アングラー:林 良一


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2011.12.12

〈林〉カワハギ教室 2 with プチ大会

CSCナオミさん主催のチキチキ番外りょうさんの『カワハギ講習会 2』、12月11日(日)、茅ヶ崎の一俊丸さんにて開催いたしました。

今回はお子さんも含む36名様のご参加でリピート率は50パーセント、不肖講師は数日前から、乗船前のレクチャーに向けての作りこみにに鼻息が荒いのでした。

http://www.facebook.com/event.php?eid=196675880412418&context=create

我家を四時に出発、黎明の一俊丸さんの宿に到着するとそこには、見慣れた釣友の笑顔が待っていてくれました。

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乗船前のレクチャーでは、前回行った一昔前のカワハギ釣り~近代カワハギ釣方の変遷、ステージ1~5等をやや早足で解説、今回はカワハギ釣りの代表的な鉤である「スピード」と「フック」の、その形状の違いによる利点を生かした釣り方に時間を割きました。

事前に作り込んでいるとき・・・、「36名の方々を前にし、実際の鉤では小さすぎるし、かと言って鉤を絵に描いてみたけどピンとこない感じだなぁ・・・」と思案、では、大きな鉤を作っちおうと思い立ち、レクチャー用このサイズの鉤を作ってみました!

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左がスピード(のつもり)、右がワイドフック(のつもり)なのですが、材料が針金ハンガーだということは極秘事項なのです(自爆) これにフロロの16号を結びハリスとし、鉤先から最初までの曲がりの長さの違い、フトコロ幅の違いを解説。基本的にスピードは飲ます鉤で、それに適した仕掛け、竿などの説明を、ワイドフックの掛ける鉤と平行しながら進めました。

そして、飲ます鉤でも掛ける場合や、掛ける鉤でも飲ます場合などのお話しなど、皆様うなずきながら、時折難しい表情をしながらも聞き入っていただけました。

それに今回は遊び心をプラスして、ラスト2時間程をプチ大会とし、「早掛け賞10名」、「大型賞5名」、6名の女性参加者に「レディース賞1名」、また「極小賞1名」(笑)などの賞品をご用意いたしました。

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さて、七時半に茅ヶ崎港を離岸した大型船の第八一俊丸は、エボシ岩周りの岩礁帯のポイントを目指します。

出船前に、今日舵を握る堂満船長にここのところの状況をお聞きすると、「潮色などのエリアの状況は良いのですが、とにかくアタリが出ない、出にくいです」とのことでした。

ポイント到着、開始の合図で船中ポツポツとカワハギが上がるものの、しばらくするとアタリが途絶え、ジックリ我慢の様相が繰り返されます。

ただ、船長のご指摘通り、そんな一見アタリがない中、上げてくる仕掛けがツルテンの方も少なくなく、カワハギはいるものの、アサリを吸い込む活性がなく、歯の先でついばんでいると推測される難しい展開です。

極小鉤にしても改善されず、ワイド系にチェンジしても今一つ改善せず・・・、「朝鉤のレクチャーをしたばっかりなのに、この状況下をどうしよう・・・」と、一人思案しているとそこに、当日ご参加されている一人、同ブロガーの堀江さんも所属している横浜カワ研の五ノ井さんから・・・、「りょうさん! りょうさんならこの状況でどうやって釣るですか? 是非りょうさんの釣りを見てみたんですが!?」という、一瞬気の遠くなるようなお言葉と共に、五ノ井さんの柔らかな表情と共に僕に差し出される竿・・・、ん~~~、大ピンチです~(汗)

でも、失いかけた気を取り戻し、「分かりました、やってみましょう!」と、蚊の鳴くような声で応え、釣り座を代わっていただくのでした・・(絶対絶命!)

竿はレッドチューン・ボトム、鉤はスピードと、ステージ2前後を意識してのタックルでしたが、「カワハギはいると思う、でも、活性の低い底にいる個体を無視して、少しでもやる気(食い気)のある、少しは浮いて上を意識している(であろう)、中では活性の高い一匹に賭け、1m上からの宙で勝負!」と、ここまで読むと非常にカッコイイ講師なのですが、さてさて・・・

オモリ着底後1m底を切り、オモリのヒラウチをより効果的に出すため、ボトムをやや下向きに構え、その柔軟なメタルトップをやや殺し気味に、穂持部分でオモリを躍動させユックリと段付きで仕掛けを50cmまで下げていきます。

そして再度ヒラウチ、しばしステイ・・・、アタリ!? いや、根が急峻に駆け上がっているようで、その挙動を感じながらリールのハンドルを半回転~一回転ほど回し再度オモリをヒラウチさせ、より活性のある個体を誘き寄せる動作を、急角度の根の側面との距離を意識しながら集中し繰り返していきます。

駆け上がっていた根が下がり始め、竿を上げた分のラインを数十センチ出しては止めながら誘い下げ、根にオモリがコンタクトしたところでヒラウチしながら50センチまで上げステイ、直後カワハギからの前アタリ! 若干誘い下げてステイ→ノーアンサー→そのままステイ、駆け下がっていく根から仕掛けが離れていき、根回りからあまり離れたくない(であろう)カワハギがエサに飛びついてくるイメージを膨らませていると小さなモタレ→竿先を10センチ跳ね上げ掛けにいくと、ボトムが見事な曲線を描いて曲がりフッキング!!

迄は良かったんですが・・・、リールを数巻くと痛恨のバラシ・・・、エサはまだ残っている筈と果敢に宙を攻めていきますが、二度目のアタリで掛けに行くもまたもやフックアウト・・・

その3分間の小劇場に、「やはり食い込みが浅いようですねぇ・・・、これ上げてればカッコ良かったんだけどね~(笑)」と、またもや不肖講師振りを発揮してしまうのでありました・・・(爆死寸前!)

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そうしているうちに午後になり、食い渋りの様相を加味しやや早めにプチ大会開催! 船のマイクをお借りし簡単なルール説明後プチ大会をスタートしましたが、もう皆さんの表情から笑顔は消え、どなたも真剣モードで釣り始めました!

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すると、プチ大会を始めた頃から活性が上向き、20分余りで早掛け賞は終了、極小賞候補断トツの7.3cmを上げた方もいらして、さて終了までは大型賞狙いです!

20センチ中盤サイズが一匹の全長で競う大型賞の入賞ラインになり、ラスト二分、それまでのトップを1mm上回るカワハギが上がる大どんでん返しもありました!!

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大型賞 1位 林 きよし さん  25.6cm ななんと、僕のおじいちゃんと同姓同名!

      2位 安井 芳彦 さん 25.5cm ご存知やっさん!

      3位 本橋 安 さん   24.7cm 本橋さんは極小賞もGETでしたが、ご好意でジャンケン大会に

      4位 佐藤 広一 さん 24.2cm 枚数では次頭!

      5位 川崎 達郎 さん 柳沢 泉 さん 各24cm 川崎さんのご好意で、賞品は柳沢さんに

帰航後は表彰式、ジャンケン大会を行い解散、宮澤さんがカワハギ・トークショーを行っている相模屋さんに皆さんで向かいました。

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カワハギ教室にご参加の皆さん、ナオミさんとともに相模屋さんに到着すると、そこには見慣れた笑顔の宮澤さんのカワハギ・トークショー真っ盛り! 僕は突然質問を振られドギマギしながら、ここでも不肖ブロガー振りを発揮してしまうのでした(自爆)

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その後はご参加の皆さん、ナオミさんと餃子屋さんで釣り談義中心の食事会の後お開きとなりました。

今季は水温が高く、まだまだ続きそうですね、熱いカワハギ釣り!!