アングラー:林 良一


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2014.7.5

〈林〉【剣崎沖解禁カワハギ仕立てのお誘い】

久比里の船宿さんは毎年、6月、7月をカワハギの産卵場所である剣崎沖を自主禁漁としています。ですので、禁漁期間は下浦沖であったり、竹岡沖などのポイントを狙います。個人的には毎年8月1日に「剣崎沖カワハギ仕立て」を行うのが恒例となり10年近くが経ちました。

一番初めにカワハギ釣りをしたときは52枚、翌週50枚と、「カワハギって、エサ盗り名人だよね~? タルメて張ると掛かっちゃうじゃん!?」が当時の印象でしたが、その翌年から、僕にとっての本当のカワハギ釣りが始まり、2枚、3枚の釣果が続き「他の釣りならもっと釣れるのに・・・」と、カワハギ釣りは自分に向いていないと思い込み、本気でカワハギをやめようとしていた頃もありました(笑)

さて、そうして苦しみながら楽しんでいたカワハギ釣り(地獄?)、思い返せば僕は、カワハギ釣りを始めた当初は湾奥の船宿さんから竹岡、金谷沖のポイントでカワハギ釣りに興じていて、沖では、久比里の3軒の船宿さんを始めとする数々のカワハギ遊漁船がひしめき、当時よりカワハギ人気を窺わせていました。そこで「カワハギの聖地と呼ばれている久比里、行ってみたいけど、敷居が高そうだな~」と思いつつ時は過ぎ、ある日意を決して巳之助丸さんの扉を叩いたのでした。

久比里に通い始めてしばらく、「今日は釣れただろう!」と、帰りの駐車場で、艫で背中合わせだった名人さんに「僕は25枚だったんですけど、今日はとの位釣られましたか?」とお聞きすると、「45枚」という返答・・・、これには目は宙を泳ぎ、頭が真っ白になったことを、今でも鮮明に覚えています(苦笑)

 

前置きが長くなりました。そうして通い始めた巳之助丸さんですが、出船後、東京湾を横断する船に、「あれ?船長、今日は剣崎沖ではないのですか?」と問うと「今は禁漁だからね~」という返答、「なるほど、産卵期は剣崎沖は禁漁で、8月1日が毎年解禁なのか」ということが分かり、「では、解禁日に釣りに来れば、しばらく手つかずのポイントでカワハギ釣りができる!」と考え、毎年解禁日に通うようになりました。

はじめは2~3人、もちろん乗り合いででしたが、数年前より仕立てが可能な人数になり、いまではほぼ固定メンバーで、下船後来年の予約をしてくる程になりました。

ちなみに、去年の解禁仕立てでは尺ハギを2枚、夏中にもう2枚、33cmを筆答に4枚の尺ハギを釣ることができ、夏は大型カワハギに出会えるチャンスでもあります。

さらに今年は宮澤さんのアイデアで、久比里の3軒の船宿さんで解禁仕立てが実現するかも知れません! 剣崎沖で解禁直後のカワハギを釣り、その後はキャスティング磯子店さんでのカワハギ・ミーティングに参加というイベントです! 

カワハギ釣りはもちろん秋~晩秋が好季ですが、半袖短パン、麦わら帽子などの出で立ちのカワハギ釣りもまた一興ではないでしょうか。

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去年の剣崎沖解禁カワハギ仕立てより