アングラー:林 良一


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2012.3.23

〈林〉湾奥よりマルイカへ!

今季マルイカが好調の折、湾奥からもちらほらとマルイカ狙いの船が出始めました。そこで3月22日、19日からマルイカ船を始めた浦安の吉久さんへ行ってきました。

釣行の事前に分かったことは、前日は北の強風だったにも関わらずそこそこの釣果があったこと。東京湾湾口エリアにやや濁った、マルイカの警戒心を解く?薄濁りの潮が入ってきたこと。久里浜沖では反応が見られないことがないことなどでした。

そして今回、個人的には硬調な竿を好むのですが、前回「ここぞ」というタイミングでアタリをスイープにアワセても乗らなかったイカの対応策として、軟調竿のリーディング マルイカ M-140 とNEWスマックの組み合わせで、警戒心が強く、スッテに反応→抱きにきてもスグに離してしまうイカにも、より違和感を持たせない柔らかくしなやかな穂先のこの竿で挑んでみようと考えました。

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そして、オレンジとホワイトのコントラストの穂先部分に一工夫、釣掘りで使ったヘラ浮きをイメージして、ブラックの目盛りをマジックチューンで入れてみました。こうすることにより、トップガイドが真下を向いて縦方向のモタレ=アタリ が小さいときでも、より目感度でその変化を捉えられると考えました。

そして当日のスタメンスッテ達ですが、右が上、左がシンカー側です。やや濁った潮とのことと曇天、水中の光量は少ないはずで、一番下にグリーン赤球ハダカを付け、それが最初にマルイカの群れの中をシンカーに引かれて、そのアピールカラーであたかも残像を残しながら通ってイカの注意を引き、直後にシンカー着底、それぞれのスッテがゼロテンションでビシッと止まり、つい反射的にイカがスッテに抱きつく、いわゆる「食う間」をゼロテンションで作ることをイメージしながらの配列です。

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出番を待つシンカー達、朝一はさて、どれを使いましょう・・・、今日もドラゴンシンカーの40号に決定です!

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いざ出船、マルイカ船の昭久船長は前日好調だった久里浜沖を交わし剣崎沖を目指しますが、富津岬を越えた辺りから大島付近で吹いている南西風の影響でウネリが出始めます。

剣崎沖吉野瀬付近に到着すると結構なウネリ、割合ショートロッドのリーディング マルイカからストロークの取れる極鋭センサーRTとジリオン100SHLのコンビに替え70m前後のポイントで開始です。

ポイントには瀬戸丸さん、親方船長の操船で胴中で信吾船長が竿を出しているようです。 小川丸さんにはMATSUさんの姿が。

さて期待の第一投、ゼロテンションでアタリがあり上げてくると中型のヤリイカで、上から二番目のケイムラ青球ハダカに乗ってきました。

その後は3回流して2回の流しで獲れるペース、開始30分で6杯とまずまずな序盤でしたが、昼付近に向かい緩んでいく潮のためなのか、その後は反応に乗っているにも関わらず不発が続きます・・・

そこで「上潮は確かに濁っている。それも予想よりも濁っている感じなので、曇り空と相まって70m下の水中の光量は結構少ないはず。もし底潮も濁っているとすれば・・・」と思考をめぐらし、夜光玉ハダカを1本入れてみると2連荘! その次ぎの流しでは夜光玉ハダカを2本に増やしてみたところ、ダブルを含む3連荘、さらにアピール系を1本増やし、潮止まりに向かう活性低下に追従していきました。

中盤付近の当たりスッテ、左からグリーン泡ラメハダカ、グリーン赤玉ハダカ、一番反応が良かった夜光玉ハダカ。

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 さて、午後になり上げ潮が効いてくると船は久里浜沖に移動。本線航路付近の約60mのポイントです。

ここでは剣崎沖よりも濁りが薄く、水深も浅くなるのを鑑み、ポイント移動中にアピール系を減らし、布巻きタイプやシャギーなどの糸巻きタイプも混ぜ反応を見ます。

そして、若干湾奥に入りウネリも幾分小さくなり、ここぞとばかりに竿をリーディング マルイカにチェンジ、下向きに緩やかに入り戻りしている竿先の変化が大きく出て、アワセた後の曲がりもリールを巻きながら楽しく、今後ジックリとした誘いが有効な活性の低いイカに、スッテを良く見せて抱かせても違和感の少ないであろうこの竿を携えて行こうと思ていますし、クリオネサイズのマルイカにもその性能を発揮しそうです!

さてさて、終盤戦序盤は中々反応がないものの、中盤には大きな反応に当たり2連荘、3連荘もあり、予想したようにイカからのスッテへの反応が変わっていて、シルエットがハッキリしたスッテへの乗りが好調で、最後はトリプルを取り込み終了でした。

 

どちらのポイントも、プチベンケイサイズの大型のマルイカが主体で、シンカー着底→ゼロテンション→極小さなアタリ→アワセ→ドシン! と、一瞬根掛りかと思うほどの反動で、その後は竿が立てられずのされんばかりの引き、それがダブル、トリプルともなればもう・・・!!

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申し分ないサイズ、 5.5リットルの容量のザルのすりきり一杯イカで、持つとズシリと嬉しい重さでした!

まだまだ続くマルイカロード、今季は期待感一杯ですね!!