アングラー:福田 豊起


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福田 豊起さんの記事
2021.5.10

鹿島の海でリアクションテンヤに挑戦

鹿島港出船の一つテンヤマダイ。幸栄丸さんにお邪魔した。

今回のタックル

ロッド:紅牙テンヤゲームエアH/✕H-220

リール:ルビアスエアリティーLT2500ーXH

PE:UVF紅牙デュラセンサー×8+Si² 0.8号

この日は幸運にも船宿さんが小ぶりが多いながら活きサルエビを用意してくれた。そこで活きエビを意識して新しく発売された紅牙タイテンヤTGSS+エビロック早掛けテンヤ、カブラを持ち込んだ。瀬戸内で盛り上がっているリアクションテンヤを鹿島の海で試したいと思っていたからだ。

関東では馴染みのないリアクションテンヤ。活きエビの使用が第一条件。重めのタングステンテンヤを使用して着底後、鋭く二段三段の鋭いシャクリでテンヤをアピール。そこから間髪入れずにフォール。そして再び多段シャクリを繰り返す。このシャクリからフォールに移った瞬間が一番アタリが出るタイミング。小さくとも鋭いアタリに間髪入れずに大きくアワセる。この積極的に掛けに行く感が溜まらなく面白い釣法だ。

この早掛けタイプのテンヤ、カブラは孫バリがチメイト仕様となっている。サイズがまちまちの活きエビでもフレキシブルに対応。積極的に孫バリに掛けに行くリアクションテンヤゆえに孫バリの形状や大きさにもこだわった。サクサス加工+ストレートポイントのいかにも掛かりの良さそうなハリに仕上がっている。

ゴールド系のカラーにはアデルと呼ばれる魚皮を3Dでリアルに再現したホログラムシートを採用。アピール力を増している。

また、ロッドもリアクションを意識した紅牙テンヤゲームH/✕H-220を持ち込んだ。重いテンヤでも鋭いアクションを自在に与える操作性。鋭いシャクリからフォールに移った瞬間のアタリをとらえる感度。フォール中に出る小さいアタリに積極的に掛けていくフッキングパワー。共にリアクションテンヤスペシャルと言えるロッドとなっている。

朝のポイントは50メートル弱。リアクションテンヤゆえ重めの10号の緑金テンヤでスタート。

キャストして着底後、鋭くシャクリを入れる。そしてフォールに移った瞬間違和感。再びシャクリを入れてフォール。やはり同じタイミングでアタリ。アワセを入れるもフッキングに至らず。久しぶりのリアクションテンヤで思うようには行かないが、確実に良いアタリを出している手応えを感じた。

本来のタイミングではないのであろうが、フォールに移った瞬間のアタリを見送ってさらに送り込んでボトム付近でのアタリにアワセを入れてみると上手くフッキング。

かわいいサイズではあるが本命のマダイ。リアクションテンヤらしい孫バリでのフッキングであった。

次はキャストして着底した瞬間に大きなアタリ。反射的にアワセるとフッキングに成功。

 

今度は親バリにガッチリ。

周りの釣り人よりも明らかにアタリが多い。リアクションテンヤの鋭いシャクリと早めのフォールは鹿島のマダイにもアピールしてくれるようだ。

鋭くシャクってフォールに移った瞬間のアタリを上手くとらえた!と喜んだものの引きの様子が違う。上がって来たのはこの時期にこの海域での定番ゲストの良型ホウボウ。この時期は特にアクティブにテンヤを追う美味しいゲストだ。

この日はこの後も、ホウボウは高いタナで良いアタリを出してくれた。

アタリは有るのだがフッキングに至らない場合も多い。

こんな小型のマダイもリアクションを意識した速い動きに反応してくるのには驚いた。魚体になるべく触らないようハリを外して、即リリース。

物は試しとさらにテンヤを重くしてみる。

同じく早掛けタイプのカブラ12号。重さに加えてカブラタイプゆえさらにフォールスピードは速くなるはずだ。

着底後、シャクリからフォールを繰り返して再び着底したタイミングで大胆なアタリ。鋭くアワセるとガシッと手応え。小気味よい突込みをロッドでいなす。重い固定テンヤゆえにロッドさばきに加えてリールの巻きで意識的にテンションを加えた方がバレは少なくなる。ルビアスエアリティーの巻きの強さが頼もしい。

この型が複数枚上がると最高なのだが…

この後もアタリは衰えない。

良型のクロメバル。美味しいゲストが豊富なのも鹿島沖の大きな魅力だ。

終盤、活きエビを使い果たしてしまったタイミングで紅牙遊動テンヤ+TGSSの8号赤/金を試してみたが、こちらでもすぐにマダイは反応してきた。

 

この日はキャストして広い範囲を探ったことも良かったとは思うが、リアクションの釣りがどれだけプラスに働いたかは、さらなる検証が必要だろう。

軽いテンヤのフワフワしたフォールがすべてでは無い事を改めて感じることが出来た。長く釣りをやっていると、固定概念が崩される場面が必ずあるものだ。この驚きが釣りの楽しさの一つでもあり魅力であると鹿島の海で再認識することが出来た。