楽しく、愉しく、安全に!・カニパン争奪懇親釣り教室
継続して開催させていただいている釣り教室は、釣りに対する考え方を学んでいただく、いわば塾のような役割ではないのかと考えてみることがあります。
それに対し今年第1弾の釣り教室は「カニパン争奪懇親釣り教室」と銘打ち、直球勝負の釣り教室ではなく、変化球的な内容で催してみました。
釣り仲間のRieちゃん、Risaちゃんは釣りに対する熱意、向上心ははもちろんのこと、「楽しみながら釣る」といった考え方にも大いに響いていただいており、「船で食べるととたんにアタリが増えだす?」というカニパンを常時船に持ち込み釣りをしているのです。
そこで、そのカニパンをを賭けてのプチ大会も行い、お2人に出船前のレクチャー、ポイントでのご指導をしていただくという内容などを去年から打ち合わせしていたのでした。
さて、前置きが長くなりました・・・
1月13日、羽田のえさ政釣船店さんには、夜が明ける前から沢山のカニパンが並び(笑)、受付けが始まるのでした。
この日は関東に今年一番の寒気が入り、宿へ向かう途中の車外温度計は0℃でしたが、皆さんの熱気でどこ吹く風、仲間が集う度に笑い声も大きくなるのでした。
皆さんがお揃いになり船に移動、オブザーバー役である僕は彼女達の入場までの前座として、この日までの経緯をお話しさせていただくと共に、毎回イベント釣り会の時は「楽しく、愉しく」とお話しさせていただいております。
また今年2月からのライフジャケット着用義務のお話しもさせていただき、「楽しい中にも、より安全に」と付け加えさせていただきました。
さてその間、当日主役のお2人は何やら宿でお色直し?をしている模様です。
そして、満を持して登場! 後ろでタコを被りマントを羽織っているのがRieちゃん、カニを被ってハサミを出しているのがRisaちゃん、当日の主人公、釣り教室の講師のお2人なのです!!
こんな替え歌を皆さんで歌いながら彼女たちは桟橋を練り歩いて(笑)船へと向かうのですが、その間、自ら歌っている歌で笑ってしまい、お2人のパホーマンスにも皆さん満面の笑み、「ツカミはOK」ではありませんが、楽しい釣り会の良きオープニングになりました。
歌が終わる頃主役が乗船、皆さんの声援を受けてポーズをとる2人。
そしてレクチャー開始です! レクチャー内容は「カニパンの生息場所は?」など、彼女達が作ったストーリーで15分ほど、大笑いの中お話しいただきました。
レクチャー終了後に出船。春彦船長が舵を握る船は、一路竹岡沖を目指しました。
ポイントでは、航路際の35mラインを狙いましたが、上げ潮がほとんど効かず、濁り気味の潮でアタリが遠い状態が続きました。
でもそんな中、皆さんポツポツとカワハギを釣り上げられていました。
ここで、「ゴウちゃん」こと三浦くんの釣り座までやってきたところ、「今釣れば、カッコいいんだけどな~」と、この時はカニパン持っての写真でしたが・・・
ロッドを叩くアタリにJOGアワセを決め、何とその場で釣ってしまいました! カッコ良かったぁ~~!!
「純ちゃん」こと中山さんは、特エサでこんな獲物もGETしていました(笑)
御園生さんはご家族で参加いただきました。小学1年生の娘さん、寒かったのでキャビン入っていましたが、「さて釣るぞ~」と、いざロッドを持つとこの通り! 当日唯一のダブルだったのでした。メガネもカワイイですね!
そう、この日の主役のお2人は、皆さんにちゃ~んとカワハギ釣りのレクチャーもされていましたよ! って、これは、クイックハリハズシのレクチャーかな(笑)
「元祖被り物?」のKateさんもタコに(笑) Kateさんは早掛け賞もGET! 早掛け賞は5名様、賞品はチョコカニパンを2袋ずつでした。
Rieちゃんのお友達の入稲福さんは大型をGET! そして、タコ捕獲作戦にも参加(笑)
ここで当日の竹岡沖の状況を少し・・・
ポイント到着から上げ始める筈の潮が流れず潮色は濁り、水温が低いこの時期、カワハギ釣りにとっては良い状況とは言えない様相でした。
年間を考えると潮は、春には日中が大きく動く反面、今時期日中の潮はあまり動かないことと、東京湾は流入河川が多く、上げ潮を後押ししてくれる黒潮も離れてしまっていました。
潮が動かない≒低活性 を絵に描いたような状況でしたが、時たまエサのワタだけ盗られたりと、カワハギはいる様相でした。
では
「『スピードの小バリで長ハリス』で、カワハギにハリを吸込ませてしまおうか?」といった手が思い浮かびます。
ただ、幾らゼロテンションを決めても、中オモリで弛ませてみても、アタリらしいアタリがないままワタが盗られたりツルテンにされてしまうのです・・・
アタリを察知しようと、ゼロテンからの僅かな聞き上げを入れてみてもあまり効果がなく、潮の効いていない中、吸い込んだハリを吐きだすのも早く、いざ掛かったとしても、クチビル1枚で切れてしまうか、歯の裏に掛かり滑ってしまうことが何回か続きました。
そこで
ワイドフックのピンピンハリスの出番です!
ゼロテンションを維持していてもアタリは明確ではない中、「何か違和感」を感じたら一瞬送り掛けに行くとバッチリと嵌りました!
ワイドフックにしてから3割位の掛け率がグンと変り、終わってみれば、明確に分かったアタリが18回、その内11枚のカワハギを釣ることができました。
さて、気温は低かったですが昼過ぎにはほぼ無風となり、アウターを脱いでの釣りとなりました。
沖で思いっきり楽しい釣りをしている時間はあっという間、帰港後、上記に書かせていただいた当日の状況などをお話しさせていただきました。
その後は、カワハギの最小賞と最大賞の表彰式に移りました。
最小賞は「マタさん」こと猪俣さん。その全長14cm! マタさんはこの他、最大賞に絡む29cmも釣り上げられていました!!
栄えある最大賞は、29.3cmを釣り上げた大内さん、おめでとうございます! マタさんの29cmは3mm及ばずでした。
表彰式の後には、お2人よりご参加の皆さまに、当日の感想と感謝の意をお話しいただきました。
そして廣瀬さんからは、皆さんとえさ政さんに鮪のサクを人数分と、大粒のアサリを有志としてご用意いただきました。
今回の釣り仲間での懇親釣り教室は「楽しく、愉しく、そして安全に」を念頭に企画、彼女達にもお手伝いいただき無事終えることができました。
ご参加いただきました皆さま、この釣り会を大いに盛り上げて下さり、ありがとうございました。
えさ政さん、大船長、女将さん、春彦船長、今回このような企画を快諾していただきましてありがとうございました、またたいへんお世話になりました。
大石さん、カニパンの手配など、ありがとうございました。
廣瀬さん、皆さんとえさ政さんに鮪とアサリをありがとうございました。
矢内さん、今回は企画から知恵をお借りいたしました、また、いつも写真撮影や船上でのアドバイス、ありがとうございます。
Rieちゃん、Risaさん、楽しい釣り会となりました。また是非企画していきましょう!