アングラー:林 良一


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林 良一さんの記事
2012.6.14

〈林〉釣りが与えてくれる充足感

このブログを書かせていただいて、早いもので3年以上の月日が流れましたが、当初、今のブロガー方々を一堂に会しての発足ミーティングの時のことは今でも鮮明に覚えております。

個人ブログ(mixi)にもそのときの模様を「雲の上の方々との宴」と題し書き残していて、かやごんさんが正面、斜向かいには永田さん、隣には堀江さん、その隣には宮澤さんがお座りになっていて、ほぼ皆様とは初対面、少々酔いが回るまでは緊張の面持ちであったことを、今思い出しても苦笑せずにはいられません。

その夜時が経ち、話しが進んで行くに従って、無類の釣り好きな皆さんは釣り談義に大輪の花を咲かせながら笑顔、僕はあちらへ、そしてこちらへと耳を傾けたものでした。

 

ボンネビル・スピードウイーク

とあるテレビ番組で観たのですが、アメリカのユタ州にある一面塩の平原であるソルトレイク、ボンネビル・ソルトフラッツで毎年行なわれる「ボンネビル・スピードウイーク」という競技があり、クラス分けした二輪、四輪での最高速度を競うこのレース、広大でフラットな塩の平原という舞台で成り立つ、時速400マイル(時速640km/h)を越える、スピードにロマンを求める参加者が集う祭典となっているようです。

 

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その中の参加者の一人、75歳の老人が印象的でした。

彼はこの年齢にして、毎年楽しみにしているそのレースの為に頭髪をイエローに染め、奥さんと一緒にキャンピングカーに乗り込み、自らが乗り込むマシンを牽引し1000キロ以上離れたボンネビルに向かうのです・・・

 

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このブログを読んでいただいている方々、書いている僕ら、その75歳の老人、良い意味で平等な部分は「一人の人」であること。

釣りを通してお知り合いになった方々を迎えに、まだ明け切らぬ空をフロントガラス越しに眺めながら運転する興奮。何歳になっても年に一度のレースに頭髪を黄色に染め上げ気分高揚、胸をときめかせ数日かけて会場に向かう楽しさ・・・

このどちらも「熱意」なくしては語れないもので、自分も楽しく友達、参加者も楽しく、何を分かち合いどのように楽しむかを熟知しているからこそ、今日これから起こりうるであろう出来事を想像し心逸るのではないでしょうか。

そう、マルイカ釣りの祭典「マルイカペアバトル」もあと十日を残さず開催予定、ご参加の皆さんはきっと、旧知の笑顔が一同に介すこの大会に胸ときめかしていることとお察しいたします。

 

釣りは、志を同じくする友に出会うチャンスを与えてくれ、それは人生の先輩であったり後輩であったり、様々な環境、様々な仕事をしていらっしゃいますが、釣友は色々な形で心に残る充足感を与えてくれます。

僕もそんな釣友方々に、いささか生意気ながら、釣行毎に満足感や幸福感を与えられたらと思っています。