アングラー:前田 俊


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前田 俊さんの記事
2010.5.24

【プレッシャー】迷いと焦り。自滅。

21日は城ヶ島でマルイカ束釣りもあったとの報に、いてもたってもいられずに、翌22日常宿の瀬戸丸から出撃しました。

 

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前日の好釣を受けて沢山のお客さんが詰めかけ2艘出し。

成銀には永田さん、新さん、ブチさんの姿。

10号左舷艫からkajiさん、K君、私、けんいちさんの順に並びました。他、ミヨシにお客さん二人で、左舷は6人です。

周りの船に乗ったお客さんからの視線を感じます。
マルまるブログを担当させて頂き多少目立ってしまったためでしょうか…出船前からプレッシャーです。

朝から城ヶ島沖水深40m付近を攻めるも、サッパリ。

好釣から一夜明け、潮が澄み渡り状況が変わってしまったようです。

たま~に当たりはありますが、上手く掛けられず、バラしを連発。

そんな中、隣のけんいちさん。少ないチャンスを確実に捉えて数を延ばします。
K君、kajiさんもキッチリ続き、私独り凹んだまま、時間が過ぎて行きます。

スッテを替え、巻き落とし、ゼロ・テンション、宙を探り…色々やってみれども当たりを察知できず。

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潮周りですれ違う他船のお客さんの視線を気にして迷い、焦りが増幅。

きっと成銀の皆さんは釣れてるだろうなあ。と、他船の様子も気になり、自分だけが釣れない状況にあぶら汗。

けんいちさんが20杯を数える頃、私はまだようやく10杯 のWスコア。

思うように釣れない。こんなんじゃ、どう思われるのか…格好悪い・・・。

釣りより他人の目が気になり自分を追い込み自滅。完全に沈没モードです(涙)

 

残り30分を切り、ふと我に帰って集中を欠いていたことに気づきます。

雑念を払い竿先に集中。
ん?
澄んでたはずの潮がいつしか濁っているではありませんか~!

そう言えば大船長が、そんな事を言ってたっけ…

しばしば操舵室を覗き、大船長に「反応ありますか?」「〇〇丸は釣れてましたね」「全然触りませんねえ」などと話しかけていました。

船長もプレッシャーと戦いながら必死に釣らせようと頑張ってくれているのに・・・。

私の無神経な言葉がプレッシャーを与えていることにも気づかずに・・・。

それでいて、大事なヒントを聞き逃している。嫌な客だなあオレ。サイテー!大船長ごめんなさい。

 

 

潮色に合わせてスッテをチェンジ。ミッドスッテ・ハダカの赤、緑を中心に組み換えます。

すると、微かに当たりが!

しかし、イマイチ触りが素直じゃないのです。スッテが合ってない感じかな。

そこで、最近あまり出番がないネンブツダイ(オレンジ)をバッグの奥から取り出して、赤と緑の間に。

と、今度は明確な当たり!
バッチリ合わせも決まりました。

素早く再投入。スグに当たり!

ようやくパターンが見えました。
ハマった~♪

連チャンモード突入し6連チャンです。

集中が増し冴えてくるのが判ります。【覚醒】して行くのを自覚。
 

残り1分。流し替えてのラストチャンス。
続けて6連チャン。
上がり間際の20分足らずで12杯。
数よりもパターンを見つけて嵌めた事が嬉しい!

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メンタル面の状態に大きく影響を受けるマルイカ釣りは、スポーツ的な要素が高いと思います。

その過程では苦しくて逃げ出したくなることがあっても、プレッシャーを克服し状況を打開することで得られる達成感、釣りを終えた後の充足感。

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前回50杯釣って竿頭になれたときになぜか残った「負けちゃった感」。

今日はその半分にも満たない釣果で仲間内では釣った数が一番少なかったけれど、最高に楽しかった~!

 (私の場合は)釣果=満足度じゃないって確信しました。

 

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