アングラー:林 良一


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2012.10.28

〈林〉DKO 二次予選 A船巳之助丸

10月27日(土)、DKO二次予選が竹岡沖を舞台に開催されました。先週のC予選を勝ち抜けられた僕は、まだ夜の明けきらぬ開国橋に到着、明るくなるにしたがって次々と集まってくる知った面々、今日はライバルとなる釣友と笑顔で挨拶、皆緊張を解くように談笑しています。

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この後皆さんくじ引きに一喜一憂、僕はA船巳之助丸さん。釣り座は左舷艫2番で、大艫には御知り合いの坂巻さん、左舷に新さん、みーちゃん、右舷みよしには汐よしさんがご乗船です。

今日も頑張ってくれよ、ダイワのタックル達! 1454AIR+チューンバット、ジリオンPE+カーボンクランクハンドル、PE08号  レンジマスター+スマックレッドチューンRT100SH-L、ハイパーメガセンサー08号

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くじ引き後、開会式までに着替えを済ましていると、釣友の佐藤君が・・・、おいおい佐藤くん・・・ 苦労して作ったアサリの剥き身、抱えて持っていかないで~(笑)、ポケットにも・・(爆)

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 さて、開会式ではルール説明などを聞きながら隣の堀江さんに何故か「重量勝負って、今日釣った一番重いカワハギ『1匹の重さ』で決めるんだよね~」と確認しました。開会式も終わりコンペティターの皆さんは平作川河口に移動。僕のA船は巳之助丸親方船長の船。この船で8月にはカワハギ釣り教室を開催させていただいたこともあり親近感があります。

当日は北よりの風がやや強く、久里浜港を出ると左舷は物凄い飛沫。坂巻さんと共にキャビンに入り、今日の競技場である竹岡沖に向かいます。

 

下げ残りの後上げ潮の潮見、セオリーでは序盤は艫側が有利。お隣大艫の坂巻さんはコンスタンとに掛けに行きますが、僕は折角のアタリを弾いてしまったり、巻き上げ途中でバラシテしまったりと上手く嵌れず、好調な坂巻さんを横目に考えを巡らせました。

「もう一段柔らかな1343などの竿がほしいところだが、今日は持ってきていない・・・」、「コッパ主体だからスピード7号は良いとして、食い込みが浅いようなのでマルチはどうだろう?」、「マルチはツルテンにされるな~、では、ワイドフックで掛けに行くか?」、「ワイドフックではハリスが短く張りがあるため食ってこないか?」、「ではスピードに戻し・・・」と1時間半位嵌れず、スピードでも食い方が浅く歯の裏に掛かり、そのままカワハギに泳がせ鉤先を口の柔らかなところに掛けようと試みますがことごとく失敗・・・、仕掛けを上げてくると鉤先が鈍くなっていたり伸ばされていたり・・・。ここまで10枚近くのバラシに焦り、逸る心を抑えに押さえ、では、と、「大きさは同じスピードの7号、でも、軸の太いパワースピードの7号、それも刺さりの良いサクサス、食い方は渋いが、食った初動を捉えられるよう7cmハリスを5cmにしてみよう!」と2時間近く経ってからトライ。これが良かったのか坂巻さんと同じペースで釣ることができ、ある流しではダブルを交えジリッと枚数を詰めるシーンもありました。そして、コッパの中に1枚だけ、29cm近くの大型カワハギも上がるのでした・・・・・

カワハギの群れはまとまっている様相はなく、アタリが続いたと思うと30分近く沈黙もあり、集中力を切らさず釣り進めました。ラストの2分、やはり食いは立っていなく、丁寧に丁寧に誘いやっと掛けた1枚を水中バラシで親方より終了の合図が告げられます。

 

帰港中に集計が始まり、坂巻さんの通過は確信、僕は朝の二時間が響きギリギリの4位通過ができるかといったところのよう・・・、集計が終わったダイワの荒田さんから、「林さ~ん、計量になりますので、一番重そうなカワハギをご用意ください」とのことです。「荒田さん、結構いいのが釣れたんですよ。これなら行けるでしょう!」とカワハギを手渡すと、「相手も林さんと全く同じような大きさですよ」とのこと・・(汗) 坂巻さんからは「りょうさん大丈夫、絶対抜けるよ!」と励まされます。

朝開会式で堀江さんにふと確認した重量勝負。コッパに1枚だけ混ざった大型。終了直前のバラシ・・・、全てが帰港中の船に立ちすくむ僕の頭の中をぐるぐると巡ります・・・

下船後大会本部に戻る途中、本人立会いでの検量なので、既に重量勝負のお相手は不敵なサングラス越しに仁王立ち、僕の到着を待っているようです。 高鳴る胸の鼓動、検量カードと一緒に袋に入れられたそれぞれのカワハギが並びます。まずは検査員が相手側のカワハギを袋から出すと・・・、「デカい・・、ヤバい・・、でも、ちょっと痩せているかな?」と思っていると秤の上へ、デジタルの秤は『520g』、「ヤバい、重い・・、500g超えって・・(冷汗)」、さて僕の番、袋から出されたカワハギを見ると「ちょっと短い・・、でも相手方のよりも太っている・・」と思っていると秤の上に・・・。『525g』・・・・・・・・・・・・・

思わず大声を出しガッツポーズ! お相手に敬意を払い挨拶、握手をいたしました。 5g、それは当日使っていたワンタッチシンカー1.5号とほぼ同じ重さ、この一粒の重さでセミファイナルを4位通過いたしました(大安堵)

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さて来週は決勝戦。5年間DKOに出させていただいて2度目の決勝の舞台となりました。強豪ひしめくDKO、その釣れ方の変遷から魔物が棲むといわれる竹岡沖。己を整え臨んできます。

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