アングラー:林 良一


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林 良一さんの記事
2012.9.27

〈林〉動かす意味、動かさない意味

皆さんご存知かやごんさん! カリスマ的カワハギ釣り師であり、この船最前線ブログを一緒に書かせていただいているブロガーの一人でもあります。

その輝かしい前人未到の4連覇は言わずと知れたこと。そして彼の人柄に惹かれ集う釣り仲間も多く、その自然な謙虚さからたまには「いじられキャラ」として(意外でしょ!)仲間を和ませてくれ、釣りは元より無類の酒好きでもあり、出会いから現在に至るまで親交を深めさせていただいております。

 

そんなかやごんさんのカワハギ釣りスタイルは「タタキタルマセ」。

自作の中オモリにタタキを入れ仕掛けを揺らし、その誘いに魅了されたカワハギがいざエサに近付いてくるところを見計らうやタルマセに移行。その後聞き上げることによって、エサの付いた仕掛け+中オモリ+ラインに当たる潮の抵抗を感じながら、プラスアルファ=カワハギの摂餌 を見つけ出す、まさに道具を「動かすことでカワハギを感知する釣り」ということができるのではないでしょうか。

一方「ゼロテンション」。

中オモリなどを揺らしカワハギを誘うところはタタキタルマセに似ていますが、誘った直後、ラインを張らず緩めずの状態に、シンカーは着底していてトップガイドが半個~1個分曲がるよう穂先が曲がっている状態を保ち、道具を「動かさない状態でカワハギの摂餌を感知する釣り」ということができると思います。

双方とも「カワハギと対峙し自分の間合いに入れ狙って掛ける」ということにはかわりはないのですが、掛けるまでのプロセスが違い、その釣り師の得意な釣り方にも深く関わっていることは言うまでもありません。

 

カワハギ釣り教室では、「一昔以前は、『宙釣りなら○○名人』、ハワセ釣りなら『□□名人』など、釣り方によってカテゴライズされていた感がありますが、近代カワハギ釣方では状況に合わせて、その全ての釣り方をご自分で組み立て考えることから始まります。竿もラインナップの中から自らチョイスしカワハギと向き合い、全ての状況を自分1人で考え攻めていく釣りとなています。そこで、宮澤さんの提唱するステージ5をご説明いたします・・・」が導入部分で、上記二つのの対極的な釣り方もこの中に含まれ、もっと動かす釣りもあれば、頑なに動かさないことが誘いの状況などもご説明させていただきます。

船を流しながらも刻々とパターンが変わって行くカワハギ釣り。その時々、常にパターンのスリップストリームに入ってその変遷を垣間見てアジャストして行く釣人に女神は微笑みます。

 

【瀬戸丸カワハギ釣り教室】

9月30日(日)松輪の瀬戸丸さんで開催いたします。 まだ若干名の余裕があります。 当日はAGS、1343AIRなどの貸し出しをいたします。 参加ご希望の方は直接瀬戸丸さんまでご連絡下さい。