ATDで更なる1枚を!・巳之助丸さん夏ハギ釣行
「翌日の日曜日は、一郎丸さんでの湾フグ釣り教室。前日の土曜日は・・・・」などと思案していると、名案が浮かびました(笑)
「前の日は、車で10分程の巳之助丸さんへカワハギへ、そのまま現地の宿に泊まってしまおう!」と思い立ちました。
そんな8月20日(土)の早朝、横横道路を南下していると、フロントガラスを叩く雨、雨、雨・・・、「連日釣行に浮かれ、天気の読みが甘かったか?」なんて思いながらもカースステレオのボリュームを上げ、叩く雨音に負けないよう久比里を目指すのでした。
宿に到着すると、2人の女将さんに、いつもと変わらぬ笑顔でお迎えいただき「巳之助さんに来たなぁ」と感じさせられるのです。
早速殻付きアサリをいただき、久し振りに船上で剥くことにいたしました。
左舷艫には常連の当麻さん。そのお隣に座らせていただきました。
小粒の、身が張ったアサリを剥き終わり、受付けする為対岸宿まで平作川に架かる歩道橋を歩いていると、功一船長のアジ船が、スラスターでクルリと半回転、30分早い出船、行ってらっしゃい!
さて、今回使用するタックルは
リール:スパルタンRT TW
もう一組は
リール:エアド レッドチューン
両方共ラインは、メガセンサー 12ブレイド 0.8号
さて、浩喜船長が舵を握る船は定刻に出船。開国橋を潜り、剣崎沖、夏カワハギのポイントへ向かいます!
右舷の艫では、当麻さん、大沢さん、小松さんの、巳之助丸さんの常連さん方々が、戦略会議をされていました。
当日の状況は、大潮から中潮に入った初日で、概ね正午まで下げ潮でしたが、おそらく13時~14時近くまで下げることが予想され、水色は濁り、カワハギがエサを見つけ難い状態と予想できました。
最初のポイントは、剣崎灯台を西に見やる浅場、13mからスタートしましたが、ゲストのシグナルは多いものの、本命からのアタリは無く小移動、その後、弛ませる⇔沢山弛せる の中に、重く鋭い「コンッ」というアタリに、すかさずワンタッチシンカーを送り込み、段付きの聞きアワセの3段目で、また頭を振る重いアタリを聞いた直後、ロッドを立ててリーリーングを始めると、やはり本命、浅場の夏カワハギに出会えました。
当麻さんもすかさず本命をキャッチ! 水面まで暴れてくるカワハギに、思わず目が細くなります。
浩喜船長は、浅場から20m位の水深の、早潮対策の潮裏を狙って流し替えてくれました。
移動直後にアタリは無いことがありますが、信頼を置いている船長が攻めるポイントのこと、「今、時分が操作している仕掛けの動き=エサの動き を、絶対カワハギが見ている筈」という、確信を持った気持ちで丁寧にワンタッチシンカーを操作、その中の差異を感じ取れるよう、集中しながらロッドの振幅を睨みます。
また、当日は濁り潮、自分の仕掛けやエサを、カワハギに確実に発見させ、興味を持たせるシンカーの色、アクセサリー等も一考することも大切たと思います。
当日は、1455 AGS とスパルタンの組み合わせを多用しましたが、着底⇒底を切る⇒タタキ下げる といった一連の動作に、1455のレスポンスの良さが、タイムラグ少なく反応してくれるのでした。
シンカー着底後、シンカーの操作性も意のままで、移動する船の動きに10cm単位でラインを出したり、巻き取ったりしながら、海底の仕掛けが一定のリズムで誘いを続けるよう心掛け、ロッド操作を繰り返しました。
ロッドもそうなのですが、今回特筆すべきはスパルタン RT TW 。カワハギ釣りにドラグを使う僕は、防水ATD(オートマチックドラグシステム)搭載で、カワハギ釣りに使えるリールを心待ちにしていたのでした。
出船前にATDを、いつものように、ロッドがある程度曲ったところでラインが出るように設定。実釣では、ドラグが出てしまうことを防ぐために、スプールを強めにサミングしてアワセを入れるのですが、それからが従来のドラグと違っていました。
カワハギを掛け巻いていると、セッティングしたよりもドラグが効いているような感じがするのです。
その効き感に粘りのあるATDは、ドラグの滑り出し初動はやや重く感じるようで、カワハギを掛けながら、ドラグをワンクリック、ツークリックずつ緩めて行きました。
すると、「魚に違和感を与えにくく、低いドラグ設定値でも一気に走られることが減る」というATDの特性通り、低いドラグ設定でウインチ巻き(ただ巻き)をしていると、以前は「ドラグの出た感」があったものなのですが、ATDでは、水面から出てくる、巻き取るラインのマーカーを見ていいないと、また、回っているが、引かれると止まり加減になるスプールを見ていないと、ラインが出て行く(巻いていてもラインが巻かれていない)感をあまり感じまないほどスムーズでした。
そんな巻き上げ、やり取りをしていると、クチビルに浅くハリ掛かりしたカワハギも難なくキャッチ! 食い込みの浅い夏カワハギでしたが、バラシの割合が確実に低く感じました。
では、「どの位でドラグが出るようにセッティングするの?」、そこですよね!
僕が使っているのは、ギヤ比7.3の100SH-Lですが、ロッドを下向きにして、高速で空巻きした時に、ドラグが滑るかな、といった頃合いが良いようでした。
※注意:カワハギ釣りでドラグを使われる場合、アワセを入れるときは、親指をスプールにシッカリと押し当て、アワセの力がドラグが滑ることによってロスしないようにして下さい。
また、スパルタンは、マグシールドベアリングを搭載。基本的に潮噛みしないベアリングなので、使用後、水道水で洗う通常のメンテナンスで、更にベアリングの寿命が延び、滑らかな回転を維持します。
TWS(T-ウイングシステム)は、巻き上げ時には通常のレベルワインダーと変りはありませんが、クラッチを切り、ライン放出時に、レベルワインダーが横に広がる形となり、ラインに掛かる抵抗を軽減、仕掛けが沈む早さ、キャスト時は飛距離アップが期待できます。
さて、気が付けば反対舷の小松さんの声!
お聞きすると笑顔で、「ヨソギの泳がせ釣りでさあ、カワハギを連れて来てもらったんだよ~」とのこと、船内を沸かせながらのそ釣法、巳之助丸名手の一手として、次回是非ご伝授いただけたらと思います。
剣崎灯台の南側にも行きました。
カワハギは、まだ夏パターンのよう、ジックリ食わせる釣法に分があったようす。
終わってみれば31枚、この時期のカワハギ釣りでは、十二分の釣果でした。
巳之助丸さん、浩喜船長、お世話様でした。
巳之助丸さん常連の皆さま、ありがとうございました。
これから増々目が離せなくなるカワハギ釣り。今年はどんなストーリーが待っているのでしょうか。
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