アングラー:林 良一


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2017.4.26

好釣! 春マゴチ!!

今季も好調が伝えられるマゴチ釣り。

そういった季節によって移ろう釣り物の情報や、それが、厚意にしている船長が舵を握るとなれば余計に、行ってみてくなるのが釣り師の性ではないでしょうか。

そんな4月24日(月)、平日にもかかわらず、千葉県浦安の吉久さんに9人のマゴチフリークが集いました!

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このところ、だんだんと夜が明けるのが早くなり、5時半(出船時間は7時)には船上へ、早速タックルの準備を始めました。

ロッドは、マゴチでもタチウオでも信頼のリーディング 73-MH、又は、まだ初期ゆえ低い水温で食い込みが悪いことも考え、1段軟らかな同73-Mも用意してみました。そしてサブロッドとして、穂先から穂持ち部分が柔軟なスリルゲーム 73-MHも使ってみました。

リールは、堅牢なボディーで、マゴチを掛けた後でもゴリ巻ききるバサラ、コイツはこれからエギタコでも頼りにしているのです。そしてもう1台は、カワハギ、マルイカ、タチウオなど、汎用性が広く、T-WINGシステム搭載のスパルタンRTとしてみました。

そして今回バサラには、吉久さん推奨の2号のPEライン12ブレイド 2号を巻きましたが、スパルタンには紅牙12ブレイドの0.6号、マルイカの時使用しているそのままの状態で、ダイワの最高峰ライトラインの強度も試してみました。

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仕掛けは今季より吉久さんで発売されているマゴチ仕掛けを使ってみました。

この仕掛けは「腕っこき」(浦安の方言? 「腕の立つ」という意味合い)船長である、峯岸船長監修の、シンプルなマゴチ仕掛けながら、ハリ、チモト、ハリスなどに工夫の凝らされたスペシャル仕掛けなのです!

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エサは「エビマゴチ」と称されるように、小型クルマエビであるサイマキをタップリと用意しての出船でした。

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現在のポイントは富岡沖。アカメフグのポイントより若干沖目でしょうか、7、8mから落ち込む蛸根付近を流しました。

右舷舳の釣り座でしたので、左はリーディングで、右にはスリルゲームの2本竿で始めてみましたが、置き竿にしておいたスリルゲームにアタリがあるものの、食い込ませる為のやり取りをしていると、マゴチはエビを放してしまうのでした・・・

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開始30分位でそれが2回・・・、「勘が取り戻せないなぁ・・・」などと、どうして食い込まないのか思案していると、それを見越した峰岸船長が

「りょうさん、今下げが少し効いて、船が移動しているじゃない。そして、底にいるマゴチは移動していない。分かる?この意味!?」と、大ヒントをくれたのでした!

船長は「エサを咥えたマゴチに違和感を与えず食い込ませる為に、ロッドの弾力でテンションは掛けるのだが、船と底≒マゴチとの、相対速度が早ければ早い程、そのテンションを掛け過ぎず一定に保つようにしなければならず、マゴチのアタリと対峙しながらラインを出し気味にしてやることで、『テンションの掛け過ぎを補ってやる』ことが大切」と伝えてくれたのだと解釈しました。

それからはその教えのように、エビへの一撃であるアタリの初動を捉えた後は、一定のテンションを保ちつつ食い込みを促し、ここぞと思うところで大きくアワセを入れたのですが、相手が大型だったよう?、首を数度振られて直後にハリスブレイク・・・、チモト部分を編み混んで補強した部分が切れてしまっていました・・・

でも、そのアワセの妙味が魅力でもあるマゴチ釣り、次の1本は見事アワセが決まり、釣り上げることができました。

スパルタンに巻いた紅牙12ブレイドの0.6号は、海底に張り付くマゴチを、強引に引き離すような力強いアワセにも高切れすることなく、その信頼性を強固なものとしました。

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隣りの釣り座の矢内さんも、十分に食い込ませた後の大アワセでヒット! 首を振る暴力的な引きを楽しみながら・・・

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船長が難なく取り込みをアシスト。

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見事なマゴチをGETしていました! 拍手!!

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僕にはその後、3回のアタリがあり、その都度、アタリの初動から「船がどの位の早さで移動しているか」を、倒れ込んで行くロッドの早さで感じ取り、程よいテンションを維持、先程の1本から沖上りの4本は、ほぼパーフェクトにアワセを入れることができました。

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凪の海上は、遠くに霞がかかり春うらら。

船縁に当たる波の音を聞きながら、春真っ盛りの海を満喫することができました。

吉久さん、昭久船長、峯岸船長お世話になりました。矢内さん、楽しい釣行、ありがとうございました。

「照りゴチ」と呼ばれる定称はありますが、「春ゴチ」も中々、春特有の早目の潮の中、自分とマゴチの相対距離を制しながらの、アワセまでのやり取りは最高でした!

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マゴチ釣り教室も、どこかで開催できたらと思っております。