大ダコ浮上!・エギタコ釣り教室
6月に開幕した東京湾のエギタコ釣り。今回はエギタコ釣り教室で3回目の釣行となりました。
船宿さんは、東京湾のエギタコ釣りのパイオニア的な千葉県浦安の吉久さん。舵を握る峯岸船長ともここ数年、タコエギから作ったり(数年前は関東ではタコエギがあまり売られていなかった)、ストラクチャーでの釣り方を研究したりと、二人三脚で東京湾のエギタコ釣りを快適に楽しんでいただけるよう釣行を重ねてきました。
さて、そんな吉久さんにお集まりいただきましたのは22名様。いつも多くのご参ありがとうございます。
吉久さんでは、宿での受付けを済まされた後、船上にて釣り座のくじ引きをさせていただいております。
そうして皆さんをお迎えしていると、「りょうさぁ~~ん!」との大きな声!?
声の方向を振り向くと、「カズ」こと釣友の高沢さんがプレジャーボートで釣りへ出かけるところでした。お声掛けありがとうございました。
釣り教室では、出船前にレクチャーを行っております。
比較的新しい釣りであるエギタコ釣りのレクチャーでは、タックルやタコエギのお話しの後、大切な小突き方、アタリの捉え方、アワセまでのタイミングなどを重点的にお話しさせていただきました。
皆さまの真剣な表情が印象的でした。
レクチャー終了後、峯岸船長が舵を握る船は出船、旧江戸川を下り東京湾へ、最初は中部の平場から始めました。
マダコ釣りですが、皆さんロッドとリールとタコエギで楽しまれており、テンヤのエサのカニは積んでいないのです。
当日は、朝は寒かったですが、海上は微風で過ごしやすく、後半日も出てきて快適な凪だったのですが・・・
水温低下は戻ったものの、今一つタコの活性が上がってこないような釣果が続いていました。
そんな中、船中ファーストヒットは大石さん。小さなサイズではありますが、これが当歳生まれの夏タコで、数釣りをするときのメインとなるサイズなのです!
右舷胴中で「きたよ~~!!」との声。振り向けば川窪さんが嬉しさに? その重さに?? 顔をしかめながら一生懸命リールを巻いています!
上がってきたのは2キロオーバーの立派なタコでした! 川窪さん、おめでとうございます!!
右舷大艫には、ここのところの釣り教室にご夫婦でご参加いただいている諏訪さん。1キロ位の美味しいサイズにこの笑顔です!
満船御礼の当日、前半は皆さまの釣り座を回らせていただきながら、僕もロッドを出してみることにしました。
平場、橋脚周り、また違った、少し根のある平場を攻め分けましたが、ある場所では潮がかなり効いていたりして釣り辛い場面もありながら、潮止まりからの上げ潮、後半に期待をかけて根気よく舳先で小突いてみました。
そんな中、「松ちゃん」こと松永さんもタコをGET! 子の小ダコが浅茹でにすると柔らかく、そして、鼻から抜ける風味がよろしく、夏を感じさせる滋味なのです!
平場で根掛り? エギを回収したら何と、カンナにタコの身が付いていた・・・。でも橋脚周りに移動してからそのリベンジを果たした村野さん、流石の一言でした!
釣り教室のお手伝いをしていただいている矢内さん、ロッドを出せばこの通り! 凄腕釣り師でもあります。
森本さんは、ポイント移動直後に掛けました! この後ももう1杯追加、美味しく食べられたでしょうか。
さて、時折船中を回らせていただきながら、ご質問をお受けしたり、お話ししたりしながら、舳先へ戻ってはロッドを出してみました。
粒根はあるが平場ゆえ、できるだけキャストして手前に小突きながらエギを引いてきます。
そして今回、集ダコアイテムとして、大きなクローワームを仕掛け上部に取り付けてみました。
よくタコ釣りでは、金や銀にキラキラと光る、吹き流し式のアイテムを見かけますが、夏季、濁りが入る東京湾では、海底近くの光量は少ないと考えられ、光があって反射するモノよりは夜光を、それもエギから離さず近くに配してみました。
エギも、根掛りの少ない平場では、2個付けにしてアピールアップを狙います!
さて、そうしてキャストして小突き続けていると、チタントップに伸しかかる重さ・・、それも急激に、あからさまに増してきます!
「これはデカイぞ」と、そのまま小突き続け、十二分に重さが乗るまでの数秒間、その間心拍数も上がって行くのがロッドを操作している自分でも分かり、直後ラインを巻き込み大アワセ!! この時タコが底から離れるバリバリといった音が聞こえるかのような興奮の中、シッカリとアワセが決まってロッドが綺麗な弧を描いた時「よっしゃ~! きたよ~~!!」とアピール、心地良くそれもかなりの重さに表情を歪めながらのリリーング、船長のタモ入れに入ったのは3.8キロの大ダコだったのでした。
ロッド:メタリア エギタコ サブに アナリスター エギタコ
エ ギ:快適船タコエギ SS
船長は少し残業してくれ沖上り、東京湾からディズニーランドが見える旧江戸川河口に船首を向けました。
去年、吉久さんで撮影したエギタコ動画はこちらです!
下船後は桟橋にて、当日の状況のお話しをさせていただいております。
そして今回、3.8キロのタコを、足8本と頭に解体、ジャンケン大会にて9名様にお分けさせていただきました。
今回、ちょっと厳しい状況ではありましたが、ご参加の皆さまにおかれましては、何か得ることはございましたでしょうか。
吉久さん、昭久船長、峯岸船長、矢内さん、この度はお世話になりました。
吉久さんでのエギタコ釣り教室はもう一度、7月末頃に開催するかも知れません。
追記
東京湾のマダコは、そう市場に流通しているわけでもなく、あればかなりの高値が付いているようです。
そんなブランドダコですが、浅く茹でて削ぎ切りに、醤油と味醂を同寸、液体昆布出汁少々の漬け汁に一晩漬け込むと蛸漬けが
米酢にやはり液体昆布出汁少々、美味しい塩少々に漬け込めば酢蛸になります。
どちらも左党には、こたえられない一品となること間違いなしです。