少し上向いている旨の情報が上がりヤリイカメタル最終戦へ伺ってまいりました。

日本海のイカ釣りは基本半夜便(17時~0時、時期により変更あり)と深夜便(22時~5時こちらも季節により変更あり)の2便体制で行われるところが多く、好調時や希望があればオールナイト便で出される船もあります。

昼間バラバラに点在している烏賊を集魚灯にてベイトを集めこれに寄ってくる烏賊を釣るスタイル。

船間の連携も凄く濃く、僚船同士で「灯を受け継ぐ」という形でベイト感度を受け継ぎ釣り開始から釣れる様工夫をされたり、情報の共有は常に船長同士が行なっていて調子よく釣らせている船長がいまいちハマっていない状態の船長を呼んでそばに入れたりと出来るだけ良い情報を共有するスタイルは乗ってる側のアングラーとしてもホッコリさせてもらえる一面です。

 

当日お伺いしたのは福井県、若狭大島「海生丸」さん。

青戸大橋を超えれば大島半島。

ここからアングラーのテンションは一気に上がります。

小柄な体に骨太な気骨ある優しい新谷船長

可愛らしくとても優しい女将さん

日本海としては珍しい大型の船を三艇有する船宿さんです。

※「船最前線」のステッカーお渡ししてPRしてもらえる様甘えてきました。

 

実釣当日はベタ凪、深夜帯から少し雨模様予報の深夜便へ搭乗。この時期にしては珍しいほど鏡の様なベタ凪です。今回の船長のポイント判断は僚船から半夜便でよく釣れている情報を貰うも向かっている船が多く烏賊の取り合いになるだろうと、過去の経験と実績も考慮に全く周りに船のいない磯場が点在する60mラインへ。僕のストロングスタイルはティアドロップ型の中錘にエギ一本だけを付けた「オモリグ」スタイル。これでほぼ通年を通します(水深20mより上でコイカが湧いた場合だけ胴突きタイプのイカメタルにて実釣)。この日も大好きなオモリグでエントリー。

リグセッティングは以下にて

PE UVFエメラルダスデュラセンサーX8 0.6号の3色タイプ(夜間は3色が見やすくて大変重宝しています)・リーダー4号・ハリスエステルライン5号・錘20号~40号・餌木は2.5号のみを使用と至ってシンプルな漁具スタイル。

 

実釣は予想通りのベタ凪の中、開始1投目早々に一杯目をゲット。

※開始早々の一杯は烏賊がいる証拠とホッとします。

ヤリイカ大好き人参カラーがこの日も大活躍。必ず忍ばせておいて下さいね。

しかしそのあと2時間くらいは本当に思い出した頃にポロッと釣れる程度…そんな中、新谷船長はアングラーの釣り座全てをこまめにまわり情報を聞きながら「今はまだ釣れてないけどここが良いと思うから頑張ってください。」と鼓舞してくれます。多分これはベイト感度と釣れ方から何かしらの変化で釣れると睨んでいると推測しました。そう…この日は深夜帯からの雨が予測されているのでこれがトリガーとなることを船長はわかっているんです。

そして深夜1時くらいから雨がパラパラと降ってくると「人は辛いかもしれませんが烏賊はこれで元気になるので頑張ってくださいねー❗️」とのガイダンスが飛び正にこのガイダンスを皮切りに1投1杯(とはいえ一本針で底の釣りにてペースは少しテクニカルで一番楽しいくらい)でイカが上がってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正に船長がイカのスイッチを入れたと感じてしまうほどの読みの的確さに脱帽でした。雨も軽く振った程度で全然問題なし。

ここしばらくの傾向として餌巻きスッテが調子良いと聞いていたので持って行ってはいたのですが、僕以外全員の方が餌巻きでの実釣をされていたので餌木だけの釣果とどれだけ変わるか試したくやりきったところ65杯の釣果を得ることが出来ました。

最終盤戦ですので流石にメスヤリがメインですがもうダメかなぁと思っていたところにこれだけの釣果を得られ大満足の釣行となりました。

※当日のオスヤリはこれで全部。さすがにオオヤリの乱舞とはいきません。

餌巻きでゆったり誘ってロングステイでやられていた方は数は程々ですがオスヤリメインでこちらも満足の釣果をあげておられましたよ。

今回は顕著にリアクションではメスヤリ、ゆったり誘って餌で乗せるとオスヤリと釣果が分かれる傾向にありましたのでどちらでやられるかはアングラーが選べるのも楽しいですよね。

※深夜便からの戻りは朝方となり晴れていれば気持ち良い朝日を見ての帰港となります。同船した方々にも「船最前線」ステッカーを貰ってもらえ充実の釣行は終了となりました。

 

食いしん坊系アングラーの「釣り人メシ」

 

今回のターゲットヤリイカは活かして持って帰れる烏賊としても有名ですが関西の定番的な持ち帰り法トレーに並べて冷やして持ち帰るのに墨で汚れないのでとても助かる烏賊でもあります。

大型のヤリイカは定番の刺身や揚げ物で大変美味しく頂けます。

その他洋食にて

子供大好きガーリックライスを詰めトマトソースを敷いたイタリアンいか飯

刻んだヤリイカを入れた優しい味のキッシュはいつまでも食べれてしまいます。

いかしゅうまいはセイロが小さく、一度に沢山作れず必ず取り合いに。

ヤリイカ料理で忘れてならないのはメスヤリイカの煮付け(かなり濃いめの味付け)や丸焼き(煮付け共に墨袋は除去)は冬の風物詩的なまさに絶品料理。これが食べたいとメスヤリメインで狙う人もいるくらいです。

 

これからはヤリイカと入れ替わって大型の剣先イカが入ってくるさらに楽しいシーズンが目の前に迫っています。イカ馬鹿野郎としては雨天凪等の天気・波予報となるとソワソワしてしまうこと請け合いな時期に突入します。