アングラー:林 良一


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2012.4.23

〈林〉第4回釣り教室 【湾フグスキルアップ講座】

4月22日(日)、去年秋から3回のカワハギ釣り教室を経て今回は、初夏限定の貴重な白子が入る東京湾内のショウサイフグをターゲットに【湾フグスキルアップ講座】を浦安の吉久さんで開催いたしました。

3月初旬に吉久さんと打ち合わせをし、この場をもお借りして募集させていただいたのですが、たいへんありがたいことに2日間で大型船一杯の定員に達しキャンセル待ちの状態となってしまい、急遽5月にも追加募集する経緯となりました。

今回のご参加は28名。数日前の雨予報が覆り曇り空、気温は低いものの水温は上昇傾向で、大きく南海上に蛇行していた黒潮も直線的な流れとなり、その分流であるのか早潮警報も発令されたりと、クリアで暖かい潮が湾内に入ってくれば好条件となりえる日の開催となりました。

そして今回、DAIWAさんより メタリア 湾フグ M-175とH-152 を2本づつお借りすることができ、ご参加の皆さんにご自由にお使いいただきました。

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出船前30分前程からご参加の皆さんに大型船のミヨシ部分にお集まりいただき、湾フグ釣りのレクチャーを始めます。

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                             吉久さんHPより

レクチャーでは、一昔前以上の湾フグ釣りから現在までの湾フグ釣りの変遷を、ライトタックルの普及と織り交ぜ解説すると共に、湾フグ釣りの面白み、外房などのフグ釣りとは一線を画すことをご説明させていただき、繊細なアタリを出すための工夫を、独自のチラシ鉤仕掛け、自ら削り出す穂先を例に取り解説、オモリの形状や色、大切な細かな部分など、湾フグ釣りのテクニックと平行するよう進めて行きました。

そしてレクチャーの実釣編は吉久さんの大澤船長にバトンタッチ、大澤船長のいつもながらの軽快な口調での基礎的な釣り方の解説の後、質疑応答などを終え出船となりました。

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目指すポイントは大貫沖。富津岬と竹岡を結ぶワンド状態の遠浅の砂地です。

大貫沖には湾フグを狙う遊魚船が集まり、湾フグ釣りの人気、迫る白子の時期への期待が窺い知れます。

当日は下げ潮が昼前に止まり上げ潮になる潮見、釣開始直後は下げ潮がやや効いている様相での開始でしたが、早々に艫の釣り人が大型のショウサイフグを釣り上げます。

ですが、北東からの乾いた肌寒い風、そして曇天と、桜が咲き散った季節と思えない、冬を思い起こさせる日並で、思いの他アタリが遠く皆さん苦戦されています。

さて、そんな序盤だった湾フグ釣り教室ですが、教室では自分で竿を持って釣りをすることは無く、船内を何回となく回らせていただき、その方のタックルでその方に合った釣り方を考えて組み立て、お一人お一人と一緒になって湾フグを攻略して行くのですが、如何せんアタリが出ないことには、そのスキルが、そのテクニックが果たして正しいのか実感できないと感じられると思うのです。

しかし、渋い日には渋い日なりのやり方があり、それは釣りを諦めるということとは真逆の考え方で、今まさに、揺れる船に乗っていなければできないことが多々あるもので、こんなときこそ微細なアタリをより大きく出すことのできるご自分の釣り方の精査をして次の釣行に繋げることが大切だと思っています。

例えば・・・

カワハギを始めたとき、「コンコンコン」と、鉤を咥えたカワハギがかぶりを振るアタリが手感度に明確に伝わりアワセに行くのに掛からない経験がどなたにもあるかと思うのですが、湾フグの場合、「気配も無いのにエサが無い」という状態がままあり、それほどアタリを出さないフグからの、ほんの微細なシグナルを、いかなる場合でも取れる状態作りの練習をしたりします。

それは、ラインと穂先の角度は常に90度、トップガイドを目線の位置に配し、トップガイドの半個分が曲がった竿先の状態でゼロテンションをキープし続けることです。

船がある程度揺れようが、竿が風にはたかれようが、ラインが潮に押され出て行こうが、同条件であればその状態をキープし続けた釣り人に湾フグがシグナルを出してくれる時間が長く作れるのです。

かなり柔らかな穂先と軽いオモリでのゼロテンションのキープは非常に難易度が高く、ひとたび湾フグ釣りでそれをマスターしてしまえば、カワハギ、マルイカ、両手に竿を持つ夜アナゴ、イイダコ釣りなどに非常に役立ち、今まで見えなかったアタリが見え、感じ取ることができる筈なのです。

 

アタリの遠い中、そんな思いを皆さんにお伝えしながら船内を回りますが、産卵を控えた大型のショウサイフグが渋いながら時々船中で上がります。

活性が結構低い様相で、煩瑣に誘いを入れるよりも、ゼロテンションでのステイの時間をかなり長く取った方がよい待ちの釣りで、カワハギに例えるなら、ステージ1で中オモリまで海底に着け、しばらく待っているのに似ているかも知れません。

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トップで6匹、残念ながら0の方も出てしまいましたが、厳しい状況の中で次に繋がる何かを発見されればと切に願いながら沖上がりをむかえました。

帰港後は桟橋にて景品抽選会を行い、その後船長から頂いたフグ、前日僕が子供と潮干狩りに行って獲ったアサリを賭けてのジャンケン大会と、寒い日並で釣果も渋かったですが、ご参加の皆さんに笑顔でお帰りいただけたかな、と思う今回の釣り教室でした。

 

次回は5月13日の湾フグ教室が吉久さんで決定(たいへん申し訳ないですが現在キャンセル待ちの状態です)しており、今回ご参加の方々からは「是非マルイカ教室を!」、「僕は夜アナゴ教室開催希望!」など、本当に釣り師冥利に尽きる嬉しいご提案をいただき、日程などを含めた船宿さんとの調整後実現しそうな場合、またこの場でも発進いたします。

今回、シビレタ湾フグ教室でした。 

ご参加の皆様ありがとうございました。これに懲りず、また是非ご参加下さい。